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悪魔城ドラキュラX 血の輪廻

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悪魔城ドラキュラX 血の輪廻
ジャンル アクション
対応機種 PCエンジンSUPER CD-ROM2
バーチャルコンソール
開発元 コナミ
発売元 コナミ
人数 1人
メディア PCE: CD-ROM
VC: ダウンロード
発売日 PCE: 1993年10月29日
VC: 2008年4月22日
その他 この他、PSP版『悪魔城ドラキュラ Xクロニクル』にも収録
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悪魔城ドラキュラX 血の輪廻』(あくまじょうドラキュラエックス ちのロンド)はコナミから1993年10月29日PCエンジンSUPER CD-ROM2用ソフトとして発売されたアクションゲームである。シリーズで初めてCD-ROMを媒体にした作品で、タイトルの「X」は、本作がシリーズ通算10作目であることに由来する(番外編であるドラキュラくんを除く)。

1995年にはSFC用ソフトとして内容を大きく変更した『悪魔城ドラキュラXX』が発売された。

2007年11月8日に発売されたPSP用ソフト『悪魔城ドラキュラ Xクロニクル』には、リメイク版およびオリジナルのPCエンジン版(海外向けでは初のリリース)、続編の『月下の夜想曲』が収録されている。

2008年4月22日よりPCエンジン版がWiiバーチャルコンソールで配信されている(要800Wiiポイント)。

概要

アクションに慣れた者にとっては難しすぎず簡単すぎない難易度だが、初心者には決して易しくなく難易度変更もできない。 『GAME SIDE』や『電撃PlayStation』誌上でのXクロニクル特集ではPCエンジン最高のアクションゲームと評されていた。2000年代には定価を超える1万円以上で中古市場にて取引される「プレミアソフト」となった。

イベントシーンには当時のアニメ絵を用いた演出がなされている(月下の夜想曲サウンドトラックCDでのスタッフコメントによると、このアニメシーンが不評だったため続編である月下の夜想曲ではきわめて普通のデモシーンにしたという)。

堀川仁の声優デビュー作でもある。

登場人物

詳しくは悪魔城ドラキュラシリーズの登場人物を参照。

リヒター・ベルモンド(声優:堀川仁
主人公。ベルモンド家の末裔で祖先から受け継いだムチでドラキュラ伯爵に立ち向かっていく。19歳。
マリア・ラーネッド(声優:鉄炮塚葉子
もう一人の主人公。ベルモンド家の親戚の子で、幼いながら、聖獣を呼ぶ術を心得ている。12歳。
なお、XXではアネットの妹という設定になっている。
アネット・ラーネッド(声優:本田あつ子
リヒターの恋人。ドラキュラ伯爵によって囚われる。17歳。
イリス(声優:安田あきえ
医者の娘。アネットと同じくドラキュラ伯爵に囚われる。
テラ(声優:村田博美
シスターの卵。アネット、イリスと同じくドラキュラ伯爵に囚われている。
死神
ドラキュラの腹心。ステージ0にて一度対面するも撤退し、後にステージ5のボスとして戦うこととなる。
シャフト
ドラキュラの腹心たる暗黒司祭。ステージ2でマリアを捕らえている。後にステージ6のボスとして登場し、更にステージ7ではゴースト化して再びボスとして立ちはだかる。
ドラキュラ伯爵(声優:石丸博也
数百年にわたりベルモンド家と死闘を繰り広げてきた人物。シリーズ恒例の最終ボス。

操作方法

リヒター
リヒターの操作は、基本的にFC版「悪魔城ドラキュラ」や「悪魔城伝説」のようにシンプルなものになっている。
方向キー左右で移動、下でしゃがむ。階段では上下で昇降、Iボタンでジャンプ。Iボタンを素早く2回押すと後方宙返り。IIボタンでムチ攻撃。上+IIボタンでサブウェポン。セレクトボタンで新操作のアイテムクラッシュ。ハートを大量に消費し、サブウェポンごとに異なる強力な必殺技を使える。
マリア
基本移動はリヒターと同様。マリア独自のアクションは下+Iボタンでスライディング。ななめ下+Iボタンで前転スライディング。ジャンプ中にさらにIボタンで2段ジャンプがある。通常攻撃の鳩は同時に2羽出せる。コマンド入力による非常に強力な攻撃をもつ。
リヒターより使いやすく圧倒的に強い。アクションが苦手な人を救済するためのキャラクターだと思われる。

注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


ステージ

本作では、2面から5面までにそれぞれ裏面があり、「'」をつけて表記される。各ステージにはサブタイトルがついており、リヒターでプレイしているか、マリアでプレイしているかでタイトルが異なる。本項のサブタイトル表記ではリヒターを前、マリアを後ろに表記する。

STAGE0 「PROLOGUE」(リヒターのみ) BGM:なし(馬車の走る音のみ)
デモ的な演出のステージ。死神と小手調べの戦いが行われ、ムチを三発当てることで死神は撤退する。
STAGE1 「炎の晩餐 / 惨劇の故郷」 BGM:乾坤の血族
炎に包まれた街を舞台にしたステージ。中盤に分岐があり、壁を破壊して進んだ先の奈落に落ちるとステージ2'へ進める。
ボスは、ステージ2に進むルートでは城門の前でワイバーンと、ステージ2'に進むルートでは橋の上でサーペントと戦うことになる。
STAGE2 「神よ力を与え給え / 神様 力をお与え下さい」 BGM:VAMPIRE KILLER
FC版「悪魔城ドラキュラ」の1面をモデルとしたステージ。マリアはこのステージの奥に捕らえられており、ステージの途中で手に入る鍵を使って牢屋に入ることでマリアを救出、以後、プレイヤーキャラとして使用可能になる。
ステージ分岐は中盤のベヒーモスに追いかけられる場所にあり、途中にある穴に落ちるとステージ3'へ続く道に行くことができる。
ボスは、ステージ3に進むルートではウェアウルフ、ステージ3'に進むルートではボーンゴーレム。
STAGE2' 「正面突破 / まわり道は嫌」 BGM:Cross a Fear
晴天下の橋の上を舞台にしたステージ。ある場所で橋の下に落下すると船頭がいて、ボス戦を無視してステージ3'に進めるが、途中で半魚人が体当たり攻撃をしてくる地帯を抜けなければならない。
ステージ後半で分岐があり、橋の上を進むとステージ3、下を進むとステージ3'に行く。
STAGE3 「邪悪な祈りが闇を呼ぶ / 復讐の流血王」 BGM:血の涙(Bloody Tears)
礼拝堂を舞台にしたステージ。ステージの終わりにゴンドラがあり、ゴンドラの上の岩を破壊することで上に行くことができる。
ゴンドラを無視して進むか、ステージ中の穴に落ちた後その先を進むとステージ4、ゴンドラに乗った先にいるボスを倒すとステージ4'に進む。
ボスは、ステージ4に進むルートではミノタウロス、ステージ4'に進むルートではドゲザー。
STAGE3' 「血の渇きからの開放 / 魂にやすらぎを…」 BGM:Cemetery
鬱蒼とした地下を舞台にしたステージ。ステージ中盤にテラが捕らわれている。
中盤の鉄球の仕掛けを下に落として地面に穴をあけ、その穴に下りるとステージ4'に、それを無視して進むとステージ4に行く。
STAGE4 「無数の恐怖の上に / 同胞の屍の上で」 BGM:Beginning
地下牢を舞台にしたステージ。ステージ後半に壊れる壁があり、その中にある爆弾を爆発させると通路が出現、その奥を進むとステージ5'へ、無視するとステージ5へ進む。
ボスは、ステージ5に進むルートではデュラハン、ステージ5'に進むルートではカーミラ。
STAGE4' 「水魔の砦 / 最後の分岐」 BGM:Slash
川沿いのステージ。ステージ後半にイリスが捕まっている。
丸太に乗って激流を下るとステージ5'へ、イリスの捕まっている方へ行くとステージ5に進む。
STAGE5 「悪魔は夜はばたく / 決戦の塔へ」 BGM:幽霊船の絵
幽霊船を舞台にしたステージ。最上部において死神が待ち受けている。
中盤で戦う絵画に捕まると、プレイヤーを切り裂いて一撃死にする。BGMタイトルは、この絵画を意味する。
STAGE5' 「彷徨 / 戦慄」 BGM:Op.13
水際、橋の上を経て屋敷の中に入るステージ。唯一ボスのいないステージ。ただし、その分、難易度は高い。
STAGE6 「悪夢 再び / 不死の旋律」 BGM:各ステージのボス戦前のPSG曲(Former room)
ボスラッシュステージ。大こうもり、メデューサ、ミイラ男、フランケンと四連戦し、全て倒すとシャフトとの戦闘になる。
なお、フランケンを倒すまでにミスをするとまた大こうもりからスタートする(シャフトでミスした場合は、シャフトからのスタートとなる)。
ミイラ男を倒すとライフを回復するアイテムを落とす。
STAGE7 「聞け 血の鎮魂歌を / 夜明けを信じて」 BGM:巣窟
崩れる橋の上を通過し、時計塔を攻略するステージ。続編の「月下の夜想曲」でも構成のほとんど同じエリアがある。
ステージ後半にアネットが捕まっている。ボスはシャフトゴースト。
FINAL 「血の輪廻 / 終焉の刻」 BGM:Poison Mind(PSG曲)
ドラキュラ伯爵と戦うだけのステージ。ドラキュラ伯爵を倒せばビジュアルシーンの後、エンディングが始まる。
STAGEX 「血の因縁はSUPER CD・ROM²でなければ断てない」 BGM:Op.13
「あくまぢょお どらきゅらペケ」。旧システムカードで起動すると出る注意画面がミニゲーム風になっている、隠しのおまけ要素的なもの。バーチャルコンソールでは隠しコマンドにより再現可能。

なお、ドラキュラ伯爵を除く各ステージのボスをノーダメージで倒すとボーナスとしてリヒターの残り人数が一人増えるが、ボスの多くは死に際のファイナルアタックで意地でもダメージを与えてこようとする。(但し、ファイナルアタックでミスになる事はない。あくまで、プレイヤーが体力フル時によるパーフェクトボーナス(1UP)を阻止する攻撃である。) 以下、ボスのファイナルアタックを表記する。

  • サーペント:いったん水中に潜って真下から頭突きを仕掛けてくる。
  • ウェアウルフ:ジャンプした後、プレイヤーのいる位置に突撃してくる。
  • ミノタウロス:咆哮してその振動で空中の足場を全て落とした後で突撃→アッパージャンプのコンボを仕掛けてくる。
  • ドゲザー:呪文を唱えつつ画面を円状に移動した後、画面中央からプレイヤーの頭上へと移動し、縦軸が合うと落下する。
  • デュラハン:頭を空中に放り投げて拡散弾にして地上に攻撃する(デュラハンが頭を手に持っている時のみ)。
  • シャフト:魔法の玉を上空に上げてプレイヤーと縦軸を合わせて、その後落下させる。

外部リンク