荒井賢太郎
荒井 賢太郎（あらい けんたろう、文久3年10月15日（1863年11月25日） - 昭和13年（1938年）1月29日）は、日本の官僚・政治家。新潟県士族[1]。
経歴
新潟県出身。高田藩士荒井直静の子。新潟師範学校（現在の新潟大学教育学部）を卒業し、一時小学校で教鞭を取った後、上京。帝国大学法科大学（現在の東京大学法学部）でフランス法を修める。同期には、若槻礼次郎（後の内閣総理大臣）、安達峰一郎らがおり首席を競う。1892年に帝国大学を卒業した後、大蔵省に入省。主計局長などの要職を歴任した。大蔵省時代には、和仏法律学校（現在の法政大学）の講師も務めている。
1907年、韓国に渡り、統監府参与官となる。1910年に朝鮮総督府度支部長官に就任。1917年5月16日[2]から1926年10月まで貴族院勅選議員を務めた。
1922年、加藤友三郎内閣に農商務大臣として初入閣。1926年、枢密顧問官となる。1936年、枢密院副議長に就任したが、1938年、在職中に没した。
栄典
- 1900年（明治33年）12月25日 - 正六位[3]
- 1902年（明治35年）12月27日 - 従五位[4]
- 1906年（明治39年）4月1日 - 勲二等旭日重光章[5]
- 1909年（明治42年）4月18日 - 皇太子渡韓記念章[6]
- 1912年（大正元年）8月1日 - 韓国併合記念章[7]
- 1915年（大正4年）11月10日 - 大礼記念章（大正）[8]
- 1917年（大正6年）6月30日 - 従三位[9]
- 1928年（昭和3年）1月20日 - 旭日大綬章[10]
- 1931年（昭和6年）3月20日 - 帝都復興記念章[11]
- 1933年（昭和8年）8月15日 - 従二位[12]
- 1938年（昭和13年）1月29日 - 正二位、旭日桐花大綬章[13]
- 外国勲章佩用允許
家族・親族
荒井家
長男 荒井静雄（元満州国宮内府次長）
妻 鶴子（水町袈裟六の娘）
次男 荒井健雄（元鴻池組・運輸専務取締役）
長女 フデ
三女 須磨
脚注
- ^ 『人事興信録. 7版』（大正14年）あ六五
- ^ 『官報』第1436号、大正6年5月17日。
- ^ 『官報』第5247号「叙任及辞令」1900年12月26日。
- ^ 『官報』第5848号「叙任及辞令」1902年12月29日。
- ^ 『官報』号外「叙任及辞令」1907年3月31日。
- ^ 『官報』第7771号「叙任及辞令」1909年5月24日。
- ^ 『官報』第205号・付録「辞令」1913年4月9日。
- ^ 『官報』第1310号・付録「辞令」1916年12月13日。
- ^ 『官報』第1475号「叙任及辞令」1917年7月2日。
- ^ 『官報』第317号「叙任及辞令」1928年1月21日。
- ^ 『官報』第1499号・付録「辞令二」1931年12月28日。
- ^ 『官報』第1996号「叙任及辞令」1933年8月25日。
- ^ 『官報』第3322号「叙任及辞令」1938年2月1日。
- ^ 『官報』第8349号「叙任及辞令」1911年4月25日。
参考文献
- 衆議院・参議院編『議会制度七十年史』（大蔵省印刷局、1962年）
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| 農商務大臣 | |
| 農商大臣 | |
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