ティルナノーグ (競走馬)

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ティルナノーグ
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 2012年3月10日(12歳)
ディープインパクト
バイコースタル
母の父 Gone West
生国 日本の旗 日本(北海道新冠町)
生産者 ノースヒルズ
馬主 前田幸治
調教師 松永幹夫(栗東)
競走成績
生涯成績 6戦2勝
獲得賞金 1696万1000円
(2015年2月9日現在[1])
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ティルナノーグ日本競走馬である。ケルト神話において神々が住むとされる国「ティル・ナ・ノーグ」を馬名の由来としている[2]

経歴

2012年3月10日誕生。生産者のノースヒルズは2013年のキズナ、2014年のワンアンドオンリーと2年連続で日本ダービーの勝ち馬を生産しており、ティルナノーグもデビュー前から評判が高く、調教師の松永幹夫も期待を寄せていた[3]

2014年6月29日、阪神競馬場で行われた新馬戦でデビューし勝利[4]スポーツニッポン紙は未だ本気の走りではないとしながらも将来性について高く評価し、[5] 鞍上の武豊も素質を高く評価。オーナーの前田幸治も将来のダービー挑戦を明言した[6]

レース後に休養と一時成長を促進する目的で放牧に出され[6][7]、帰厩後の同年10月18日には京都競馬場の芝2000mで行われた紫菊賞に出走し勝利。勝ち時計2:00.5を記録し、クロフネが保持していた2歳馬レコードを0.2秒更新した[2]。鞍上の武は成長ぶりをキズナになぞらえて絶賛した[8]

11月29日には京都2歳ステークスに出走し、1番人気に支持されたが見せ場もなく7着に終わった[9]。デビュー2連勝をし、ディープインパクト産駒として素質が見込まていたことから、好走が期待されていた[10][11]。騎手の武豊は、良馬場ではなかったことしか敗因が考えられないと延べ、調教師の松永幹夫も同様の見解を述べた[9]。しかし、続く12月28日のホープフルステークスでは良馬場であったにもかかわらず10着に終わり、関係者から「器用さがない」とコメントされたにとどまった[12]

2015年2月の第49回共同通信杯では7着に終わった(騎手:田辺裕信[13][14]。 その後、再び武豊を鞍上に迎え青葉賞に出走。2着以内に入れば日本ダービーへの優先出走権が得られるレースであったがレーヴミストラルの7着に終わった。

競走成績

競走日 競馬場 競走名 距離 馬場 頭数 枠番 馬番 騎手 斤量 馬体重 単勝オッズ 人気 着順 タイム 上り3F 着差 1着馬(2着馬)
2014.6.29 阪神 2歳新馬 芝1800m 稍重 12 7 9 武豊 54.0 446 1.5 1 1着 1:51.9 35.6 −0.0 (トーセンバジル)
2014.10.18 京都 紫菊賞 500万 芝2000m 7 4 4 武豊 55.0 462 2.5 2 1着 2:00.5 33.1 −0.0 (トーセンバジル)
2014.11.29 京都 京都2歳ステークス G3 芝2000m 稍重 8 7 7 武豊 55.0 466 1.5 1 7着 2:00.5 35.2 0.7 ベルラップ
2014.12.28 中山 ホープフルステークス G2 芝2000m 17 8 15 武豊 55.0 472 5.4 3 10着 2:02.5 34.9 0.6 シャイニングレイ
2015.2.15 東京 共同通信杯 G3 芝1800m 12 2 2 田辺裕信 56.0 466 26.9 7 7着 1:48.2 34.8 1.1 リアルスティール
2015.5.2 東京 青葉賞 G2 芝2400m 18 1 2 武豊 56.0 464 14.2 7 7着 2:27.4 33.5 0.5 レーヴミストラル

血統表

ティルナノーグ血統(サンデーサイレンス系) (血統表の出典)

ディープインパクト
2002 鹿毛 北海道早来町
父の父
サンデーサイレンス
Sunday Silence(米)
1986 青鹿毛
Halo
1969
Halo to Reason
Cosmah
Wishing Well
1975
Understanding
Mountain Flower
父の母
ウインドインハーヘア
Wind in Her Hair(愛)
1991 鹿毛
Alzao
1980
Lyphard
Lady Rebecca
Burghclere
1977
Busted
Highclere

バイコースタル
Bicoastal(米)
2004 栗毛
Gone West
1984
Mr.Prospector
1970
Raise a Native
Gold Digger
Secrettame
1978
Secretariat
Tamerett
母の母
Ocean Queen
1993
Zilzal
1986
Nureyev
French Charmer
River Jig
1984
Irish River
Baronova
FNo.2−f


脚注

  1. ^ JBIS ティルナノーグ基本情報2015年5月29日閲覧。
  2. ^ a b 評判馬同士の再戦 武豊&ティルナノーグがレコードV!…紫菊賞”. 競馬ラボ (2014年10月18日). 2014年11月10日閲覧。
  3. ^ 山本武志 (2014年4月15日). “間に合うのか”. ブログ報知. 2014年11月10日閲覧。
  4. ^ 【2歳新馬】評判馬ティルナノーグが快勝!”. SANSPO.COM (2014年6月29日). 2014年11月10日閲覧。
  5. ^ 将来性◎ティルナノーグ まだ本気で走ってない”. スポニチアネックス (2014年7月1日). 2014年10月11日閲覧。
  6. ^ a b ティルナノーグ快勝ダービー狙う/新馬戦”. nikkansports.com (2014年6月30日). 2014年11月10日閲覧。
  7. ^ 【めざせクラシック】放牧で成長ティルナノーグ”. SANSPO.COM (2014年10月16日). 2014年11月10日閲覧。
  8. ^ ティルナノーグが連勝、武豊「すごいね。キズナみたい」/紫菊賞” (2014年10月19日). 2014年11月10日閲覧。
  9. ^ a b サンスポ 2014年11月29日 ティルナノーグ馬場悪化で7着/京都2歳S2015年2月9日閲覧。
  10. ^ 丹下日出夫「丹下日出夫のズバッと:京都11R・京都2歳S (土曜競馬)」2014年11月28日 毎日新聞東京朝刊7ページ
  11. ^ 「ゲートイン:京都2歳S(G3・京都、29日)/ジャパンカップ(G1・東京、30日)」 2014年11月28日 毎日新聞大阪朝刊19ページ
  12. ^ スポニチAnnex 2014年12月29日 【ホープフルS】戦い終えて2015年2月9日閲覧。
  13. ^ 【共同通信杯】戦い終えて 2015年2月16日 05:30 スポニチ
  14. ^ 【共同通信杯】レースを終えて…関係者談話 2015.2.16 05:03 サンスポ

外部リンク