アウェアネス・リボン
アウェアネス・リボン(英: Awareness ribbon)とは輪状に折った短い一片のリボン、もしくはそれを描いた絵などで、アメリカ・カナダ・オーストラリア・イギリス、その他世界各地で、着用者(使用者)が社会運動、もしくは社会問題に対してさりげない支援や賛同の声明を出す方法として使用されている。
アウェアネス・リボンの背景にある意味は、その色によって決まる。 非常に多くの組織が支援か配慮のシンボルとしてのリボンを採用しているため、結果として様々な運動が同じ色のリボンを共有することがある。 いくつかの運動は1つ以上の色によって表されることもある。赤色または緑がかった青色は薬物乱用を表すことがあり、紫または白はアルツハイマー病を表すことがある。
アウェアネス・リボンは、衣服にピンで留められるか、車のアンテナのような物の周りに結ばれる。より大きな運動が提起されている時には巨大なリボンが作られ木や柱のような物の周りに結ばれることがある。アウェアネス・リボンの形をしたステッカー、バンパー・ステッカー (en:Bumper sticker) もしくはマグネットは、自動車などに貼られている。車の装飾品としてのアウェアネス・リボンはノースカロライナ州・キングにあるマグネット・アメリカ社 (Magnet America) が生産した黄色の「我らの軍を支援しよう」(Support Our Troops) のリボン・マグネットが成功をおさめた後、広く一般に広まった。
リボンは更に哀悼のシンボルとしても使用されている。例えばバージニア工科大学銃乱射事件の後には多くのブラックリボンが着けられた。
一覧
国内外さまざまな運動が特定の色のリボンをシンボルに使っており、以下はその一例である。
- ホワイトリボン
- ブルーリボン
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- インターネットでの言論の自由の支持
- 前立腺がんの早期検診を啓蒙する
- 北朝鮮による日本人拉致問題被害者の生存を信じ救出を願う
- レッドリボン
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- エイズの理解・支援
- 飲酒運転による悲劇から命を守る
- ピンクリボン
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- 乳がんで悲しむ人をなくす
- シルバーリボン
- グリーンリボン
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- 環境保護運動
- 移植医療普及
- パープルリボン
- オレンジリボン
- バイオレットリボン
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- ホジキン病(がんの一種)患者の生活の改善
- そら色リボン
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- 性同一性障害 (GID)への理解
- イエローリボン
- ブラックリボン
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- 喪章
- 2001年9月11日(アメリカ同時多発テロ事件)への祈り
- (上記から転じ、国家元首や著名人などが亡くなった時の哀悼の意にも使われる)
- 政治によるインターネット上の自由への介入に反対
- ゴールドリボン
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- 小児癌経験者のQOL向上支援
- ティールアンドホワイトリボン(ティール&ホワイトリボン、ホワイト&ティリボン)
- サポートリボン
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- 朝鮮学校の児童や生徒に対する連帯。
- うぐいすリボン
- 見えない障害バッジ(透明の合成樹脂のリボン)
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- 外見からはわからない「目に見えない」障害や病気などの表明、またこれらの病気や障害を持つ人への支援・協力・連帯[3]
アウェアネス・リボンへの批判
アウェアネス・リボンの増加は、努力も時間もお金もかけず「見せかけの支援」を人々に許すスラックティビズムの形であるとして批判された。コメディアンのジョージ・カーリンは、ネタの中でスラックティビズムを公然と非難し、大便を連想させる茶色のリボンを着ける事を提唱した。
関連項目
外部リンク
- The New Yellow Ribbon Tradition(アメリカ議会図書館ウェブサイト上の、アメリカ民俗生活センターの記事2件)
- アウェアネス・リボンのカラーと意味 (Trinity LondonのHP)
- アウェアネス・リボンのカラーと意味の一覧表(The Pin People.comのHP)[リンク切れ]
- レッドリボン/API-Net
- ピンクリボン/J.POSH
- シルバーリボンキャンペーン
- Ribbon Campaign Link
- リボン運動 - Cancer Awareness -
- オレンジリボン運動