リバティメディア

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リバティメディア(Liberty Media Corporation)は、アメリカのメディア関連企業。

概要[編集]

かつて全米最大のケーブルテレビ会社・TCICEOであったジョン・マローンが設立、現在まで会長を務める。

1999年、AT&TのTCI合併によりその1部門となるが、2001年、AT&Tからスピンオフにより独立した。

かつてはターナー・ブロードキャスティング・システム(TBS)に出資していたり、リバティメディアが所有していたスポーツ専門チャンネル・Prime SportsがFOXスポーツネット(FSN)の前身であったこともあって、タイム・ワーナーニューズ・コーポレーションの大株主であった。

2009年11月現在、リバティメディア自体は証券市場には上場していないが、3つのトラッキングストックNASDAQに上場している。

  • リバティ・インタラクティブ・グループ(Liberty Interactive Group)NASDAQ: LINTA
  • リバティ・スターズ(Liberty Starz)NASDAQ: LSTZA
  • リバティ・キャピタル・グループ(Liberty Capital Group)NASDAQ: LCAPA

#リバティメディアが株式を保有している主な企業も参照)

沿革[編集]

  • 1990年 - TCIのケーブル番組制作配給統括を目的としてリバティメディア設立。
  • 1991年 - NASDAQに上場。
  • 1994年 - TCIと合併。
  • 1995年 - リバティメディア・グループのトラッキング・ストックがNASDAQ上場。リバティメディアが所有していたホーム・ショッピング・ネットワーク(HSN)をバリー・ディラーがオーナーのSilver King社と合併(1997年にUSAネットワークを買収するが、ショッピング関連部門以外をヴィヴェンディ・ユニバーサルに売却、現在はIAC/InterActiveCorp)。
  • 1996年 - タイム・ワーナーターナー・ブロードキャスティング・システム(TBS、1987年TCIが出資)合併により、タイム・ワーナー株式7.5%を取得。ニューズ・コーポレーションと折半出資によりFox/Liberty Networks設立。リバティメディアが保有していたPrime Sportsとニューズ・コーポレーションがTBSから買収したSportsSouthにより「FOXスポーツネット(FSN)」発足。1994年に放送開始した「FX」もFox/Libertyが運営。
  • 1998年 - ブラック・エンターテインメント・テレビジョン(BET)を創業者のロバート・ジョンソンと共同で買収。スペイン語放送局のテレムンドソニー・ピクチャーズ・エンタテインメントと共同で買収。
  • 1999年 - AT&TによるTCI買収に伴い、技術投資・海外統括事業を行うTCIベンチャー・グループがリバティメディア・グループに統合、トラッキング・ストックがニューヨーク証券取引所に上場。リバティメディアが保有するFox/Liberty Networksの持ち分とニューズ・コーポレーション株式8%を交換。
  • 2000年 - リバティメディアが保有するBET株をバイアコム(現CBSコーポレーション)に株式交換の形で譲渡。また、アセント・エンターテイメント・グループの買収により、デンバー・ナゲッツNBA)とコロラド・アバランチNHL)、および両チームの本拠地・ペプシ・センターのオーナーとなるが、同年現オーナーのE・スタンリー・クロンクに売却(現在も運営会社「Kroenke Arena Company, LLC」の6.5%を保有)。 
  • 2001年 - AT&Tからリバティメディアが分離(スピンオフ)。ニューヨーク証券取引所上場(ちなみに、当時のティッカーシンボルは「L」の一文字だった)。ドイツテレコムのケーブルテレビ事業買収がドイツカルテル庁に阻止される。テレムンド株式をゼネラル・エレクトリック傘下のNBCに売却。
  • 2002年 - USAネットワーク株式20%をヴィヴェンディ・ユニバーサルに売却。
  • 2003年 - コムキャストからQVCの経営権を取得。
  • 2004年1月 - UnitedGlobalCom(UGC)の経営権を取得。
  • 2004年6月 - 国際部門をリバティメディア・インターナショナル(Liberty Media International, Inc.、LMI)としてスピンオフ。
  • 2005年1月 - LMIとUGCが合併、新会社リバティ・グローバル(Liberty Global, Inc.、LGI)設立。
  • 2005年3月 - ディスカバリー・ホールディング(Discovery Holding Company)をスピンオフ。リバティメディアが保有していたディスカバリー・コミュニケーション(ディスカバリー・チャンネルなどを運営)株式を新会社に移転。
  • 2006年5月 - タイム・ワーナーと共同で設立したCourt TVの持ち分(50%)をタイム・ワーナーに売却。「リバティ・キャピタル・グループ」と「リバティ・インタラクティブ・グループ」の2部門のトラッキング・ストックがNASDAQ上場。
  • 2006年12月 - リバティメディアが保有していたニューズ・コーポレーション株式とニューズ・コーポレーションが保有していたディレクTV株式およびFSNの運営局3局を交換することに同意(2008年2月交換完了)。
  • 2007年2月 - リバティメディアが保有していたタイム・ワーナー株式とタイム・ワーナーが保有していたアトランタ・ブレーブスなどを交換。同年5月オーナー会議の承認を得て、ブレーブスのオーナーとなる。また、リバティメディアが保有していたCBSコーポレーション株式と、グリーンベイに所有していたCBS直営局(WFRV-TV)を交換。CBSネットワークの加盟局とする。
  • 2008年3月 - リバティ・キャピタルを分割、新トラッキング・ストック「リバティ・エンターテイメント・グループ」を新設。IAC/InteractiveCorpのスピンオフに反対する訴訟に敗訴。
  • 2008年9月 - リバティ・エンターテイメント・グループのスピンオフを発表。
  • 2009年2月 - 衛星ラジオのシリウスXMに5億3000万ドル出資。
  • 2009年5月 - リバティ・エンターテイメントのうち、ディレクTV株式などをディレクTVグループに分割吸収することでディレクTVグループと合意(2009年11月合併完了)。Starz、Wild Blueなどはリバティメディアに残り、新トラッキング・ストック、リバティ・スターズ(Liberty Starz)を発行。

リバティメディアが株式を保有している主な企業[編集]

リバティ・キャピタル・グループ[編集]

※この他、モトローラ株3%、スプリント・ネクステル株3%、タイム・ワーナー株3%等を保有。

リバティ・スターズ[編集]

  • Starz Entertainment, LLC(Starz、Encore等の運営) 100%
  • Wildblue Communications, Inc.(衛星インターネット) 37%

リバティ・インタラクティブ・グループ[編集]

※リバティメディアが保有している株式は複数議決権株式のため、議決権ベースではそれぞれ62%、58%となる(2008年にIACよりスピンオフした各社は通常株式)。

リバティメディアからスピンオフした企業[編集]

日本での展開[編集]

日本では、住友商事とパートナーを組み、1995年にはケーブルテレビMSOであるジュピターテレコム(J:COM)、1996年には番組供給事業を統括するジュピター・プログラミング・ネットワーク(JPC、現SCメディアコムおよびジュピターテレコム メディア事業部門)を設立している。また、2004年には、単独でメディアッティ・コミュニケーションズにも出資している(2008年ジュピターテレコムに合併)。国際部門の分離により、これらの株式はリバティ・グローバルが住商/エルジーアイ・スーパー・メディア(現KDDIグローバル・メディア)などを通じて保有していたが、2010年KDDIにすべて譲渡、日本市場から撤退した。

また、子会社のQVCは、2000年に三井物産との合弁でQVCジャパンを設立している。

外部リンク[編集]