九十九島 (西海国立公園)
九十九島(くじゅうくしま)は、長崎県の佐世保市、平戸市にかけての北松浦半島西岸に連なるリアス式海岸の群島である。島の総数は現在公式には208とされている。これは佐世保市等による「九十九島の数調査研究会」の調査によるものであるが、島の定義等により異説もある。
途中の佐々川河口を境として北側を「北九十九島」、南側を「南九十九島」と呼ぶことがある。
全域が西海国立公園に指定されており、南九十九島は遊覧船「パールクィーン」が佐世保市鹿子前(かしまえ)の西海パールシーリゾートから出航している他、シーカヤックやヨット等のマリンスポーツも盛んである。日本百景に選定されている。
また、カキの生産地(天然・養殖とも)でもあり、冬場には地元漁協によるイベントも行われる。
佐世保市は1999年より9月19日を「九十九島の日」としており、この日前後に西海パールシーリゾートで「九十九島の祭典」を開催している。
主な島
九十九島八景
2008年9月19日に佐世保市により認定された九十九島の景観を鑑賞できる主なビュースポットである。
- 弓張岳展望台(佐世保市)
- 展海峰(佐世保市)
- 鵜渡越展望台(佐世保市)
- 石岳展望台(佐世保市)
- 船越展望所(佐世保市)
- 高島番岳(佐世保市)
- 冷水岳公園(佐世保市小佐々町)
- 長串山公園(佐世保市鹿町町) ツツジの名所。
動植物
その他
- 1963年から1968年まで「九十九島」を愛称とする準急列車・急行列車が博多駅~長崎駅(筑肥線・松浦線・大村線経由)に運転されていた。同列車は1968年10月ダイヤ改正で「平戸」(1988年廃止)に改称されたが、その後2001年になって佐世保市で翌年の市制100周年に合わせて佐世保線の特急列車「みどり」の列車名を「九十九島」に改称しようという市民運動が起こり、市内を中心に署名を収集してJR九州へ提出した。しかし2011年現在まで改称は実現していない。
- 1991年から2008年まで高速バス「九十九島号」が西鉄高速バス・西肥バスにより北九州(砂津)~佐世保(佐世保駅前)間に運行されていた。
- 2010年に佐世保市に編入合併された鹿町町では町内の北九十九島に属する島をもって「九十九島免」として独立した地名(大字)としていた。合併に伴い旧大字の地域に新しく設置された町の名称は「鹿町町九十九島」となっている。
関連項目
- 九十九島(つくもじま) - 島原市沖にある群島。本項の九十九島とは全く別物だが混同される場合がある。
- 九十九島せんぺい
- ラストサムライ - 映画冒頭で遠景が使われた。
- 九十九里浜
- ナインティナイン - 99繋がり。なお、実際に矢部浩之が九十九島の一つ、黒島に番組のロケで訪れている。
外部リンク