リバティメディア

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Liberty Media Corporation
種類
公開
市場情報 NASDAQ: BATRA (Series A)
NASDAQ: BATRK (Series C)
NASDAQ: FWONA (Series A)
NASDAQ: FWONK (Series C)
NASDAQ: LSXMA (Series A)
NASDAQ: LSXMB (Series B)
NASDAQ: LSXMK (Series C)
OTCQB BATRB
OTCQB FWONB
Russell 1000 Component (FWONA, FWONK, LSXMA, LSXMK)
Russell 2000 Component (BATRA, BATRK)
ISIN US53071M1045
業種 マスメディア
前身 テレコミュニケーションズ社
設立 1991年 (33年前) (1991)
創業者 John C. Malone
本社
コロラド州ダグラス郡
事業地域
Global
主要人物
John C. Malone (Chairman)
Greg Maffei (President & CEO)
製品 Movie production
TV production
Broadcasting
Cable television
Sport management
売上高 増加 US$8.040 billion (2020) [2]
営業利益
減少 US$749 million (2020) [3]
利益
減少 US$−1.421.0 billion (2020) [4]
総資産 減少 US$44.004 billion (2020) [5]
純資産 減少 US$19.601 billion (2020) [6]
所有者 John C. Malone
従業員数
減少 84 (2020) [7]
子会社 Formula One Group
Qurate Retail Group
ウェブサイト libertymedia.com

リバティメディア: Liberty Media CorporationNASDAQ: LMCA)は、アメリカのメディア関連企業。

概要

かつて全米最大のケーブルテレビ会社・TCICEOであったジョン・マローンが設立、現在まで会長を務める。

1999年、AT&TのTCI合併によりその1部門となるが、2001年、AT&Tからスピンオフにより独立した。

かつてはターナー・ブロードキャスティング・システム(TBS)に出資していたり、リバティメディアが所有していたスポーツ専門チャンネル・Prime SportsがFOXスポーツネット(FSN)の前身であったこともあって、タイム・ワーナーニューズ・コープの大株主であった。

2009年11月現在、リバティメディア自体は証券市場には上場していないが、3つのトラッキングストックNASDAQに上場している。

  • リバティ・インタラクティブ・グループ(Liberty Interactive Group)NASDAQ: LINTA
  • リバティ・スターズ(Liberty Starz)NASDAQ: LSTZA
  • リバティ・キャピタル・グループ(Liberty Capital Group)NASDAQ: LCAPA

#リバティメディアが株式を保有している主な企業も参照)

沿革

  • 1990年 - TCIのケーブル番組制作配給統括を目的としてリバティメディア設立。
  • 1991年 - NASDAQに上場。
  • 1994年 - TCIと合併。
  • 1995年 - リバティメディア・グループのトラッキング・ストックがNASDAQ上場。リバティメディアが所有していたホーム・ショッピング・ネットワーク(HSN)をバリー・ディラーがオーナーのSilver King社と合併(1997年にUSAネットワークを買収するが、ショッピング関連部門以外をヴィヴェンディ・ユニバーサルに売却、現在はIAC/InterActiveCorp)。
  • 1996年 - タイム・ワーナーターナー・ブロードキャスティング・システム(TBS、1987年TCIが出資)合併により、タイム・ワーナー株式7.5%を取得。ニューズ・コープと折半出資によりFox/Liberty Networks設立。リバティメディアが保有していたPrime Sportsとニューズ・コーポレーションがTBSから買収したSportsSouthにより「FOXスポーツネット(FSN)」発足。1994年に放送開始した「FX」もFox/Libertyが運営。
  • 1998年 - ブラック・エンターテインメント・テレビジョン(BET)を創業者のロバート・ジョンソンと共同で買収。スペイン語放送局のテレムンドソニー・ピクチャーズ エンタテインメントと共同で買収。
  • 1999年 - AT&TによるTCI買収に伴い、技術投資・海外統括事業を行うTCIベンチャー・グループがリバティメディア・グループに統合、トラッキング・ストックがニューヨーク証券取引所に上場。リバティメディアが保有するFox/Liberty Networksの持ち分とニューズ・コーポレーション株式8%を交換。
  • 2000年 - リバティメディアが保有するBET株をバイアコム(現CBSコーポレーション)に株式交換の形で譲渡。また、アセント・エンターテイメント・グループの買収により、デンバー・ナゲッツNBA)とコロラド・アバランチNHL)、および両チームの本拠地・ペプシ・センターのオーナーとなるが、同年現オーナーのE・スタンリー・クロンクに売却(現在も運営会社「Kroenke Arena Company, LLC」の6.5%を保有)。 
  • 2001年 - AT&Tからリバティメディアが分離(スピンオフ)。ニューヨーク証券取引所上場(ちなみに、当時のティッカーシンボルは「L」の一文字だった)。ドイツテレコムのケーブルテレビ事業買収がドイツカルテル庁に阻止される。テレムンド株式をゼネラル・エレクトリック傘下のNBCに売却。
  • 2002年 - USAネットワーク株式20%をヴィヴェンディ・ユニバーサルに売却。
  • 2003年 - コムキャストからQVCの経営権を取得。
  • 2004年1月 - UnitedGlobalCom(UGC)の経営権を取得。
  • 2004年6月 - 国際部門をリバティメディア・インターナショナル(Liberty Media International, Inc.、LMI)としてスピンオフ。
  • 2005年1月 - LMIとUGCが合併、新会社リバティ・グローバル(Liberty Global, Inc.、LGI)設立。
  • 2005年3月 - ディスカバリー・ホールディング(Discovery Holding Company)をスピンオフ。リバティメディアが保有していたディスカバリー・コミュニケーション(ディスカバリー・チャンネルなどを運営)株式を新会社に移転。
  • 2006年5月 - タイム・ワーナーと共同で設立したCourt TVの持ち分(50%)をタイム・ワーナーに売却。「リバティ・キャピタル・グループ」と「リバティ・インタラクティブ・グループ」の2部門のトラッキング・ストックがNASDAQ上場。
  • 2006年12月 - リバティメディアが保有していたニューズ・コーポレーション株式とニューズ・コーポレーションが保有していたディレクTV株式およびFSNの運営局3局を交換することに同意(2008年2月交換完了)。
  • 2007年2月 - リバティメディアが保有していたタイム・ワーナー株式とタイム・ワーナーが保有していたアトランタ・ブレーブスなどを交換。同年5月オーナー会議の承認を得て、ブレーブスのオーナーとなる。また、リバティメディアが保有していたCBSコーポレーション株式と、グリーンベイに所有していたCBS直営局(WFRV-TV)を交換。CBSネットワークの加盟局とする。
  • 2008年3月 - リバティ・キャピタルを分割、新トラッキング・ストック「リバティ・エンターテイメント・グループ」を新設。IAC/InteractiveCorpのスピンオフに反対する訴訟に敗訴。
  • 2008年9月 - リバティ・エンターテイメント・グループのスピンオフを発表。
  • 2009年2月 - 衛星ラジオのシリウスXMに5億3000万ドル出資。
  • 2009年5月 - リバティ・エンターテイメントのうち、ディレクTV株式などをディレクTVグループに分割吸収することでディレクTVグループと合意(2009年11月合併完了)。Starz、Wild Blueなどはリバティメディアに残り、新トラッキング・ストック、リバティ・スターズ(Liberty Starz)を発行。

リバティメディアが株式を保有している主な企業

リバティ・キャピタル・グループ

※この他、モトローラ株3%、スプリント・ネクステル株3%、タイム・ワーナー株3%等を保有。

リバティ・スターズ

  • Starz Entertainment, LLC(Starz、Encore等の運営) 100%
  • Wildblue Communications, Inc.(衛星インターネット) 37%

リバティ・インタラクティブ・グループ

※リバティメディアが保有している株式は複数議決権株式のため、議決権ベースではそれぞれ62%、58%となる(2008年にIACよりスピンオフした各社は通常株式)。

リバティメディアからスピンオフした企業

日本での展開

日本では、住友商事とパートナーを組み、1995年にはケーブルテレビMSOであるジュピターテレコム(J:COM)、1996年には番組供給事業を統括するジュピター・プログラミング・ネットワーク(JPC、現SCメディアコムおよびジュピターテレコム メディア事業部門)を設立している。また、2004年には、単独でメディアッティ・コミュニケーションズにも出資している(2008年ジュピターテレコムに合併)。国際部門の分離により、これらの株式はリバティ・グローバルが住商/エルジーアイ・スーパー・メディア(現KDDIグローバル・メディア)などを通じて保有していたが、2010年KDDIにすべて譲渡、日本市場から撤退した。

また、子会社のQVCは、2000年に三井物産との合弁でQVCジャパンを設立している。

脚注

  1. ^ The postal designation of Englewood, a city in neighboring Arapahoe County, is used in the company's mailing address.
  2. ^ Inline XBRL Viewer”. Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。
  3. ^ Inline XBRL Viewer”. Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。
  4. ^ US$−250.0 million (2020)
  5. ^ Inline XBRL Viewer”. Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。
  6. ^ US$−250.0 million (2020)
  7. ^ Inline XBRL Viewer”. Template:Cite webの呼び出しエラー:引数 accessdate は必須です。
  8. ^ 米企業がF1取得を発表。エクレストンはCEOに残留 - オートスポーツ・2016年9月8日

外部リンク