アーノルド・キアリ奇形

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脳ヘルニアの一種である小脳扁桃嵌頓のMRI像。同時にアーノルド・キアリ奇形の徴候を示す

アーノルド・キアリ奇形 (Arnold-Chiari malformation) とは奇形の一種で、後頭部にある小脳脳幹の一部が、頭蓋骨から脊椎に落ち込んだ状態になる。キアリ奇形とも。この状態になると脊髄空洞症 (syringomyelia) をおこし運動機能に障害が出る。先天性と後天性があり詳しい原因は分かっていない。大人になってから分かることが多く、水頭症及び無呼吸症候群等の症状がきっかけで診断されることが多い。II型でも空洞症は併発していない症例が多く、その相互関係は研究されている。

症状・型[編集]

先天性
妊娠中に後頭骨から上部頸椎の骨の形成異常によって起きる。
後天性
出生時の外傷によって頭蓋骨が変形することによって起きる。

キアリI型[編集]

小脳扁桃の一部のみが脊柱管内に落ち込んだ状態。

キアリII型[編集]

延髄の一部や小脳の虫部までが脊柱管内へ落ち込んだ状態、 I型よりも重症である。脊髄髄膜瘤、水頭症の合併がみられることが多い。

治療法[編集]

外科手術によって治療可能な場合がある。