福岡市動植物園

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福岡市動植物園
Fukuoka Municipal Zoo and Botanical Garden
動物園正門
施設情報
専門分野 総合
所有者 福岡市
管理運営 福岡市
開園 1953年8月
所在地 810-0037
福岡県福岡市中央区南公園1番1号
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福岡市動植物園(ふくおかしどうしょくぶつえん)は、福岡県福岡市中央区南公園にある、福岡市営の動物園植物園

概要

福岡市内には戦前の1933年にも動物園が開園したが、他地域の動物園と同様、戦時中に閉鎖された。戦後、福岡市中心部から南に位置する南公園に動物園が開園し、現在に至る。かつては福岡市で初の上水設備である平尾浄水場が動物園に隣接していたが廃止され、その跡地を利用して植物園が開園した。

2007年7月現在、動物園が約140種、植物園が約2,600種を有する。大きく分けて高部の植物園と低部の動物園の2ゾーンからなる。

動物園は2003年で開園50周年を迎えた。

施設情報

動植物園共通

  • 住所
福岡県福岡市中央区南公園1番1号
  • 開園時間
9時~17時(入園は16時30分まで)
  • 休園日
月曜日 (月曜日が祝日の場合翌日) ・年末年始
  • 入場料(2012年4月現在)
  大人 高校生 中学生以下
個人 ¥400 ¥200 無料
団体 (30名以上) ¥320 ¥160
年間パスポートで入園無料(動物園サポーター・植物園友の会の特典として発行)
65歳以上の福岡市および北九州市のシルバー手帳、および障害者手帳を提示すれば入園無料
  • 駐車料(2012年4月現在)
普通車 ¥500
中型車 ¥1,000
大型車 ¥2,000

動物園情報

一般公開されているツシマヤマネコ
  • 主な展示動物
アカカザリフウチョウアジアゾウアラビアオリックスオタリアカバキリンクロヒョウゴリラシベリアオオヤマネコ、シマウマ、ダチョウチンパンジーツシマヤマネコアムールトラニホンザルバーバリーシープベンガルヤマネコペンギンマレーグママレーバクライオンレッサーパンダ
希少種のツシマヤマネコは繁殖外の加齢個体2頭以外は一般公開されていない。またコップを使って水を飲むニシローランドゴリラの「ウィリー」やレッサーパンダの「潘潘(パンパン)」などはテレビで紹介された。
  • 主な施設
    • 動物科学館
    • 動物病院 福岡県指定の「傷病野生鳥獣医療所」として野生動物の治療も行う
    • 子ども動物園(ふれあい動物園)
    • 豆汽車
    • 遊戯施設 観覧車はかつて岩田屋旧本館の屋上に設置されていたもの
    • 食事・休憩施設
    • スロープカー 動物園と植物園の間の坂道の移動施設
  • 主なイベント
    • ZOOスポットガイド(毎週日曜日)
    • 夜の動植物園(8月土曜日)
    • 新春福引き大会(1月2日
    • 園内無料開放(4月29日みどりの日など)
    • サポーターズ・デー(春秋)
    • 動物画コンクール
    • 動物園写真コンテスト
  • 動物園サポーター会員制度
サポーターとして飼料費を支援して飼育動物に親しみを持つことを目的とした制度。個人・法人を問わず寄付金は一口1000円で何口でも可。会員には動植物園機関誌と動植物園入園料無料の年間パスポートが付与され、バックヤードツアーへの応募資格が得られる。

植物園情報

  • 主な施設
    • 各見本園・花壇 大花壇、入口花壇、バラ園、シャクヤク園、モデル庭園、庭木園など。
    • 温室 約1,200種類。種類や生育環境育別に8つのゾーンに区分。
    • 緑の情報館 相談コーナーやQ&Aコーナーなど。土日祝にはガイドボランティアが待機する。
    • 展望台
    • 軽食喫茶室
  • 主なイベント
    • 展示会
    • 園芸講座
    • 植物観察会
    • 植物画コンクール
  • 福岡市植物園友の会制度
植物園と市民との交流を通して市民参加型の植物園の運営を目指すために設立。花苗寄付金として個人は一口2,000円、企業・団体は一口5,000円から。会員は動植物園の入園が無料となり、他にも特典がある。

歴史

福岡市動植物園リニューアル構想

老朽化が目立つ動物園を中心に20年でリニューアルを進める構想。飼育動物と来園者にやさしい動植物園へとエリア単位で段階的に更新する計画。2025年 - 2030年ごろに完了予定。

リニューアル構想は1991年11月に市長諮問機関「福岡市自然動物公園整備構想委員会」が設置されたことに始まる。当初は西区金武地区への移転が答申されるが、そののち福岡市の財政事情が考慮され、2002年8月には移転計画中止および現動植物園の再検討となる。

旭川市旭山動物園などの行動展示を参考に、動物園と植物園を一体化させて飼育場や展示方法を整備し、生息地別単位に5つの展示エリア(アジア熱帯の渓谷、アフリカの草原、日本の自然、動物行動・環境への適応、バードガーデン)に区分する。

個々の動物の飼育空間を広く採るため、現在の飼育種を2割ほど減少させる予定。

交通アクセス

  • 西鉄バス
    • 行先番号25-1・56・58に乗車、動物園前バス停下車、徒歩すぐ(動物園側)
    • 行先番号56・57・58に乗車、小笹団地正門前バス停下車、東へ約300m(植物園側)
    • 雙葉学園入口バス停から南へ約600m(動物園側)
  • 福岡市地下鉄七隈線
    • 薬院大通駅から浄水通りに沿って南西へ徒歩約15分、または西鉄バス行先番号25-1・56・58に乗車。
    • 桜坂駅から小笹方面に徒歩約15分、または西鉄バス行先番号57に乗車。ゴールデンウィーク、「夜の動植物園」開催時は無料送迎バスあり。

近郊施設

参考文献

外部リンク