白馬鑓温泉

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白馬鑓温泉
白馬鑓温泉全景
温泉情報
所在地 長野県北安曇郡白馬村北城字白馬山国有林
座標 北緯36度43分29.4秒 東経137度45分58.7秒 / 北緯36.724833度 東経137.766306度 / 36.724833; 137.766306座標: 北緯36度43分29.4秒 東経137度45分58.7秒 / 北緯36.724833度 東経137.766306度 / 36.724833; 137.766306
交通 大糸線白馬駅よりアルピコ交通バス猿倉線猿倉下車、徒歩4 - 5時間
泉質 硫黄泉
湧出量 毎分760 L
宿泊施設数 1
総収容人員数 150 人/日
外部リンク 白馬鑓温泉小屋
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白馬鑓温泉(はくばやりおんせん)は、長野県北安曇郡白馬村北城字白馬山国有林(旧国信濃国)にある温泉白馬鑓ヶ岳中腹の標高2,100メートル地点にある。「白馬岳」の読みは正式には「しろうまだけ」なので、「しろうまやりおんせん」と読む人もいるが、山小屋としての正式な読みは「はくばやりおんせんごや」である。単に鑓温泉とも称する。

以前は「日本最高所の温泉」を名乗っていた時期もあったが、実際には立山みくりが池温泉八ヶ岳本沢温泉などのほうが標高が高く、現在ではそのような表示はしていないが、代わりに「標高日本一の天然湧出量」を標榜している。

泉質

温泉地

露天風呂
ファイル:Sunrise on Hakubayari onsen Img101.jpg
露天風呂から見る日の出と雲海

山小屋である「白馬鑓温泉小屋」だけが季節営業している一軒宿の秘湯。温泉街は存在しない。例年7月上旬から9月下旬だけの営業で、期間外は閉鎖され、建物は雪崩を避けるために解体される。毎年6月下旬から小屋の組み立てを行っている。組み立て・解体が容易な構造のため、簡素な造りの山小屋である。自家発電の温泉山小屋のため、21時以降は消灯となる。

「白馬鑓温泉小屋」は山小屋であるため、部屋は相部屋であり、食事も一般の温泉旅館と比べて簡素である。また、最混雑期は1つのふとんに2人で寝るほど混雑することがある。みやげ物としては、山小屋の売店に「白馬鑓温泉」ロゴ入りのタオルTシャツなどがある。

浴場

内湯はなく、露天風呂だけがある。露天風呂は開放感のある混浴露天風呂と、回りを壁で囲まれた女性専用風呂がある。混浴露天風呂は眺望が良く、好天ならば日の出の時間に入浴し、湯船につかりながらご来光を望むこともできる。以前は小屋との間に遮るものが何もなかったため、小屋のすぐ前から露天風呂が丸見えであった。現在はキャンプ場側を除き目隠しで囲まれ、夜の時間帯には女性専用時間も設定され、女性も安心して入浴できるようになった。露天風呂の女性専用時間の間は、「女性専用風呂」が男性用になる。湯は小屋の横の巨大な岩の割れ目から湧き出している。なお、立ち寄り入浴(有料)も可能であり、近年[いつ?]足湯(無料)も新設されている。

夜、消灯時間以降に露天風呂に入るには懐中電灯が必要となる。

歴史

江戸時代から猟師の間に知られていた温泉であるが、人里を遠く離れた山上の温泉のため、一般の利用は長らく行われなかった。1876年明治9年)には麓に引湯する工事が行われたが、雪崩により多くの犠牲者を出したことにより中止される。その後、大正期にこの地に山小屋が建設されるが、1928年昭和3年)に白馬岳山頂直下の白馬小屋(現在の白馬山荘)を営む白馬館による山小屋経営が始まる。近年にも麓への引湯が試みられたが、技術的理由により断念され、新たなボーリングにより生まれた温泉が白馬八方温泉である。

アクセス

東日本旅客鉄道(JR東日本)大糸線白馬駅よりアルピコ交通バス猿倉線で約30分の終点猿倉下車。猿倉から小日向のコル経由の登山道を徒歩で 4時間~5時間[1]

当地は日本郵便から交通困難地の指定を受けているため、地外から郵便物を送付することは出来ない[2]

脚注

  1. ^ ルートラボ では4時間。2012年版白馬館公式パンフレットによれば5時間。
  2. ^ 日本郵便株式会社 交通困難地・速達取扱地域外一覧 (PDF)

外部リンク