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アウェアネス・リボン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

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赤いリボンは、エイズに対する戦いの象徴として世界的に用いられている

アウェアネス・リボン: Awareness ribbon)とは輪状に折った短い一片のリボン、もしくはそれを描いた絵などで、アメリカカナダオーストラリアイギリス、その他世界各地で、着用者(使用者)が社会運動、もしくは社会問題に対してさりげない支援や賛同の声明を出す方法として使用されている。

アウェアネス・リボンの背景にある意味は、そのによって決まる。 非常に多くの組織が支援か配慮のシンボルとしてのリボンを採用しているため、結果として様々な運動が同じ色のリボンを共有することがある。 いくつかの運動は1つ以上の色によって表されることもある。赤色または緑がかった青色は薬物乱用を表すことがあり、紫または白はアルツハイマー病を表すことがある。

アウェアネス・リボンは、衣服にピンで留められるか、車のアンテナのような物の周りに結ばれる。より大きな運動が提起されている時には巨大なリボンが作られ木や柱のような物の周りに結ばれることがある。アウェアネス・リボンの形をしたステッカーバンパー・ステッカー (en:Bumper sticker) もしくはマグネットは、自動車などに貼られている。車の装飾品としてのアウェアネス・リボンはノースカロライナ州・キングにあるマグネット・アメリカ社 (Magnet America) が生産した黄色の「我らの軍を支援しよう」(Support Our Troops) のリボン・マグネットが成功をおさめた後、広く一般に広まった。

リボンは更に哀悼のシンボルとしても使用されている。例えばバージニア工科大学銃乱射事件の後には多くのブラックリボンが着けられた。

一覧

国内外さまざまな運動が特定の色のリボンをシンボルに使っており、以下はその一例である。

ホワイトリボン
  • 平和、飢餓
  • 妊娠と出産に係わる疾病と事故から母子の健康と命を守る
  • 阪神淡路大震災への追悼・感謝・再生の願い
  • 思春期の性的少数者の自殺を防ぐ
ブルーリボン
レッドリボン
  • エイズの理解・支援
  • 飲酒運転による悲劇から命を守る
ピンクリボン
シルバーリボン
グリーンリボン
パープルリボン
オレンジリボン
バイオレットリボン
そら色リボン
イエローリボン
  • 障がい者支援、「障害者自立支援法」に対する警告(イエローカード)の意
  • 平和の支持
  • 自衛官の海外派遣の際の現地での安全と活動の成功、無事帰還の祈念
  • ティーンの自殺防止
  • ホームページ上のすべての情報に対して法的な「著作権」を主張しない
  • 脱原発を希望する(福島第一原発事故以降)
  • 反精神医学運動への賛同・連帯[1]
ブラックリボン
  • 喪章
  • 2001年9月11日(アメリカ同時多発テロ事件)への祈り
    • (上記から転じ、国家元首や著名人などが亡くなった時の哀悼の意にも使われる)
  • 政治によるインターネット上の自由への介入に反対
ゴールドリボン
  • 小児癌経験者のQOL向上支援
ティールアンドホワイトリボン(ティール&ホワイトリボン、ホワイト&ティリボン)
サポートリボン
うぐいすリボン
見えない障害バッジ(透明の合成樹脂のリボン)
  • 外見からはわからない「目に見えない」障害や病気などの表明、またこれらの病気や障害を持つ人への支援・協力・連帯[3]

アウェアネス・リボンへの批判

アウェアネス・リボンの増加は、努力も時間もお金もかけず「見せかけの支援」を人々に許すスラックティビズムの形であるとして批判された。コメディアンジョージ・カーリンは、ネタの中でスラックティビズムを公然と非難し、大便を連想させる茶色のリボンを着ける事を提唱した。

関連項目

外部リンク