陸軍士官学校 (アメリカ合衆国)

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座標: 北緯41度23分40秒 西経73度58分10秒 / 北緯41.39444度 西経73.96944度 / 41.39444; -73.96944

卒業恒例の帽子投げ(2006年)。

アメリカ合衆国における陸軍士官学校(りくぐんしかんがっこう、United States Military Academy)は、ニューヨーク州ウェストポイントにある。地名より、ウェストポイントと通称される。

概要

1802年に設立されたアメリカ合衆国で最も古い士官学校であり、学校の設立以前は要塞があった。敷地面積は65平方キロ以上で、世界で最も広大な敷地を持つ学校の一つである。多くの校舎、研究棟、運動施設に加えて、スキー場や、射撃場、研究用原子炉まである。卒業後はアメリカ陸軍少尉として任官し、最低でも現役士官として5年、さらに予備役として3年軍務に服役する義務がある。

歴史

ニューヨーク州ウェストポイントは、ジョージ・ワシントンによって、1778年に建設された要塞が始まりとなっている。ハドソン川沿いにあり、舟運をコントロールすることが目的であった。1802年トーマス・ジェファーソン大統領によって、設立が認められ、1802年7月4日に開校している。1866年まで工兵司令部が管理していた。

女性の入校は、1976年から行われている。現在では、新入生の15から17%は女性となっており、体力要件を除き、男性と同じカリキュラムを受けている。

服制

制服には、いわゆる「肋骨飾り」のついた灰色の上衣と白色のパンツの組み合わせか、灰色の上下(上衣は立襟、前あわせがファスナー)が用いられる。いずれにせよ「灰色」は陸軍士官学校を象徴する色となっており、たとえば、同士官学校を舞台にした1955年のアメリカ映画「長い灰色の線」(The Long Gray Lineジョン・フォード監督 出演はタイロン・パワー他)の題名もこれに由来する。儀礼服の制帽には、いまなおシャコー帽も着用されている。

文化

  • 「嘘をつくな、欺くな、盗むな」という名誉戒律があり、これに反したものに学生自らが制裁を行うしきたりがある。
  • 教育方針は日本の防衛大学校の人格教育に大きく影響を与えている。
  • 仲間内で写真を撮る際、被写体になる者は全員が別々の方向を向いて思案するポーズを取る。

関連項目

外部リンク

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