ブータンの国章
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ブータンの国章(ぶーたんのこくしょう)には、円形の中にブータンを象徴する雷龍(ドゥルック)のほか、さまざまな仏教のシンボルが描かれている。このエンブレムは1980年以来使用されている。
円の中央には二本の金剛杵(チベットやブータンではドルジェ dorje という)が交差し、その下には蓮の花がある。金剛杵の上方には宝玉があり、金剛杵の左右には二匹の雷龍が取り巻いている。
二本の金剛杵は世俗の権力と宗教の権力の調和を、蓮は清浄を意味する。宝玉は主権、あるいは仏教の三宝を意味する。二匹の雷龍はオスとメスであり、本来のブータンの国名「ドゥルック・ユル」(Druk Yul、「雷竜の国」)を象徴している。
金剛杵の上にはチャットラ(Chattra)と呼ばれる傘がある。これはチベットのアシュタマンガラ(Ashtamangala、八吉祥)と呼ばれる吉祥物のひとつで、ブータンの人々と国王の精神的な守りを意味する。
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