台北101
座標: 北緯25度2分1秒 東経121度33分52秒 / 北緯25.03361度 東経121.56444度
台北101 | |
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施設情報 | |
所在地 | 中華民国 台北市 信義区 |
状態 | 完成 |
建設期間 | 1999年 - 2004年 |
用途 | 複合 |
地上高 | |
最頂部 | 509.2 m |
屋上 | 449.2 m |
最上階 | 439.2 m |
各種諸元 | |
階数 | 101 階 |
延床面積 | 379,038 m² m² |
エレベーター数 | 61基(全て東芝製) |
関連企業 | |
設計 | 李祖原建築事務所 |
施工 | KTRT JV |
台北101 | |
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各種表記 | |
繁体字: | 臺北101 |
簡体字: | 台北101 |
拼音: | Táiběi Yīlíngyī |
注音符号: | ㄊㄞˊ ㄅㄟˇ ㄧ ㄌㄧㄥˊ ㄧ |
発音: | タイペイ イーリンイー |
台湾語白話字: | Tâi-pak It-khòng-it |
台北101(タイペイいちまるいち、中国語: 臺北101)は、中華民国(台湾)台北市信義区にある超高層ビル。高さ509.2mで、地上101階、地下5階からなり、名前はこれに由来する。
建設段階の名称は台北国際金融センター(中国語: 臺北國際金融大樓)。7年間の工期を経て、2004年に世界一の超高層建築物として竣工した[1]。設計は李祖原建築事務所、施工は熊谷組を中心としたJVにより行われた。総工費は約600億元。
2004年12月31日、エントランスでオープンを祝う式典が催され、陳水扁中華民国総統も出席してのテープカットが行われた。また、2005年12月31日の大晦日にはこのビルのある市政府で、カウントダウンイベントが行われ、台北101から電飾と共に2分強の間、「節」などから大量の花火が打ち上げられた。
毎年の6月には、サンシャイン60と同様に、このビルの1階から展望デッキのある91階までの2046段の階段を駆け上がる「台北101 階段駆け上がりレース」が開催されている。
概要(構造)
高さ509.2メートルは、2008年時点で、完成した建築物としては、世界一高い建物だった。全面ガラス張りの近代的建築ながら、輪郭は伝統的な宝塔と竹の節がイメージされている。また、環境設計や安全を踏まえ設計された。例えば、この外面のガラスは8トントラックが乗っても耐え得るほどの強靱さをほこり、さらに、紫外線や熱量を2/3カットする性能を持ち併せ、内部が暖まるのを防ぎ冷暖房を効きやすくしている。
杭は8本の巨大な柱で、支持層(岩盤)の下30メートルまでしっかり打ち込まれている。
27階から90階にかけて、逆台形をした8階分を一節として、8つの「節」が縦に連なる。24階から27階にかけて、中華圏の昔の貨幣(通貨)をイメージしたオブジェが各方位に設置されている。
台湾圏と香港圏において8は縁起の良い数字であることから多用されている。
エレベーター
エレベータは東芝エレベータ製で、毎分1,010メートル(時速60.6キロメートル)の速さで上昇できる。この速度はそれまで横浜ランドマークタワーのエレベータが持っていた記録を更新し、2004年、世界最速としてギネスブックに認定された。このギネスブック認定証は89階エレベーターホールに飾られている[2]。 ちなみに降りは毎分600メートル(時速36.0キロメートル、サンシャイン60ビルのエレベータと同じ速度。)である。展望台入り口のある5階(地上25メートル)から展望台のある89階(地上382.2メートル)まで、37秒で到達する。 エレベーター内の両サイドにディスプレーがあり、上昇時、下降時共に、階層(楼層)、高さ(高度)、分速(速度)、37秒からのカウントダウンタイマー(計時器)がリアルタイムに表示される。またエレベーター作動と同時に、天井には星空が現れ、音楽が流れだし、エレベーターガールのアナウンスと共に別世界へといざなわれる。
エレベーターに小銭を縦においても、倒れない程の上がり方で世界で反響を呼んだ。
主な施設
- 地下5階 - 地下2階: [駐車場]
- 地下1階 - 5階: ショッピングモール・レストランで2003年11月14日に、ビル完成に先行して開業。5階部に展望台エントランス
- 9階 - 84階: おもに、金融関連・IT企業などのオフィス
- 35階、85階-86階: レストラン
- 88階: 綺麗珠寶会社の珊瑚と宝石の展示及び販売エリア、エレベーター乗り場
- 89階: 屋内展望台、記念品商店と入口
- 91階: 屋外展望台と101紹介ビデオの放映室
風圧のための制振構造
このレベルの超高層建造物になると、制振においては、地震などより風圧による振動の方が遥かに考慮すべき問題である。特に台湾は大型台風が頻繁に直撃する気候でもあり、暴風対策には非常に力をいれた設計になっている。
87階 - 92階の中央部の吹き抜け空間には、風による振動を緩和する目的だけのために、巨大なTMD(チューンドマスダンパー)が設置されている。マスダンパー全体の重量は660トン(660公頓)、最大一枚あたり直径5.5メートル(5.5公尺)、厚さ12.5センチメートル(12.5公分厚)の輪切りの鋼板を、41層を重ね溶接して球状にし、92階から長さ42メートル(42公尺長)、4本ごとに束ねられている太さ直径9センチメートル(9公分)のケーブル計16本で吊っている。そしてこのマスダンパーの効果で、理論上は風力による振動を最大40%抑制できる。
アクセス
交通
最寄りである台北捷運 (MRT) の板南線・市政府駅より少し距離があるので、無料の送迎車両がでている(その他、台北101を経由する路線バスもあり)。将来、このビルの地下にはMRTの新線新駅(信義線・世貿中心駅)ができる予定。
展望台へのアクセス
入口は建築物主体の隣のショッピングモールの五階にある。
- 営業時間:(月~日)10:00~22:00、但し、最後入場時間は21:15。
- 旧正月前後や長期休暇期間は、営業時間が変更となる場合がある。
- バッグパックは展覧台に持ち込めないため、五階のロッカーに預ける。
展望台の入場料
2009年6月の現在、入場料は以下の通り。
- 一般券:450元
- 割引券:370元(国内の学生、軍・警察関係者、65歳以上の高齢者、身体障害者手帳を持つ者に限る)
- 団体券:350元(20人以上の団体、電話予約が必要)
- 身長110cm以下の子供は無料入場。(大人1人につき、子供1人無料)
- 団体チケットの購入は3日間前までに電話予約。
オフィス、レストランへのアクセス
建築物主体の入口から入って、オフィスフロアへのエレベーターへ通じる専用口より入る。入り口にはセキュリティゲートが設けてあり、通過には、入居の企業が発行した社員カードおよびゲストカードが必要で、通常観光客は入ることは出来ない。
- 観光客は35階、85階、86階のレストランに行く前に、電話の予約が必要。
入居する企業
- 台湾証券取引所(2005年2月)、9~12階。
- INTERUSH台湾(2007年8月) 21階(2010年10月 27階へ移転)
- バイエル台湾(2005年4月)、53・54階。
- KPMG台湾、62~65階・67・68階。
- ABNアムロ銀行台湾(2005年12月19日)、13~16階。
- フォーティス銀行台湾、71階。
- ロレアルパリ台北、22・23階。
- グーグル(Google)台湾、73階
かつて入居していた企業
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イベント
ライトアップ
1、2009年現在の日没~21時の通常ライトアップの時刻表
- 月曜日:赤色
- 火曜日:オレンジ色
- 水曜日:黄色
- 木曜日:緑色
- 金曜日:青色
- 土曜日:藍色
- 日曜日:紫色
年越し花火
2004年以降、毎年の大晦日の夜12時に、年越し花火が上げられる。
かつて開催されたイベント
- 1、人気バンドの五月天(メイデイ)の「空に一番近い」コンサート。(2005年、91階の展望台)
- 2、階段登り競争
その他
工事中の事故
2002年3月31日に台湾島北部でM7.1の大地震が発生。この揺れで、当時建築中だったこのビルの頂点の56階=約250メートルに設置されていた作業用タワークレーンが、まっ逆さまになって地上に落下した。死者5名のほか、車が下敷きになるなどの被害が出た。また、この地震での死者はこの5人であると見られている。
注釈
外部リンク
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