マキシモ・ブランコ

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真騎士から転送)
マキシモ・ブランコ
基本情報
本名 マキシモ・エルニス・ブランコ・ビサスーノ
(Maximo Ernis Blanco Visazno)
通称 真騎士
ベネズエラ・タイフーン
飢えた黒豹
国籍 ベネズエラの旗 ベネズエラ
生年月日 (1983-10-16) 1983年10月16日(40歳)
出身地 ベネズエラの旗 ベネズエラ
ミランダ州カラカス
所属 吉田道場
SRC育成選手
→吉田道場
身長 175cm
体重 66kg
リーチ 178cm
階級 ライト級
フェザー級
バックボーン テコンドーレスリング
テーマ曲 pump it
ブラック・アイド・ピーズ
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獲得メダル
男子 レスリング・フリースタイル
ベネズエラの旗 ベネズエラ
パンアメリカン選手権
2007 サンサルバドル 74kg級

マキシモ・ブランコMaximo Blanco1983年10月16日 - )は、ベネズエラ男性レスリング選手、総合格闘家ミランダ州カラカス出身。吉田道場所属。元ライト級キング・オブ・パンクラシスト仙台育英高校日本大学卒業。

来歴[編集]

14歳からレスリングを始める。それ以前にはテコンドーの経験がある。15歳のときに仙台育英高校に留学した。

高校時代は国体、インターハイで各1勝するにとどまったが、日本大学に進学すると、才能が開花し数々の実績をあげた。

2006年2月、PRIDEと契約したことが発表され、早ければ年内にもデビューする予定であった[1]がPRIDEの消滅もあり実現しなかった。

2008年7月、レスリングでのロンドンオリンピック出場も視野に入れつつ、戦極SRC育成選手として契約。

2008年8月27日、パンクラスで八島勇気と対戦。バスターを放った際、偶然のバッティングにより八島が左瞼をカットしてしまい試合はノーコンテストとなった[2]

2008年10月1日、ネオブラッド・トーナメント ライト級準優勝のABと対戦し、開始22秒でバスターによるKO勝ちを収めた。

2008年12月7日、パンクラスで花澤大介13と対戦し、肩固めで一本負け。花澤はブランコのパンチを「以前MFCで闘ったエディ・アルバレスのような重さだった」と評した[3]

戦極参戦後[編集]

2009年1月4日、戦極初参戦となった戦極の乱2009のオープニングファイトで井上誠午と対戦し、踏みつけによりTKO勝ちを収めた。4月5日、リングネームを真騎士に改めてパンクラスに出場、大石幸史と引き分けた。5月2日、戦極 〜第八陣〜毛利昭彦と対戦。右フックでダウンを奪うも、直後に反則のサッカーボールキックを見舞ってしまい反則負けを喫した。

2009年8月8日、「PANCRASE 2009 CHANGING TOUR」で行なわれたライト級キング・オブ・パンクラスタイトルマッチで王者の井上克也と対戦。2Rに右フックでダウンを奪いパウンドでTKO勝ちを収め王座獲得に成功した。

2010年3月7日、SRC12でアームバー・キムと対戦し、左ハイキックでKO勝ち。

2010年6月20日、SRC13ホドリゴ・ダムと対戦し、パウンドによるTKO勝ち[4]

2010年10月30日、SRC15國奥麒樹真と対戦し、パウンドによるTKO勝ちを収めた[5]。当初はレオ・サントスと対戦予定であったが、サントスが頸椎損傷および首のヘルニアにより欠場となったため、対戦相手が國奥に変更された[6]

2010年12月30日、戦極 Soul of Fightで行なわれた「SRC VS DREAM 交流戦」でパーキーと対戦し、3-0の判定勝ち[7]。勝利はしたものの初めての判定勝ちとなった。

Strikeforce[編集]

2011年9月10日、Strikeforce初参戦となったStrikeforce: Barnett vs. Kharitonovパット・ヒーリーと対戦し、リアネイキドチョークで一本負けを喫した。この試合でブランコはグラウンド状態で相手の顔面を蹴り、反則を受けている。

UFC[編集]

2012年4月21日、UFC初参戦であるUFC 145でマーカス・ブリメージと対戦。反則であるグラウンド状態での膝蹴りによる減点もあり、1-2の判定負けを喫した。

人物・逸話[編集]

  • レスリングを始めたキッカケとして、バク転していた先輩を見てレスリングをやれば自分もできるようになると思ったからだと述べている。試合に勝利すると、バク宙(バク転)することが恒例である。
  • 仙台育英高校に留学する際に、「日本はジャッキー・チェンブルース・リーがいるような国」と思い込んでいたという。
  • 好きな選手はヴァンダレイ・シウバであり、自身もシウバのようなパワー溢れるアブレッシブなファイトスタイルを持つ。

戦績[編集]

総合格闘技 戦績
22 試合 (T)KO 一本 判定 その他 引き分け 無効試合
12 8 0 4 0 1 1
8 0 4 2 2
勝敗 対戦相手 試合結果 大会名 開催年月日
× チャズ・スケリー 1R 0:19 アナコンダチョーク UFC Fight Night: Poirier vs. Johnson 2016年9月17日
× ルーク・サンダース 1R 3:38 リアネイキドチョーク UFC Fight Night: Dillashaw vs. Cruz 2016年1月17日
マイク・デ・ラ・トーレ 1R 0:16 TKO(スタンドパンチ連打) The Ultimate Fighter 21 Finale 2015年7月12日
ダン・フッカー 5分3R終了 判定3-0 UFC Fight Night: Hunt vs. Nelson 2014年9月20日
アンディ・オーグル 5分3R終了 判定3-0 UFC Fight Night: Munoz vs. Mousasi 2014年5月31日
× フェリペ・アランテス 5分3R終了 判定0-3 UFC Fight Night: Machida vs. Mousasi 2014年2月15日
× アキラ・コラサニ 1R 0:25 反則(グラウンドの膝蹴り) The Ultimate Fighter 18 Finale 2013年11月30日
サム・シシリア 5分3R終了 判定3-0 The Ultimate Fighter 17 Finale 2013年4月13日
× マーカス・ブリメージ 5分3R終了 判定1-2 UFC 145: Jones vs. Evans 2012年4月21日
× パット・ヒーリー 2R 4:24 リアネイキドチョーク Strikeforce: Barnett vs. Kharitonov 2011年9月10日
パーキー 5分3R終了 判定3-0 戦極 Soul of Fight 2010年12月30日
國奥麒樹真 1R 4:26 TKO(右フック→パウンド) SRC15 2010年10月30日
ホドリゴ・ダム 2R 0:45 TKO(右ストレート→パウンド) SRC13 2010年6月20日
アームバー・キム 1R 1:10 KO(左ハイキック) SRC12 2010年3月7日
山田哲也 2R 1:12 TKO(パウンド) 戦極 〜第十陣〜 2009年9月23日
井上克也 2R 4:38 TKO(右フック→パウンド) PANCRASE 2009 CHANGING TOUR
【ライト級キング・オブ・パンクラス タイトルマッチ】
2009年8月8日
× 毛利昭彦 1R 4:20 反則(サッカーボールキック) 戦極 〜第八陣〜 2009年5月2日
大石幸史 5分2R終了 判定1-1 PANCRASE 2009 CHANGING TOUR 2009年4月5日
井上誠午 1R 0:38 TKO(踏みつけ) 戦極の乱2009 2009年1月4日
× 花澤大介13 2R 1:19 肩固め PANCRASE 2008 SHINING TOUR 2008年12月7日
AB 1R 0:22 KO(バスター) PANCRASE 2008 SHINING TOUR 2008年10月1日
八島勇気 1R 0:56 ノーコンテスト(バッティング) PANCRASE 2008 SHINING TOUR 2008年8月27日

獲得タイトル[編集]

  • レスリング
    • 2002年東日本学生レスリング秋季新人戦 フリースタイルA 66kg級 優勝(2002年11月30日)[8]
    • 2003年東日本学生レスリング春季新人戦 フリースタイルA 74kg級 準優勝(2003年6月27日)[9]
    • 2003年東日本学生レスリング秋季新人戦 フリースタイルA 74kg級 優勝(2003年11月28日)[10]
    • 2003年全日本学生レスリング王座決定戦 優勝(団体戦、2003年9月22日)[11] - 74kg級の選手として2試合に出場し、2勝をあげた。
    • 2005年全日本学生レスリング王座決定戦 優勝(団体戦、2005年9月16日)[12] - 74kg級の選手として4試合に出場し、4勝をあげた。大会後に、最優秀選手賞を受賞した。
    • 2005年全日本学生レスリング選手権大会 男子フリースタイル 74kg級 優勝(2005年8月30日)[13]
    • 第31回内閣総理大臣杯 平成17年度全日本大学レスリング選手権大会 フリースタイル 74kg級 優勝(2005年11月13日)[14]

表彰[編集]

  • 2005年全日本学生レスリング王座決定戦 最優秀選手賞(2005年9月16日)[12]
  • 第31回内閣総理大臣杯 全日本大学選手権 猪名川町長賞(最優秀選手賞)(2005年11月13日)[15]

出演[編集]

テレビドラマ

脚注[編集]

  1. ^ 学生二冠王マキシモ・ブランコ(日大=ベネズエラ)が「PRIDE」参戦へ 日本レスリング協会公式サイト 2006年2月1日
  2. ^ 【パンクラス】近藤有己がKO勝ちで戦極参戦をアピール!マグダレノ、齋藤、廣瀬がネオブラ優勝 格闘技ウェブマガジンGBR 2008年8月27日
  3. ^ 【パンクラス】三大王座戦で大石、川原、鳥生のパンクラス勢が全滅…ダブル井上、和田が新王者に 格闘技ウェブマガジンGBR 2008年12月8日
  4. ^ 【SRC戦極】最強チャンピオン誕生!サンドロが金原を僅か38秒でKO、王座を奪取(2) 格闘技ウェブマガジンGBR 2010年6月20日
  5. ^ 【SRC戦極】泉浩が石井慧との対戦をアピール!ウェルター級GP決勝は中村VS榎本(2) 格闘技ウェブマガジンGBR 2010年10月30日
  6. ^ 【SRC戦極】10・30レオ・サントスが首の負傷により欠場、國奥が真騎士と対戦 格闘技ウェブマガジンGBR 2010年10月25日
  7. ^ 【SRC戦極】12・30日沖発がフェザー級王座獲得!交流戦はSRCが勝利 格闘技ウェブマガジンGBR 2010年12月30日
  8. ^ 2002年東日本学生レスリング秋季新人戦成績 日本レスリング協会公式サイト
  9. ^ 2003年東日本学生レスリング春季新人戦成績 日本レスリング協会公式サイト
  10. ^ 2003年東日本学生レスリング秋季新人戦成績 日本レスリング協会公式サイト
  11. ^ 2003年全日本学生レスリング王座決定戦成績 日本レスリング協会公式サイト
  12. ^ a b 2005年全日本学生レスリング王座決定戦成績 日本レスリング協会公式サイト
  13. ^ 2005年全日本学生レスリング選手権成績 日本レスリング協会公式サイト
  14. ^ 2005年度全日本大学選手権フリースタイル74kg級成績 日本レスリング協会公式サイト
  15. ^ 2005年度全日本大学選手権個人賞獲得者一覧 日本レスリング協会公式サイト

関連項目[編集]

外部リンク[編集]

前王者
井上克也
第3代パンクラスライト級王者

2009年8月8日 - 2011年5月3日

空位
次タイトル獲得者
大石幸史