コンテンツにスキップ

伊勢 (歌人)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。180.196.149.9 (会話) による 2012年5月3日 (木) 00:46個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎外部リンク)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

佐竹本三十六歌仙絵巻より

伊勢 (いせ、872年貞観14年)頃 - 938年天慶元年)頃)は平安時代日本の女性歌人三十六歌仙女房三十六歌仙の一人。藤原北家真夏流、伊勢守藤原継蔭の娘。伊勢の御(いせのご)、伊勢の御息所とも呼ばれた。

生涯

はじめ宇多天皇中宮温子に女房として仕え、藤原仲平時平兄弟や平貞文と交際の後、宇多天皇の寵愛を受けその皇子を生んだが早世した。その後は宇多天皇の皇子敦慶親王と結婚して中務を生む。

情熱的な恋歌で知られ、『古今和歌集』(22首)以下の勅撰和歌集に176首が入集し、『古今和歌集』・『後撰和歌集』(65首)・『拾遺和歌集』(25首)では女流歌人として最も多く採録されている[1]。また、小倉百人一首にもが採られている。家集に『伊勢集』がある。

伊勢(百人一首より)
  • 小倉百人一首
    • 19番 難波潟 みじかき芦の ふしのまも あはでこの世を 過ぐしてよとや
  • 今昔秀歌百撰
    • 24番 あひにあひて 物思ふころの わが袖に やどる月さへ ぬるる顔なる ,選者:大口道雄(朝日新聞社友)

脚注

参考文献

外部リンク

関連項目

  • 伊勢寺 - 伊勢が草庵を結んだ跡に建てられたと伝えられる寺院。