忍者マン一平
忍者マン一平 | |
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ジャンル | 忍者、ギャグ |
漫画 | |
作者 | 河合一慶 |
出版社 | 双葉社 |
掲載誌 | 100てんコミック |
レーベル | 100てんランドコミックス |
発表号 | 1981年創刊号 - 1983年休刊号 |
巻数 | 全5巻 |
アニメ | |
原作 | 河合一慶 |
音楽 | 三枝成章 |
アニメーション制作 | 東京ムービー新社 |
製作 | 東京ムービー新社 |
放送局 | 日本テレビ |
放送期間 | 1982年10月4日 - 12月27日 |
話数 | 全13話 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | 漫画、アニメ |
ポータル | 漫画、アニメ |
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『忍者マン一平』(にんじゃマンいっぺい)は、河合一慶による日本の忍者ギャグ漫画作品、およびそれを原作としたテレビアニメ。
『100てんコミック』(双葉社)1981年創刊号から1983年休刊号にかけて連載された。単行本は100てんランドコミックスより全5巻が刊行。
ストーリー
日本のとある地方の田舎にある、忍者達の村・トキオ村。柳生一平は、この村に住む明るく元気な少年忍者だ。
村内の忍者小学校の4年生である一平は、普段は級友の伊賀山やアゲハ達と楽しい学校生活を送っているが、トキオ村とライバル関係にあるテクノ村の「メカ小学校」の生徒達やその他様々な忍者達と対決する事もしばしばである。
登場人物
- 柳生 一平(やぎゅう いっぺい)
- 声 - 井上瑶
- 主人公。新陰流より派生した剣術、柳生流の一部として発展した柳生流忍法の使い手。
- 学校の成績は悪いが、忍術や体術はピカ一。熱血で優しい心根の持ち主。
- 一般的に忍者としての素養に含まれるはずの「卑怯」「卑劣」な部分を何よりも嫌い、弱った敵に攻撃を仕掛けることをやめ、逆に「俺は卑怯者じゃない!」と敵の回復を助けるような行動に出る事もある。得意技は両眼を飛ばして遠くを偵察する「目ン玉特捜隊」。
- 柳生 三平(やぎゅう さんぺい)
- 声 - 三田ゆう子
- 一平の弟で幼稚園児。兄と違って頭と要領がよく、一平について回り忍者小学校に入り浸っている。
- 雷雲を操作し天候(主に雷)を操る術に長ける。また、口から大量の炎を吐き出す「忍法・ドント焼き」を得意とする。
- 和尚(おしょう)
- 声 - 滝口順平
- 村の古寺に住み着いている化け狸で呼称の通り同寺の住職。三平の遊び仲間。
- 徳川先生に片思いしているため、事ある毎に口説こうと迫り、その都度殴られる。しかし全く懲りていない。一方で徳川先生がピンチになると真っ先に飛び出す純情さや真剣さもきちんと持ち合わせている。
- ブッピ
- 一平が雪山で拾い上げ、ピンチを救った忍ウサギ。
- 耳を羽のように回転させて空を飛ぶ。また幾つかの忍術を会得しており、特に手足を平面にくっつけて壁や天井を上る「忍法・真空ハンド」の使い手でもある。普段は一平が着ている服のフードの中にいる。喫煙を嗜む。
- 伊賀山(いがやま)
- 声 - 小宮和枝
- 一平の同級生で悪友。伊賀流の土遁の術を得意とし、モグラを手下にしている。
- オールバックにサングラスという一種のツッパリファッションがデフォルトだが、実は女装癖の持ち主で守銭奴。しかも普段のファッションのままで女装を行うため、一種の最悪な変態キャラとして存在感を醸し出す。なお、このヘンタイコスプレは遺伝によるもの。
- トラブルに際しては大きく出るが、すぐさま返り討ちにあい、泣かされるという作内きってのフヌケツッパリキャラでもある。物語途中から、毎回頬を強打されて顔が膨れ上がるという描写がされるようになる。
- アゲハ
- 声 - 鶴ひろみ
- 一平のクラスのアイドル。一平にとっても憧れの存在。ウォークマンにローラースケートという活動的美少女。名前の通り蝶を従え、それに即した木遁の術系統の忍法を使う。
- 美少女であるが故に心優しいと思われがちだが、実際はそうでもなく、あくまでも「普通」レベルの優しさの持ち主であり、容姿を要因としたクラスのアイドル的存在であるが故にソレが際立っているだけ。実は注目を浴びることが好きな目立ちたがり屋な一面も持ち合わせている。
- その美少女度は近隣の村にも響いており、隣村のメカ小の面々にとっても憧れの存在である。
- あけび
- 声 - 植竹真子
- 一平のクラスの女の子。風系の忍術を得意とし、ソレを基礎とした木遁の術を行使する。
- 自分を美人と思い込んでいる自意識過剰な少女。実際の容姿は普通よりも劣る程度。また自分を美少女と勘違いしているが故にアゲハに激しいライバル心を燃やしている。
- 自業自得のトラブルで「魔法のブス薬」を飲んでしまい仏滅的容姿と化した所を一平に救われる。それ以来、一平に惚れ込んで迫っているが、一平自身にとっては非常に迷惑な存在と映っている。
- 風摩(ふうま)
- 声 - 鈴木三枝
- 一平のクラスの学級委員長。マジメ少年だが、ついつい一平たちにノせられて遊んでしまうこともある。
- 根来(ねごろ)
- 声 - 坂本千夏
- 一平の同級生。根来流忍術における火遁の術を得意とする。一方で高圧の小便を四方八方に飛ばして攻撃とする「忍法・ジェットションベン」の使い手でもあり、伊賀山と並んでクラスきってのお下劣不潔キャラの位置にいる。
- 亀之丞(かめのじょう)
- 声 - 松岡洋子
- 途中から忍者小に転校してきた。古典的な忍法を得意とする。
- 霧隠(きりがくれ)
- 他の土地から流れてやってきた一平最大のライバル。
- 霧を始めとする大気中の水分を操作する高度な水遁の術を得意とする。
- 柳生流最大の大気操作忍術である「忍法 エアー・クラッシュ」を破るために一平に挑戦するも返り討ちに遭い、以降事ある毎に一平と忍術合戦を繰り広げ、一方で共闘も行うまさしくライバルたる少年。
- 徳川先生(とくがわせんせい)
- 声 - 吉田理保子
- 忍者小の教師で一平たちの担任。一癖も二癖もある生徒たちに悩まされる。しかし一方で持ち前のバイタリティーと忍術の腕を駆使して生徒たちをまとめている。
- 校長先生(こうちょうせんせい)
- 声 - たてかべ和也
- 忍者小の校長。子どもたちを思い様々な企みを巡らしてイベントを仕掛けるタヌキ親父。とはいえ和尚のように実際にタヌキであるわけではない。
- 子どもたちのためにサンタクロースに扮したり、宿題をさせるために正義の味方に扮してみたり、新たな忍術を授けるために危険な場所へあえて合宿に行ったりと、彼の企みには一種はた迷惑では在るものの紛れもない愛がある。
- 伝宅 カシ夫(でんたく カシお)
- 声 - 緒方賢一
- トキオ村の隣の「テクノ村」にある「メカ小学校」の生徒で、メカ小トリオの1人。アゲハに片思いしており、一平達に様々な悪さをする。名前の由来は「電卓」と、そのトップメーカーである「カシオ計算機」から。
- 間淵 猛太(まぶち もうた)
- 同じくメカ小トリオの1人。名前の由来は「マブチモーター」から。
- 松下 電樹(まつした でんき)
- 同じくメカ小トリオの1人。名前の由来は「松下電器(現:パナソニック)」から。
テレビアニメ
東京ムービー新社の制作によるテレビアニメが、日本テレビ系列で1982年10月4日より毎週月曜日19時00分~19時30分の枠にて放送された。この時期は、前年の1981年に『忍者ハットリくん』(放送局:テレビ朝日系列)の放送が始まりこれがヒットし、「忍者アニメブーム」が巻き起こり始めていたが、わずか1クール・全13話で終了した。
なおこの枠は短くても半年は続く番組が多く、3ヶ月で終了した番組は、1971年10月から同年12月まで放送された子供向けコンテスト番組『ちびっこ何でもやりまショー』(司会:三波伸介)以来11年振り。アニメでは2012年4月現在、本作が唯一である。
テレビ特番・再放送
アニメ開始前に、期首特番として『スターが挑戦!びっくり日本新記録』がよみうりテレビで制作された。同番組の「人力いかだコンテスト」で、『一平』と同時期に開始した『ときめきトゥナイト』と『一ッ星家のウルトラ婆さん』(よみうりテレビ制作)の宣伝を兼ねたいかだ「一ッ星! ときめき忍者号」が出場した。乗り手は漫才コンビの「ペコちゃん」。だが当時はプロ野球(セントラル・リーグ)で巨人と中日がデッドヒートを繰り広げており、放送予定日の10月3日は両チーム絡みのプロ野球中継に差し替えられた。結局放送されたのは翌1983年1月2日の正月特番ですでに『一平』は放送を打ち切られた後であり、『ウルトラ婆さん』もあと2回で打ち切られることが決まっていた。そのため、番組宣伝としてはまったく意味がなかった。
関東地区では、放送終了直後の1983年1月7日より『六神合体ゴッドマーズ』の後番組として、毎週金曜日の17:30~18:00枠で再放送された。さらに放送直後には、『一平』の次番組である『キャプテン』の次回予告が放送された。なおこの後は、月 - 木の再放送(当時は『新・エースをねらえ!』)枠を、月 - 金に拡大したため、1979年10月5日開始の海外作品『がんばれ!ベアーズ』以来、放送枠を変更(金曜18:00→金曜17:30)しながら継続していた金曜箱体制は、1983年7月1日開始の『ピュア島の仲間たち』まで3ヶ月間中断する。
スタッフ
- 原作 - 河合一慶
- 企画 - 吉川斌
- 音楽 - 三枝成章
- 作画監督、キャラクター設計 - 高畑順三郎
- 美術監督 - 龍池昇
- 美術設定 - 曽我元
- 撮影監督 - 長谷川肇、小林健一
- 音楽監督 - 鈴木清司
- 文芸 - 飯岡順一
- 制作担当 - 早乙女弘
- チーフディレクター - 高屋敷英夫
- プロデューサー - 武井英彦、向坪利次
- 編集 - 掛須秀一
- 現像所 - 東映化学
- アニメーション制作 - 東京ムービー
- 製作 - トムス・エンタテインメント
主題歌
- オープニングテーマ「あつまれ!ゆかいな忍者たち」
- エンディングテーマ「はいや~!一平 Go&Go」
- 作詞 - 篠塚満由美(OP・ED)、東京ムービー新社企画部(OP) / 作曲 - 和泉常寛 / 編曲 - 三枝成章 / 歌 - 松岡洋子
- レーベル - ビクター音楽産業
各話リスト
話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 |
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1 | 1982年 10月4日 |
目ン玉忍者 参上! | 高屋敷英夫 | MOSA | 橋本三郎 |
2 | 10月11日 | 美人になりたいあけびちゃん | 金春智子 | 小和田良博 | はしもとなおと |
3 | 10月18日 | ちょっと古いぜ 亀の丞 | 吉田喜昭 | 康村正一 | |
4 | 10月25日 | アルバイトや~い | 浦沢義雄 | 三家本泰美 | 五月女有作 |
5 | 11月1日 | 恐怖のジャンケンぶるどっぐ | 金子裕 | やすみ哲夫 | 橋本三郎 |
6 | 11月8日 | やったぜ! 忍法スカイホーク | 金春智子 | 井内秀治 | |
7 | 11月15日 | アゲハちゃんのバースデイ | 浦沢義雄 | やすみ哲夫 | |
8 | 11月22日 | さかさま忍者がやってきた | 吉田喜昭 | 小和田良博 | はしもとなおと |
9 | 11月29日 | 謎のおネショ菌 | 金子裕 | 児玉兼嗣 | 五月女有作 |
10 | 12月6日 | アゲハちゃん 危機一髪 | 桜井正明 高屋敷英夫 |
三家本泰美 | 橋本三郎 |
11 | 12月13日 | 雪山特訓は楽しいぜ | 吉田喜昭 | F.H.キノミヤ | 望月智充 |
12 | 12月20日 | サンタクロースをやっつけろ! | 金春智子 | やすみ哲夫 | 橋本三郎 |
13 | 12月27日 | オバケ・オバケで年越しだ | 浦沢義雄 | 小和田良博 | はしもとなおと |
備考
日本テレビ系 月曜19時台前半枠 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
忍者マン一平(本放送)
(1982年10月 - 12月) |
||
日本テレビ 金曜17時台後半枠 | ||
忍者マン一平(再放送)
(1983年1月 - 3月) |
新・エースをねらえ!
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