青春のアイドル

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青春のアイドル
ベイ・シティ・ローラーズスタジオ・アルバム
リリース
録音 1975年
ジャンル グラムロック
レーベル ベル・レコード英語版
プロデュース フィル・ワインマン
ベイ・シティ・ローラーズ アルバム 年表
Once Upon a Star
(1975年)
Wouldn't You Like It?
(1975年)
Rock N'Roll Love Letter
(1976年)
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専門評論家によるレビュー
レビュー・スコア
出典評価
AllMusic2.5/5stars[1]

青春のアイドル』(せいしゅんのアイドル、Wouldn't You Like It?)は、スコットランドポップ・ロック・グループであるベイ・シティ・ローラーズがリリースした3枚目のスタジオ・アルバムイギリスでは1975年の遅い時期にLPが発売されたこのアルバムは、グループの音楽的方向が変化したことを示すもので、1曲を除いてすべての楽曲がバンド自身によって作曲されていた。唯一、グループ外から提供された曲である「恋をちょっぴり (Give a Little Love)」は、イギリスでスマッシュ・ヒットとなった。このアルバムには、大きな手紙という形で個々のメンバーのカラー写真冊子が封入されており、バンド全員の写真がアルバム・ジャケットを飾った。

このアルバムの楽曲のうち7曲は、アリスタ・レコードアメリカ合衆国だけでリリースしたアルバム『ロックン・ロール・ラブレター』にも収録されたが、アルバム・ジャケットの写真やデザインなども、そのまま流用された。

アルバム・タイトルの原題「Wouldn't You Like It?」は、英語で「これ好きになってくれないかな?」といった含意の表現である。原題と同名の「Wouldn't You Like It?」という曲も収録されているが、日本語の楽曲名は「二人でいつまでも」とされており、アルバム名とは大きく異なっている。また、後年の日本盤CDにボーナス・トラックとして収録されたこの曲の別バージョン(レスリー・マッコーエンではなく、ノビー・クラークがリード・ボーカルをとった1972年の音源)については、「ウドゥント・ユー・ライク・イット?」という音写の表記が用いられている[2]

トラックリスト[編集]

イギリス盤LP Bell Records #8002[3]
Side one
全作詞・作曲: 特記のないものは、エリック・フォークナー/スチュアート・ウッディ・ウッド
#タイトル作詞作曲・編曲リード・ボーカル時間
1.「ダンスはゴキゲン (I Only Wanna Dance With You)」特記のないものは、エリック・フォークナー/スチュアート・ウッディ・ウッド特記のないものは、エリック・フォークナー/スチュアート・ウッディ・ウッドレスリー・マッコーエン
2.「レッツ・ゴー・ミュージック (Don't Stop the Music)」特記のないものは、エリック・フォークナー/スチュアート・ウッディ・ウッド特記のないものは、エリック・フォークナー/スチュアート・ウッディ・ウッドマッコーエン
3.「恋のシャンハイ (Shanghai'd in Love)」特記のないものは、エリック・フォークナー/スチュアート・ウッディ・ウッド特記のないものは、エリック・フォークナー/スチュアート・ウッディ・ウッドフォークナー/ウッド
4.「恋はすてき (Love Is...)」特記のないものは、エリック・フォークナー/スチュアート・ウッディ・ウッド特記のないものは、エリック・フォークナー/スチュアート・ウッディ・ウッドマッコーエン
5.「アイム・ア・フール (Maybe I'm a Fool to Love You)」特記のないものは、エリック・フォークナー/スチュアート・ウッディ・ウッド特記のないものは、エリック・フォークナー/スチュアート・ウッディ・ウッドマッコーエン
6.「若さでロックン・ロール (Too Young to Rock & Roll)」特記のないものは、エリック・フォークナー/スチュアート・ウッディ・ウッド特記のないものは、エリック・フォークナー/スチュアート・ウッディ・ウッドマッコーエン
Side two
#タイトル作詞作曲・編曲リード・ボーカル時間
1.恋をちょっぴり (Give a Little Love)」(ジョン・グディソン/フィル・ワインマン)  マッコーエン
2.「二人でいつまでも (Wouldn't You Like It?)」  マッコーエン
3.「恋のフィーリング (Here Comes That Feeling Again)」  アラン・ロングミュアー
4.「君に会いたくて (Lovely to See You)」  マッコーエン
5.「イーグルス・フライ (Eagles Fly)」  マッコーエン
6.「愛のメッセージ (Derek's End Piece)」  インストゥルメンタル:アウトロの語り - デレク・ロングミュアー
日本盤LP Arista – IES-80450[4]
  • 上記に加え、B面冒頭に「サタデー・ナイト」が追加されており、収録曲は全13曲である。

2004年のイギリス盤リイシューCD[編集]

ベル・レコードから2004年に出たリイシューCDには、ボーナス・トラックとして、日本盤アルバムにのみ収録されていたスマッシュ・ヒット曲「サタデー・ナイト」、イギリス盤シングル「恋をちょっぴり」のB面曲「彼女を泣かせないで (She'll Be Crying Over You)」、初期メンバーのノビー・クラークがリード・ボーカルをとった未発表音源「ウドゥント・ユー・ライク・イット?(1972ヴァージョン)(Wouldn't You Like It? (1972 version))」と「ドゥ・イット・アゲイン (I'd Do It Again)」の4曲が追加された。

同一内容のCDは2004年に日本盤もリリースされたが、既にオリジナルLPの日本盤に収録されていた「サタデー・ナイト」はバーナス・トラックとされず、表記を「サタデイ・ナイト」と改めた上でB面1曲目に相当する7曲目に入り、ボーナス・トラックは14-16曲目の3曲という扱いになっている[2]

チャート[編集]

チャート(1975年) 最高位
オーストラリアの旗 オーストラリアケント・ミュージック・レポート、アルバム)[5] 3
 フィンランドスオメン・ヴィラリネン・リスタ、アルバム)[6] 3
ドイツの旗 ドイツOffizielle Top 100、アルバム) 30
日本の旗 日本オリコンチャート、アルバム) 21
ニュージーランドの旗 ニュージーランドRIANZ、アルバム) 5
 ノルウェーヴェーゲー・リスタ[7] 9
 スウェーデンスヴァリイェトプリストン[8] 45
スイスの旗 スイスシュヴァイツァー・ヒットパラーデ[9] 13
イギリスの旗 イギリス全英アルバムチャート/OCC[10] 3

パーソネル[編集]

プロダクション[編集]

以下はアルバムのノートによる。

脚注[編集]

  1. ^ Allmusic review
  2. ^ a b 青春のアイドル ベイ・シティ・ローラーズ”. billboard JAPAN/阪神コンテンツリンク. 2019年8月16日閲覧。
  3. ^ Bay City Rollers – Wouldn't You Like It? - Discogs - イギリス盤
  4. ^ Bay City Rollers – Wouldn't You Like It? - Discogs - 日本盤
  5. ^ Kent, David (1993) (doc). Australian Chart Book 1970–1992. Australian Chart Book, St Ives, N.S.W. ISBN 0-646-11917-6 
  6. ^ Pennanen, Timo (2006) (Finnish). Sisältää hitin - levyt ja esittäjät Suomen musiikkilistoilla vuodesta 1972 (1st ed.). Helsinki: Kustannusosakeyhtiö Otava. p. 263. ISBN 978-951-1-21053-5 
  7. ^ Norwegiancharts.com – Bay City Rollers – Wouldn't You Like It?”. Hung Medien. 2016年3月13日閲覧。
  8. ^ Swedishcharts.com – Bay City Rollers – Wouldn't You Like It?”. Hung Medien. 2016年3月13日閲覧。
  9. ^ Swsscharts.com – Bay City Rollers – Wouldn't You Like It?”. Hung Medien. 2016年3月13日閲覧。
  10. ^ BAY CITY ROLLERS | full Official Chart History | Official Charts Company”. 2019年8月16日閲覧。