多摩境駅
多摩境駅 | |
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多摩境駅西口 B2出口(2007年9月撮影) | |
たまさかい Tamasakai | |
◄KO43 南大沢 (1.9 km) (2.5 km) 橋本 KO45► | |
所在地 | 東京都町田市小山ヶ丘三丁目23番地 |
駅番号 | KO 44 |
所属事業者 | 京王電鉄 |
所属路線 | 相模原線 |
キロ程 |
20.1km(調布起点) 新宿から35.6 km |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面2線(有効長210m) |
乗降人員 -統計年度- |
18,945人/日 -2014年- |
開業年月日 | 1991年(平成3年)4月6日 |
多摩境駅(たまさかいえき)は、東京都町田市小山ヶ丘三丁目にある、京王電鉄相模原線の駅である。駅番号はKO44。
2015年現在、京王電鉄で最も新しい駅である。
歴史
- 1991年(平成3年)4月6日 - 開業。通勤快速の停車駅となる。
- 1992年(平成4年)5月28日 - 快速の停車駅となる。
- 2013年(平成25年)2月22日 - 通勤快速が区間急行に改称される。
駅開設までの経緯
当時の京王帝都電鉄は、京王多摩センター駅 - 橋本駅間の延伸に際し、由木平駅(現・南大沢駅)のみを設置することを計画していた。しかし、由木平駅 - 橋本駅間の線路経由ルートが900m程度町田市内を通過することから、町田市は「町田市内駅」設置を要望し、1983年1月14日、京王帝都と町田市の話し合いが行われた。
この席上で京王は、「延伸時、中間駅は由木平駅のみ設置する。トンネル(現・南大沢トンネル)を出たところに土工区間があるが、この区域は、多摩ニュータウンの事業認可未了区域であり、この地に駅を設置するとなると、ニュータウン鉄道の新線建設という性格から外れることから、京王側が350億円も支出しなければならない」「ニュータウンの開発事業区域となれば、駅舎建設費15億円ですむことから、小山駅(多摩境駅のことを指す)の開設の可能性はある」と表明し、場合によっては駅開設も有り得るとした。
これに対し、町田市は、1983年5月の町田市議会にて、「鉄道事業者(京王)の責任において小山駅を設置すること。相模原線開業と同時に小山駅を開設すること」という決議をするなどし、その後1985年5月30日、東京都南多摩開発計画会議にて、多摩ニュータウンの土地区画整理事業地区内の駅として開設が決定した。
なお、町田市議会の決議では、路線開業と同時に駅開設となっていた。しかし、駅開設が南大沢駅 - 橋本駅間延伸の翌年となっている。これは、京王では相模原線をニュータウン新線として建設したことに起因する。ニュータウン鉄道等整備事業費補助制度では建設費の補助対象がニュータウン事業区域から出て1駅目までに限られており、ニュータウン外にある当駅を最初から設置した場合、多摩境駅 - 橋本駅間を補助金なしで建設するということになる。そのため、当初は当駅をあえて設置せずに、橋本駅まで一気に建設・開業させ、当駅は遅れての開設となった。
駅名の由来
多摩ニュータウンの境であること、東京都(多摩)と神奈川県(相模)の境であること、駅の近くに境川が流れていることから、「多摩境」となる。なお、当地は一時期「堺村」に属した。
駅開設当時の所在地名の「大字小山町」から「京王小山」にすべき等と、駅名決定までもめた経緯がある。 その後、多摩ニュータウンにおける町田市域の土地区画整理事業地区としての街開きが行われた際、当該地の地名が「小山ヶ丘」に改められた。
駅構造
相対式ホーム2面2線の地上駅で、橋上駅舎を有する。南大沢寄りは掘割になっており、南大沢トンネルに通じている。橋本寄りは高架である。
西口の広場には、星野敦作「地球断面-森のスポット-」というモニュメントが設置されている[1]。
2011年9月頃より駅改札の天井部に液晶モニターが設置された。これにより従来までは改札を通りホームに降りてからしか確認できなかった、時刻表や運行情報などが、改札前から確認できるようになった。
のりば
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | 相模原線 | 下り | 橋本方面 |
2 | 上り | 京王多摩センター・調布・明大前・笹塚・新宿・都営新宿線方面 |
駅構内設備
駅出口
改札外は構造上、地下駅のようになっており、複数の出口が存在する。
- 東口(A1、A2出口)
- 西口(B1、B2、町田街道方面、多摩ニュータウン通り方面出口)
※バス・タクシーロータリーは、B1・B2出口が最寄りである。
利用状況
2014年度の1日平均乗降人員は18,945人である[2]。開設当時に比べ約10倍の利用者になっている。
周辺街づくりの開発スタンスが土地区画整理事業のみで異なっており、大規模集合住宅が少ないことから、他の多摩ニュータウン内の駅に比べると、ゆっくりとした増加傾向を示している。駅勢エリアには住宅だけではなく、米国流大規模量販店や事業所団地(町田テクノパーク)、教育施設等を取り込んで多角的な開発が行われている。
開業以来の乗降人員および乗車人員の推移は下記の通り。
年度 | 1日平均 乗降人員[4] |
1日平均 乗車人員[5] |
---|---|---|
1991年(平成 | 3年)1,560 | 500 |
1992年(平成 | 4年)2,365 | |
1993年(平成 | 5年)2,947 | 1,140 |
1994年(平成 | 6年)3,570 | 1,441 |
1995年(平成 | 7年)3,807 | 1,568 |
1996年(平成 | 8年)3,927 | 1,668 |
1997年(平成 | 9年)4,196 | 1,784 |
1998年(平成10年) | 4,464 | 2,000 |
1999年(平成11年) | 4,919 | 2,230 |
2000年(平成12年) | 5,991 | 2,797 |
2001年(平成13年) | 7,570 | 3,578 |
2002年(平成14年) | 8,763 | 4,195 |
2003年(平成15年) | 10,727 | 5,158 |
2004年(平成16年) | 11,987 | 5,795 |
2005年(平成17年) | 14,602 | 7,047 |
2006年(平成18年) | 15,565 | 7,471 |
2007年(平成19年) | 16,264 | 7,981 |
2008年(平成20年) | 16,526 | 8,156 |
2009年(平成21年) | 16,678 | 8,247 |
2010年(平成22年) | 17,183 | 8,507 |
2011年(平成23年) | 17,184 | 8,497 |
2012年(平成24年) | 17,582 | 8,723 |
2013年(平成25年) | 18,471 | 9,153 |
2014年(平成26年) | 18,945 |
駅周辺
周辺は多摩ニュータウンの町田市域唯一の開発区域となっており、「町田グランネットタウン」の名称で東京都主導の土地区画整理事業が行われている。従来からの緑豊かな環境を保全しながら住宅のほか、商業、業務、リクリエーション、教育、文化情報等の諸施設がバランスよく立地すべく開発誘致が進んでいる。
- MrMax町田多摩境ショッピングセンター
- コピオ多摩境
- コストコ多摩境倉庫店
- カインズホーム町田多摩境店
- トイザらス・ベビーザらス町田多摩境店
- いこいの湯多摩境店
- 都立小山内裏(おやまだいり)公園
- 小山白山公園・小山三ツ目山公園
- 町田西郵便局
- 町田市役所小山市民センター
- サレジオ工業高等専門学校
- 知育幼児教室 Okids(オーキッズ)
- 田端遺跡
バス路線
当駅を発着する路線バスは神奈川中央交通により運行されている。路線の詳細は神奈川中央交通多摩営業所を参照。
- 1番のりば
- 2番のりば
- 橋73・橋76系統 三ツ目山公園経由橋本駅北口行
- 町60系統 田端・堂の前経由橋本駅北口行
橋73系統は土休日のみ存在し、当停留所始発である。ただし現地ではどの便が始発かは明記されていない。
町60系統は1時間1本のみの運行である。なお、最寄りの坂本橋バス停留所まで歩いて、当停留所を経由しない町30系統を利用することもできる。
2011年5月9日より京王バス南が下記路線の運行を開始した。
- NT01系統 多摩センター駅 - 京王堀之内駅 - 南大沢駅 - 南大沢五丁目 - だいり谷戸公園 - 多摩境駅 - 橋本駅
- 深夜急行バス 新宿駅 - 稲城駅 - 若葉台駅 - 永山駅 - 多摩センター駅 - 京王堀之内駅 - 南大沢駅 - 多摩境駅 - 橋本駅
上記両路線とも平日のみ運行。両路線とも当駅バス停は降車専用で乗車は出来ない。
NT01は従来、だいり谷戸公園までの運行だったものが橋本駅まで延長された。京王多摩センター駅終着の最終電車に接続。当駅までの運賃は700円。
深夜急行バスは南大沢駅までの運行だったものが同じく当駅を経由し橋本駅まで延長された。当駅までの運賃は3,000円。
隣の駅
脚注
- ^ まちダネ!カルチャー編町田市
- ^ 京王グループ 1日の駅別乗降人員
- ^ 町田市統計書
- ^ 各種報告書 - 関東交通広告協議会
- ^ 東京都統計年鑑