ウァラク
ウァラクまたはヴァラク(Valac)は、悪魔学における悪魔の一人。
概要
ウォラクまたはヴォラク(VALAK)[1]とも呼ばれる[2]。
『ゴエティア』によると、30の軍団[3]を率いる序列62番の地獄の大総裁。
『ミュンヘン降霊術手引書』でもウォラク(Volach)という名前で登場しており、27の軍団を率いる大総裁であるという[4]。
召喚者の前に、頭を二つもったドラゴンにまたがった、天使の翼をもつ姿で現れる。召喚者に財宝のありかを教えるとされる。また爬虫類を統率する事ができ、蛇の現れる場所を教え、召喚者に害を与えずに財宝をもたらすともいわれる。
ウァラクが登場する作品
- 映画『死霊館 エンフィールド事件』(2016)
- 映画『死霊館のシスター』(2018年)
- 上記2作品に登場するヴァラクは修道女の風貌をしており、悪魔学におけるヴァラクの記述に即していない部分が多い。
アニメ『魔入りました入間くん』(2020年) ※ウァラク・クララの名前で登場。
脚注
参考文献
- 山北篤、佐藤俊之『悪魔事典』新紀元社、2000年、62–63頁。
- フレッド・ゲティングズ著 大瀧啓裕訳『悪魔の事典』青土社 1992年 ISBN 4-7917-5185-X
- コラン・ド・プランシー著 床鍋剛彦訳『地獄の辞典』講談社 1990年 ISBN 4-06-201297-9
- Kieckhefer, Richard, Forbidden Rites: A Necromancer's Manual of the Fifteenth Century, Pennsylvania State University Press (1998), ISBN 978-0271017518
- Mathers, S.L. MacGregor and Crowley, Aleister, The Lesser Key of Solomon(1904), The Internet Sacred Text Archive 内の文書(英文)
- Waite, A.E., The Book of Ceremonial Magic(1913), The Internet Sacred Text Archive 内の文書(英文)
- Weyer, Johann, Pseudomonarchia Daemonum, Twilit Grotto: Archives of Western Esoterica 内の文書(ジョゼフ・H・ピーターソン編集・解題・注釈、ラテン語原文、レジナルド・スコットの英訳)
- Goetia, Twilit Grotto: Archives of Western Esoterica 内の文書(ジョゼフ・H・ピーターソン編集、英文)