西東京バス五日市営業所
西東京バス五日市営業所(にしとうきょうバスいつかいちえいぎょうしょ)は、東京都あきる野市舘谷台24に所在する西東京バスの営業所である。社番の営業所記号はC。武蔵五日市駅前の檜原街道沿いに位置し、あきる野市・福生市を中心に、八王子市(秋川街道沿い)、西多摩郡日の出町・檜原村を所轄エリアに持つ。駅前バスターミナルを隔てた北側のあきる野市舘谷台25に飛び地の車庫がある。
あきる野市五日市70の「五日市」停留所に「下町(しもちょう)車庫」がある[1]。現在の五日市営業所は、1996年7月6日の武蔵五日市駅の駅舎高架化により駅前に移転し新設されたもので、それまでは下町車庫が五日市営業所であった。現在でも整備工場は下町車庫にあり、給油・洗車も下町車庫で行われる。
管轄下に氷川支所(旧「氷川車庫」)を置く[2]。また2022年10月1日からは青梅営業所を管轄下とし「青梅支所」とする[2][3]。
沿革
西東京バス発足にあたり合併した3社のうち「五王自動車」を前身とする。
- 1963年10月1日 - 西東京バス発足と同時に、八王子営業所(廃止)、青梅営業所、五日市営業所、青梅営業所氷川支所(現・五日市営業所氷川車庫)を設置する。
- 1996年7月6日 - 武蔵五日市駅の駅舎が高架化される。
- 1997年頃 - 現在地の武蔵五日市駅前に移転し、旧・五日市営業所は五日市車庫(現・下町車庫)となる。
- 2007年9月30日 - 当営業所の運行路線の一部でPASMOを導入。
- 2009年1月25日 - 当営業所の全路線(るのバスを除く)でPASMOを導入。
- 2009年12月1日 - 福生駅西口 - 武蔵五日市駅間で、当営業所初の深夜バス運賃適用による運行開始。
- 2019年11月30日 - 西東京バス最後の富士重工業製ボディ架装車輌であったC50302のラストランを行う。
- 2022年(令和4年)10月1日 - 氷川車庫を「氷川支所」へ改称[2]、青梅営業所を五日市営業所青梅支所とする[2][3]。
現行路線
「楢原町」バス停は楢原営業所の最寄り停留所。
八王子駅 - 楢原町 - 上川霊園方面
- 秋02(旧 八22):京王八王子駅 - 八王子駅北口 - 八日町一丁目 - 本郷横丁 - 西中野 - 楢原町 - 川口小学校(楢原営業所と共同運行)
- 秋03(旧 八23):京王八王子駅 - 八王子駅北口 - 八日町一丁目 - 本郷横丁 - 西中野 - 楢原町 - 川口小学校 - 田守神社前 - 上川霊園(楢原営業所と共同運行)
- 秋04(旧 八20):京王八王子駅 - 八王子駅北口 - 八日町一丁目 - 本郷横丁 - 西中野 - 楢原町 - 川口小学校 - 田守神社前 - 帝京八王子高校入口 - 今熊 - 武蔵五日市駅
- 五36:上川霊園 - 武蔵五日市駅
京王八王子駅・JR八王子駅から楢原町(楢原営業所)・上川霊園・武蔵五日市駅方面へ向かう。ほぼ全線で東京都道32号八王子五日市線(秋川街道)を経由する。秋04(旧 八20)もかつては「五日市」停留所が終点であった。
2008年4月1日、八20(当時)に帝京八王子高校入口停留所を新設、これにより帝京八王子高校経由便は全てで高校前ロータリーへの乗り入れが廃止された。京王八王子駅 - 武蔵五日市駅まで直通する秋04(旧 八20)は1時間に1本程度である。
五36のうち、武蔵五日市駅発上川霊園行きは、上川霊園において京王八王子駅行き(秋03)に連絡している。
2020年3月28日のダイヤ改正で、今熊を発着とした八24が廃止されたが、秋04が存続するため停留所の廃止は無い。
八王子駅 - 楢原町 - 秋川駅・イオンモール日の出方面
- 秋61:京王八王子駅 - 楢原町 - 戸吹スポーツ公園入口 - 雨間 - 秋川駅
- 秋62:京王八王子駅 - 楢原町 - 戸吹スポーツ公園入口 - 雨間 - 秋川駅 - イオンモール日の出 (土休日2往復のみ)
京王八王子駅から秋川街道を経て楢原町までは秋03や秋04と重複し、その先で高尾街道に入り、戸吹方面へと向かう路線である。
かつては、八30とサマーランド止まりの秋11(旧 八31)が主力で、サマーランド止まりの秋11(旧 八31)は楢原管轄、八30は時間帯によって、戸吹ゆったり館やサマーランドを経由しない便が存在していたが、ダイヤ改正による相次ぐ路線再編を伴って、現在の形になる。
秋61・秋62は2016年3月26日新設[4]。戸吹 - 秋川駅間を、従来の八30や八33、レジャー&ショッピングライナーが経由していたサマーランドを経由せず雨間経由へと切り替えた路線である。秋62は、河辺駅南口まで運行していたレジャー&ショッピングライナーをイオンモール日の出で分割した系統であり、2022年現在は土休日に2往復のみの運行となっている。
2021年9月21日のダイヤ改正までは青梅営業所との共同運行であったが、同改正で青梅営業所が撤退。さらに2022年9月12日のダイヤ改正では、両系統を合わせて2時間に1本程度の運行から3時間に1本程度の運行に減便された。
八王子駅 - ひよどり山トンネル - 秋川駅・拝島駅方面
- ひ07:京王八王子駅 - 八王子駅北口 - 八王子郵便局 - 道の駅八王子滝山入口 - 純心女子学園 - 戸吹 - 戸吹北工業団地 - サマーランド - 秋川駅(日中)
- ひ07:京王八王子駅 - 八王子駅北口 - 八王子郵便局 - 道の駅八王子滝山入口 - 純心女子学園 - 戸吹 - 戸吹北工業団地 - 秋川駅(朝夕)
- ひ06:京王八王子駅 - 八王子駅北口 - 八王子郵便局 - 道の駅八王子滝山入口 - 左入 - 西武滝山台 - 啓明学園 - 拝島駅 (楢原営業所と共同運行)
ひ06は2012年4月1日新設。八王子駅と拝島駅を西武滝山台経由で結ぶ。1日に1 - 2本のみの運行である。
ひ07は時間帯によって、サマーランドを経由しない便が存在する。
福生駅 - 市役所 - 秋川駅方面
- 福20:福生駅西口 - 二宮 - 東秋留駅上 - あきる野市役所秋川庁舎 - 秋川駅 - 伊奈坂上 - 武蔵五日市駅
- 福21:福生駅西口 - 二宮 - 東秋留駅上 - あきる野市役所秋川庁舎 - 秋川駅
2008年4月16日、多摩バス青梅営業所から移管された。福20は曜日に関係なく1日3本、福21は平日のみ片道1本(秋川駅方向の運行のみ)。
福生駅 - イオンモール - 医療センター方面
- 福22:福生駅 - 草花 - 瀬戸岡 - 秋川駅 - イオンモール日の出 - 阿伎留医療センター - 日の出折返場
- 福23:福生駅 - 草花 - 瀬戸岡 - 秋川駅 - イオンモール日の出 - 阿伎留医療センター
- 福26:福生駅 - 草花 - 瀬戸岡 - 秋川駅 - イオンモール日の出 - 医療センター西 - 日の出折返場
- 福27:福生駅 - 草花 - 瀬戸岡 - 秋川駅 - イオンモール日の出 - 阿伎留医療センター - 日の出折返場 - 幸神 - 武蔵五日市駅
- 福28:福生駅 - 草花 - 瀬戸岡 - 秋川駅 - イオンモール日の出 - 医療センター西 - 日の出折返場 - 幸神 - 武蔵五日市駅
- 福29:福生駅 - 草花 - 瀬戸岡 - 秋川駅 - イオンモール日の出
福22は2007年9月1日に新設、福23は2008年4月1日に秋02を延伸して新設した。
2009年9月1日、阿伎留医療センターを経由しない福26を新設したが、こちらは早朝・夜間のみ運行[5]。
2015年4月1日、福22・26の日の出折返場以西を武蔵五日市駅まで延伸する形で、福27・28が新設された[6]。
福生駅 - 拝島駅方面
- 福25(2代):福生駅 - 市営プール - 小川 - 睦橋 - 拝島駅
2016年3月26日新設[4]。2022年3月までは青梅営業所との共同運行であった。1日に2往復半の運行で本数は少ない。
拝島駅・秋川駅・福生駅 - 武蔵五日市駅方面
- 五30:福生駅西口 - 草花 - 菅瀬橋 - 下平井 - 日の出折返場 - 幸神 - 武蔵五日市駅
- 五32:福生駅西口 - 草花 - 菅瀬橋 - 下平井 - 日の出折返場
- 五33:福生駅西口 → 草花 → 瀬戸岡御堂橋 → 瀬戸岡会館入口 → 瀬戸岡御堂橋 → 草花 → 福生駅西口
- 五34:福生駅西口 - 草花 - 瀬戸岡 - 秋川駅
- 五37:秋川駅 - 山田 - 武蔵五日市駅
- 五40:武蔵五日市駅 → 山田 → 秋川駅 → 小川 → 拝島駅(武蔵五日市駅4:31発のみ)
2009年12月1日、五30で通常の倍額運賃収受の深夜バスを運行開始(それ以前にも23時以降発車のバスはあったが通常運賃だった)。
2015年4月1日のダイヤ改正で、福生駅西口を発着する循環路線の五33を新設[6]。
2016年3月26日のダイヤ改正で、五37を新設[4](秋川駅発着路線の出入庫路線なので運行間隔はまちまち)。また同日より、五40の系統番号が付与され、朝1便が増便された[4]。深夜は五日市線の終電以降に運行していたが、新型コロナウイルス感染症の影響により深夜帯の需要が減少したため、2020年頃に廃止された。
武蔵五日市駅 - 曽利郷橋 - 上養沢方面
- 五15:武蔵五日市駅 - 戸倉 - 十里木 - 秋川国際マス釣場 - 曽利郷橋 - 木和田平 - 上養沢(瀬音の湯非経由)
- 檜52:武蔵五日市駅 - 戸倉 - 十里木 - 秋川渓谷瀬音の湯 - 秋川国際マス釣場 - 曽利郷橋 - 木和田平 - 上養沢
2009年4月1日、五07・08・15(日中便)を統合して檜52を新設した[7]。曽利郷橋 - 上養沢間は、4月1日から11月30日の土休日を除き自由乗降区間である。車両は小型車の日野・ポンチョが使用される(五07・08で用いられていた車両を転用)。
武蔵五日市駅 - 本宿役場 - 数馬方面
- 五10:武蔵五日市駅 - 戸倉 - 十里木 - 本宿役場前 - 柏木野 - 人里 - 浅間尾根登山口 - 数馬
- 五滝10:武蔵五日市駅 - 戸倉 - 十里木 - 本宿役場前 - 払沢の滝入口 - 本宿役場前 - 柏木野 - 人里 - 浅間尾根登山口 - 数馬
- 五里10:武蔵五日市駅 - 戸倉 - 十里木 - 本宿役場前 - 払沢の滝入口 - やすらぎの里 - 本宿役場前 - 柏木野 - 人里 - 浅間尾根登山口 - 数馬
武蔵五日市駅から数馬方面へ向かう。系統番号「滝」と「里」は払沢の滝入口を経由するが、「里」は檜原村の複合公共施設「やすらぎの里」も経由する。1時間30分に1本程度の運行で本数は少ない。ただし武蔵五日市駅 - 本宿役場前までは、後述の小岩で藤倉方面と合わせて1時間に1本もしくは2本の運行がある。
本宿役場前 - 数馬間は、4月1日から11月30日の土休日を除き自由乗降区間である。数馬で都民の森行に接続する便があるが、都民の森行は季節運行なので運休日は接続しない。観光シーズンはハイカーで混雑するため、続行便が運行されることもある。国等からの補助金を受けて運行されている系統である[8]。
武蔵五日市駅 - 本宿役場 - 小岩方面
- 五14:武蔵五日市駅 - 戸倉 - 十里木 - 本宿役場前 - 払沢の滝入口
- 五18:武蔵五日市駅 - 戸倉 - 十里木 - 本宿役場前 - 払沢の滝入口 - 宮ヶ谷戸 - 小岩 - 尾崎橋 - 藤倉
- 五里18:武蔵五日市駅 - 戸倉 - 十里木 - 本宿役場前 - 払沢の滝入口 - やすらぎの里 - 宮ヶ谷戸 - 小岩 - 尾崎橋 - 藤倉
こちらも数馬方面と同じく、1時間30分に1本程度の本数で本数は少ない。数馬方面と同じく国等からの補助金で運行されている系統である[8]。払沢の滝入口 - 藤倉間は、4月1日から11月30日の土休日を除き自由乗降区間である。
武蔵五日市駅 - 幸神 - つるつる温泉方面
- 五20:武蔵五日市駅 - 幸神 - 細尾 - 稲村石 - 肝要 - 一の護王下 - 松尾 - つるつる温泉
- 五21:武蔵五日市駅 - 幸神 - 細尾 - 稲村石 - 肝要 - 一の護王下 - 松尾
五20では、トレーラーバス「青春号」を使用する便もある。毎週火曜日はつるつる温泉が休業のためすべての便が五21の松尾止まりとなっていたが、2014年4月からつるつる温泉が毎日営業(第3火曜日を除く)となったため、2014年4月1日ダイヤ改正から全日早朝を除きつるつる温泉まで運行されている。細尾 - 松尾間は、4月1日から11月30日の土休日を除き自由乗降区間である。
武蔵五日市駅 - 都民の森方面
- 急行:都民の森 - 数馬 - 本宿役場前 - 十里木 - 武蔵五日市駅
- 急行:都民の森 - 数馬
東京都檜原都民の森行きの急行路線。都民の森 - 数馬は運賃無料。詳細は都民の森公式ウェブサイトの交通案内を参照[9]。
季節運行の路線で、運行期間は以下のとおり。
- 4月〜11月:都民の森の休園日を除く毎日(1日5〜6本)
- 3月:土・日・祝日のみ
- 12月〜2月:運休
コミュニティバス
以下の2市町からコミュニティバスの運行を受託している[10]。
- あきる野市 - るのバス
- 日の出町 - 日の出町コミュニティバス
-
るのバス 初代車両
日野・リエッセ(C220)
廃止・移管路線
一般路線
- 五07:武蔵五日市駅 - 戸倉 - 十里木 - 秋川渓谷瀬音の湯(17時00分以降)
- 五07:武蔵五日市駅 - 戸倉 - 十里木 - あきる野ふるさと工房 - 秋川渓谷瀬音の湯(16時59分まで)
- 五08:武蔵五日市駅 - 戸倉 - 十里木 - あきる野ふるさと工房 - 秋川渓谷瀬音の湯(終日)
- 2007年4月2日新設、2009年4月1日廃止。檜原街道から秋川渓谷瀬音の湯への道は狭隘路のため、専用の小型車で運行していた。
- 五16:武蔵五日市駅 - 戸倉 - 十里木 - 曽利郷橋
- 五17:武蔵五日市駅 - 戸倉 - 十里木
- どちらも2007年4月2日廃止。五16は20時台に1便のみ運行していた。五17は秋川渓谷瀬音の湯まで延伸し、五07・08へ変更した。
- 五12:武蔵五日市駅 - 戸倉 - 十里木 - 本宿役場前 - 払沢の滝入口 - 宮ヶ谷戸 - 小岩
- 2012年9月1日、五18(藤倉行き)に統合される形で廃止[11]。
- レジャー&ショッピングライナー:京王八王子駅 - 八王子駅北口 - 八日町一丁目 - 本郷横丁 - 西中野 - 神社前 - 楢原町 - 犬目 - 戸吹 - 東京サマーランド - 秋川駅 - イオンモール日の出 - 友田南 - 河辺駅南口
- 八33:京王八王子駅 - 八王子駅北口 - 本郷横丁 - 東楢原 - 楢原町 - 谷戸 - 戸吹 - サマーランド - 秋川駅
- 2016年3月26日、サマーランド系統の再編により廃止。
- 2016年3月26日廃止[4]。
- 急行:払沢の滝入口 - 本宿役場前 - 武蔵五日市駅
- 2013年4月1日新設、2019年3月30日廃止。
- 八24:京王八王子駅 - 八王子駅北口 - 八日町一丁目 - 本郷横丁 - 西中野 - 神社前 - 楢原町 - 川口小学校 - 田守神社前 - 今熊(朝・夕のみ)
- 2020年3月28日廃止。秋03・八20(現 秋04)を増便の上で代替。
- 五40:拝島駅 → 小川 → 秋川駅 → 山田 → 武蔵五日市駅
- 五40の武蔵五日市駅方向は、かつては深夜バスとして五日市線の終電後に運行していたが、新型コロナウイルス感染症の影響により深夜帯の需要が減少したため、2020年頃に廃止。
- 五30:福生駅西口 - 草花 - 菅瀬橋 - 下平井 - 日の出折返場 - 幸神 - 武蔵五日市駅 - 五日市
- 福20:福生駅西口 - 二宮 - 東秋留駅上 - あきる野市役所秋川庁舎 - 秋川駅 - 伊奈坂上 - 武蔵五日市駅 - 五日市
- 2021年3月13日のダイヤ改正で、武蔵五日市駅 - 五日市間を廃止。
- かつてはサマーランド方面への主力路線であったが、2016年3月26日のダイヤ改正で土休日朝の武蔵五日市駅方向1本のみに大幅減便。その後、2021年9月21日のダイヤ改正で廃止された。
- 2022年4月1日のダイヤ改正で廃止。
特定輸送
2003年に多摩バス恩方営業所へ統合された旧・日野営業所(観光バスセンター)から特定バス事業を引き継ぎ、送迎バスの運行を行ってきた。
帝京八王子中学校・高等学校のスクールバス、西多摩霊園のシャトルバスなどの運行を受託していた。帝京八王子中学校・高校のスクールバスは他の事業者が受託している[13]。西多摩霊園のシャトルバスは青梅営業所へ移管された。
車両
1995年までは日野自動車の車両を採用しており、青梅営業所と同様に、富士重工業製ボディ架装の日野・ブルーリボンHTが多数在籍していた。1983年からは中型車の日野・レインボーRJを導入、1989年には小型車の日野・レインボーRBを導入している。
2001年には小型ノンステップバスの日野・レインボーHR(7m車)を1台導入、翌2002年からは中型長尺ノンステップバスのレインボーHR(10.5m車)が大量導入され、大型ツーステップバスを置き換えて主力となったが、2016年にレインボーHR系は全廃している。
小型車は、2000年のるのバス運行開始時に専用車として日野・リエッセ(車椅子用リフトなし)が1台導入された。また中古導入で西東京バスカラーのリエッセが1台在籍し、るのバス予備車として使用されていたが青梅営業所に転属した(リエッセはいずれも除籍済)。現在は日野・ポンチョが、るのバス専用車と西東京バスカラーで在籍する。
1995年からは、西東京バスの他の営業所と同様に日産ディーゼル(現:UDトラックス)製の車両が導入されるようになり、2006年まではノンステップ車の日産ディーゼル・スペースランナーUAや日産ディーゼル・スペースランナーRMが多く在籍していたが、西東京バス青梅営業所への路線移管により、ほとんどが楢原営業所へ転属した。代わりに小型車の日産ディーゼルRNが転属してきたが、現在は全車除籍されている。
2019年11月30日のラストランをもって除籍されたスペースランナーUA系のC50302は、多摩バスカラーであったものの西東京バスとして最後の富士重工業製ボディ架装をした車両であった。
2013年3月中旬、車体に運行エリアの1つである檜原村の観光をPRするデザインが施されたいすゞ・エルガハイブリッドが1台導入された[14]。エルガハイブリッドの導入を皮切りに、新車導入や転属によっていすゞ自動車製のエルガも在籍するようになった。そのため他の営業所と差異のない車両配置となり、日野・ブルーリボンIIや日野・レインボーIIが中心となっている。
-
かつての主力車種であった日野・レインボーHR (C20331)
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2013年に導入されたエルガハイブリッド (C11343)
トレーラーバス
当営業所の車両で最も特筆すべきものは、蒸気機関車をモデルに日野・レンジャーを改造したトレーラーバス「青春号」で、つるつる温泉方面で運行している。トレーラーバスによる定期運行としては現在日本で唯一のものである。1996年に導入された初代は排出ガス規制のため、2007年9月17日を最後に「ひので号」(青春号の赤色版で自家用登録)とともに運行を終了した。同年11月30日に東京特殊車体架装[15]による2代目が登場した。なお、初代青春号の先頭車(トラクター)は、当初1ナンバー登録であった[注釈 1]。
-
トレーラーバス 初代青春号 (C2500)
脚注
注釈
- ^ 株式会社ピーエスジー発売の幼児向けDVD『じどうしゃ大好き 人やものを運ぶ車』には、1ナンバー時代の映像が収録されている(八王子11あ59-20)。ただしジャケット写真の三菱ふそう・エアロキングの下に小さく写し出されているトレーラーバスは、のちに2ナンバー登録へ変更した後のものである。
出典
- ^ “五日市(下町車庫)(いつかいち) 時刻表・バス停検索”. 京王バス・西東京バス バスナビ.com. 2020年5月19日閲覧。
- ^ a b c d "事業所名称変更のお知らせ (PDF)" (PDF) (Press release). 西東京バス. 28 September 2022. 2022年9月28日閲覧。
- ^ a b "事業所名称変更のお知らせ" (Press release). 西東京バス. 28 September 2022. 2022年9月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月28日閲覧。
{{cite press release2}}
: 不明な引数|trans_title=
が空白で指定されています。 (説明) - ^ a b c d e f “運行系統を大幅に変更します。3月26日(土)ダイヤ改正”. 西東京バス株式会社 (2016年3月15日). 2016年4月4日閲覧。
- ^ “秋季ダイヤ改正のお知らせ(9月1日〜)”. 西東京バス株式会社 (2009年8月28日). 2009年8月31日閲覧。
- ^ a b “4月1日(水)ダイヤ改正を実施いたします。”. 西東京バス株式会社 (2015年3月19日). 2015年3月31日閲覧。
- ^ “2009年4月1日ダイヤ改正について”. 西東京バス株式会社 (2009年4月1日). 2012年3月31日閲覧。
- ^ a b “生活交通確保維持改善計画(案)(地域間幹線系統確保維持計画を含む)についてのお知らせ”. 西東京バス株式会社 (2022年7月19日). 2022年8月7日閲覧。
- ^ “交通案内”. 東京都檜原都民の森. 2020年5月19日閲覧。
- ^ コミュニティバス 西東京バス、2022年9月23日閲覧。
- ^ “檜原村方面への路線バスダイヤ改正のお知らせ” (PDF). 西東京バス株式会社 (2012年8月9日). 2012年8月31日閲覧。
- ^ “【2012年4月1日】ダイヤ改正のお知らせにつきまして”. 西東京バス株式会社 (2012年3月23日). 2012年3月31日閲覧。
- ^ “スクールバス”. 帝京八王子中学校・高等学校. 2020年5月19日閲覧。
- ^ “東京都檜原村に ハイブリッドバス が走ります!” (PDF). 西東京バス株式会社 (2013年3月5日). 2013年3月12日閲覧。
- ^ 「ジョイフルバストピック トレーラーの機関車形バス」 東京特殊車体
参考文献
- 『バスジャパン BJハンドブックシリーズS 86 京王バス 西東京バス』BJエディターズ/星雲社、2014年12月1日。ISBN 978-4-434-19866-3。
- 『バスジャパン BJハンドブックシリーズR 62 京王電鉄バス 西東京バス』BJエディターズ/星雲社、2007年9月1日。ISBN 978-4-434-10234-9。
- 『バスジャパン BJニューハンドブックシリーズ 27 京王電鉄 京王バス 西東京バス』BJエディターズ/星雲社、1999年4月1日。ISBN 4-7952-7783-4。
関連項目
- 西東京バス氷川車庫
- 西東京バス青梅営業所
- あきる野市 / るのバス - コミュニティバス運行受託
- 日の出町 / 日の出町コミュニティバス - コミュニティバス運行受託
- トレーラーバス / 牽引自動車#トレーラーバス
- 檜原村 / 東京都檜原都民の森
外部リンク
- 西東京バス公式サイト
- 京王バス・西東京バス バスナビ.com
- るのバス - あきる野市公式サイト
座標: 北緯35度43分54.3秒 東経139度13分40.2秒 / 北緯35.731750度 東経139.227833度