サタデー・ナイト
「サタデー・ナイト」 | ||||||||
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ベイ・シティ・ローラーズ の シングル | ||||||||
初出アルバム『エジンバラの騎士』 | ||||||||
B面 | Marlina | |||||||
リリース | ||||||||
規格 | 7インチ・シングル | |||||||
録音 | 1974年 | |||||||
ジャンル |
グラム・ロック ポップ・ロック | |||||||
時間 | ||||||||
レーベル | アリスタ・レコード | |||||||
作詞・作曲 |
ビル・マーティン フィル・クールター | |||||||
プロデュース |
ビル・マーティン フィル・クールター | |||||||
ベイ・シティ・ローラーズ シングル 年表 | ||||||||
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「サタデー・ナイト」(英: Saturday Night) は、スコットランドのポップ・ロック・バンド、ベイ・シティ・ローラーズが1975年にリリースした楽曲。ビル・マーティンとフィル・クールターのコンビが作詞・作曲・プロデュースを手掛け、リズミカルかつ熱狂的なヴォーカルで「SATURDAY」を「S-A-T-U-R-D-A-Y」と綴り出していくサビの部分が印象的なアップビートのロックナンバーである。
この曲のオリジナルを歌ったのはノビー・クラークであり、1973年にイギリスでレコーディングされリリースされたが、チャート入りはしなかった[1]。1975年末に、「サタデー・ナイト」はアメリカ合衆国でリリースされてヒットし、1976年1月3日には、Billboard Hot 100 チャートの首位に立った[2]。この曲は、アメリカ合衆国が建国200周年を迎えた1976年の Billboard Hot 100 で、最初に首位に立った曲であった。このバージョンは、1974年にイギリスで発表されたアルバム『エジンバラの騎士 (Rollin')』に、ノビーに代わってボーカルとなったレスリー・マッコーエンが歌って吹き込み直したものであった。このシングルは、カナダの音楽雑誌『RPM』のシングル・チャートでも、1976年1月10日付で首位となった[3]。この曲は、バンドにとって唯一の全米ナンバー・ワンとなったヒット曲である[2]。
2019年には、Netflixの『Umbrella Academy』シリーズで、この曲が使用された。
日本での普及
日本では複数の「サタデー・ナイト」のシングルがリリースされている。いずれもレーベルはアリスタ・レコードで、Discogsのデータで1975年の発売とされている規格品番 BLPB-251-ARの盤(B面が「ベイ・シティ・ローラーズのテーマ (Shang-a-lang)」)[4][5]、1976年3月20日の発売とされている規格品番 IER-10935-ARの盤(B面が「バイ・バイ・ベイビー (Bye Bye Baby)」)[1]のほか、曲名を「サタデイ・ナイト」としB面に「Hey! C.B.」を収めた1979年のシングル[6]や、CDの時代に入った後、CMで使用されたことをきっかけに1989年3月21日に再発された8センチCD(曲名表記は「サタデイ・ナイト」、2曲目は「ベイ・シティ・ローラーズのテーマ」)[7]、レーベルがBMGに代わり「サタデイ・ナイト」1曲が収録された2004年の8センチCDがある[8]。
チャート
週間チャート
チャート(1975/1976年) | 最高位 |
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オーストラリア (ケント・ミュージック・レポート) | 45 |
ベルギー(ウルトラトップ 50、フランドル) | 5 |
カナダ・トップ・シングルズ(RPM)[3] | 1 |
ドイツ(ドイツ公式音楽チャート) | 10 |
オランダ(ネーダラントス・トップ40)[9] | 3 |
ニュージーランド(ニュージーランド・レコード産業協会) | 7 |
南アフリカ共和国(スプリングボック・ラジオ)[10] | 16 |
アメリカ合衆国(Billboard Hot 100)[2] | 1 |
日本(オリコンシングルチャート)[11] | 26 |
年間チャート
チャート(1975年) | 順位 |
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カナダ[12] | 106 |
チャート(1976年) | 順位 |
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カナダ[13] | 33 |
アメリカ合衆国 Billboard Hot 100[14] | 64 |
カバー
イングランドのロック・バンドであるネッズ・アトミック・ダストビンは、マイク・マイヤーズ主演のロマンティック・コメディである1993年の映画『ハネムーンは命がけ』のために、この曲をカバーした。その演奏はサウンドトラック・アルバムにも収録された。
カナダのハードロック・バンドであるモンスター・トラックは、『ホッケー・ナイト・イン・カナダ』の2017年/2018年のシーズンのために、この曲をカバーした[15]。
日本の男性アイドルグループであるJOHNNYS' ジュニア・スペシャルが1976年に日本語詞カバーを発表した(日本語詞:北公次)。
日本の歌劇団で女性アイドルグループとしても活動した南青山少女歌劇団は、1993年に「SATURDAY NIGHT」の曲名で日本語詞カバーを発表した(日本語詞:亜伊林)。このバージョンには「原宿に集まってお祭り騒ぎをしよう」という内容の歌詞が含まれる。
日本の女性アイドルである杉本理恵は、1994年に「恋するSATURDAY NIGHT」の曲名で日本語詞カバーを発表した(日本語詞:渡辺なつみ)。
日本のロックバンドであるHi-STANDARDは、1995年のアルバム『GROWING UP』にて、この曲をカバーした(英語詞)。
日本のDJであるAKAKAGEは、2000年のアルバム『I Love Pop Music』にて、この曲をカバーした。
日本のタレントであるゴリが扮するキャラクターの松浦ゴリエは、2005年に「Pecori♥Night」の曲名で日本語詞カバーを発表した。
日本のロックバンドであるザ50回転ズは、2006年のアルバム『50回転ズのギャー!!』にて、この曲をカバーした。
日本のダンス&ボーカルグループであるE-girlsは、2015年のシングル『Anniversary!!』にて、「Saturday Night 〜ロックな夜に魔法をかけて〜」の曲名で日本語詞カバーを発表した(日本語詞:Yu Shimoji)。
日本の音楽ユニットであるチャラン・ポ・ランタンは、2016年に「ソトデナイ」の曲名で日本語詞カバーを発表した。歌詞は引きこもりを題材にしている[16]。
後の楽曲への影響
トミー・ラモーンによれば、ラモーンズの「電撃バップ」における「Hey! Ho! Let's Go」というチャントは、「サタデー・ナイト」に示唆を受けたものだったという[17]。
カナダのロック・バンドであるシンプル・プランは、2015年発表の楽曲「Saturday」のなかで、「サタデー・ナイト」の冒頭の「S-A-T-U-R-D-A-Y Night」のチャントを数カ所に挿入している[18]。
日本の男性アイドルグループ、ロックバンドであるTOKIOが2001年に発表した「カンパイ!!」は、「サタデー・ナイト」の冒頭の「S-A-T-U-R-D-A-Y Night」のメロディを流用している(歌詞自体は変更されている)。
脚注
- ^ a b 佐々木モトアキ (2019年3月20日). “ベイ・シティ・ローラーズの「Saturday Night」が日本で発売された日”. TAP the POP. 2019年5月8日閲覧。 -
- ^ a b c “BAY CITY ROLLERS Chart History”. Billboard. 2019年5月8日閲覧。
- ^ a b “Item Display - RPM - Library and Archives Canada”. Collectionscanada.gc.ca. 2016年10月10日閲覧。
- ^ Bay City Rollers – Saturday Night - Discogs
- ^ 泉山真奈美 (2013年10月30日). “歴史を彩った洋楽ナンバー ~キーワードから読み解く歌物語~第104回 Saturday Night(1975/全米No.1)/ ベイ・シティ・ローラーズ(1966-2000)”. 三省堂. 2019年5月8日閲覧。
- ^ Bay City Rollers – Saturday Night - Discogs - 1979年のシングル
- ^ Bay City Rollers – Saturday Night - Discogs - 1989年の8センチCD
- ^ Bay City Rollers – Saturday Night - Discogs - 2004年の8センチCD
- ^ “Bay City Rollers” (オランダ語). Top40. 2019年5月8日閲覧。
- ^ “SA Charts 1965–March 1989”. 2018年9月1日閲覧。
- ^ ゴリエVS くずの新曲対決、ゴリエ勝利!、ORICON NEWS、2005年9月20日。
- ^ “Item Display - RPM - Library and Archives Canada”. Collectionscanada.gc.ca. 2016年10月24日閲覧。
- ^ “Item Display - RPM - Library and Archives Canada”. Collectionscanada.gc.ca. 2016年10月10日閲覧。
- ^ Billboard 25 December 1976: TIA-6
- ^ “Monster Truck Release Bay City Rollers’ Cover of ‘Saturday Night’; Hear the Truck throughout the 2017-2018 Hockey Night In Canada Season” (英語) (2017年9月29日). 2017年10月24日閲覧。
- ^ チャランポ、グッズ付デジタルシングル発売決定。替え歌は「サタデーナイト」ならぬ「ソトデナイ」、BARKS、2016年6月23日 23時。
- ^ “The Story Behind The Song: Blitzkrieg Bop by The Ramones” (英語) (2014年7月14日). 2016年7月18日閲覧。
- ^ “Single Review: Saturday // Simple Plan” (英語) (2015年7月11日). 2017年5月31日閲覧。
関連項目
外部リンク
- 「サタデー・ナイト」の歌詞 - メトロリリック
- "Saturday Night" – Bay City Rollers video clip - YouTube
- "Saturday Night" - Discogs (発売一覧)
- Ned's Atomic Dustbin cover
先代 ザ・ステイプル・シンガーズ 「レッツ・ドゥ・イット・アゲイン」 |
Billboard Hot 100 ナンバーワンシングル 1976年1月3日(1週) |
次代 C. W. マッコール 「コンボイ」 |