ビジコン (テレビゲーム)
ビジコン(VISICOM)は、東京芝浦電気(現:東芝)が1978年に発売した家庭向けテレビゲーム。
概要
東芝が1978年に発売した、国産では初のマイコンを内蔵したカセット交換式テレビゲーム。開発はテレビ事業部が担当、米国RCA社開発のテレビゲーム「RCA Studio II」をベースに、同社のマイクロプロセッサを使用してカラー化させたものである。発売した東芝は玩具店の販売ルートを持たなかったため、販売は家電ルートで行われた。本体価格54,800円。
コントローラはテンキーのみのパッドであるが、ジョイスティックのオーバレイを被せることでジョイスティックにもなる(スティックの傾きで2・4・6・8を中で押すだけなので使わなくてもプレイは出来る)という独特な物であった。また本体にあらかじめ5種類のソフトウェアが内蔵されており、カセットがなくても遊ぶことが出来た。本体はメタルパーツを多用して、いかにも家電メーカーらしい高級感溢れる作りになっていた。
描画性能はエポック社のカセットビジョンにも劣る物であるが、本体側にマイクロプロセッサを持たせて、プログラムROMカセットでソフトウェアを供給している点が、カセットビジョンと大きく異なる点である。
スペック
- CPU: RCA 1802(1.78MHz)
- ROM: 2Kバイト(5種類の本体内蔵ソフト含む)
- RAM: 768バイト
- グラフィック: 64×32ドット、4色カラー(朱色、水色、黄緑、透明)
- サウンド: 単音、固定周波数
本体内蔵ソフト
別売カセット
- 算数ドリル(CAS-110:5,000円)
- 数のならびかえ
- 四則計算
- 数当て
- ギャンブラーI(CAS-140:5,000円)
- ブラックジャック
- スペースコマンド(CAS-160:5,000円)
- 円盤射撃I(水平飛行)
- 円盤射撃II(垂直飛行)