W61SH

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au W61SH
W61SH
W61SH
キャリア au
製造 シャープ
発売日 2008年1月9日より順次発売
概要
OS REX OS + KCP
CPU Qualcomm MSM6550
225MHz
音声通信方式 CDMA 1X WIN
CDMA2000 1xMC
(800MHz/新800MHz/2GHz)
データ通信方式 CDMA 1X WIN
CDMA2000 1xEV-DO Rel.0
形状 サイクロイド
サイズ 約104 × 約48 × 約19.9
(最薄部16.9mm) mm
質量 約131 g
連続通話時間 270分
連続待受時間 300時間
(移動と静止の組み合わせ)
充電時間 110分
外部メモリ microSD(2GB)
日本語入力 ケータイShoin6
FeliCa あり
赤外線通信機能 あり(IrSimple)
Bluetooth なし
放送受信機能 ワンセグ対応
備考 1.プライベートフィルタ機能を搭載
2.LCフォントに対応
メインディスプレイ
方式 NewモバイルASV液晶
解像度 ワイドQVGA
240×400ドット
サイズ 2.8インチ
表示色数 約26万色
サブディスプレイ
方式 LED
解像度
サイズ
表示色数
メインカメラ
画素数・方式 203万画素CMOS
機能 AF
サブカメラ
なし
カラーバリエーション
ビビッドピンク
(Vivid Pink)
ピュアホワイト
(Pure White)
クールブラック
(Cool Black)
フレッシュグリーン
(Fresh Green)
マリンブルー
(Marine Blue)
テンプレート / ノート
ウィキプロジェクト

W61SH(ダブリューロクイチエスエイチ)は、シャープが日本国内向けに開発した、auブランドを展開するKDDIおよび沖縄セルラー電話携帯電話である。

特徴[編集]

W61SHはauで2機種目のAQUOSケータイである。既に他社から発表されているSH905iTV及びSoftBank 920SHとの大きな違いはフルワイドVGA解像度の液晶を搭載していないことと、ディスプレイのサイズが3.2インチではなく2.8インチと大幅に小さくなっているところである。これはVodafone 905SHを除くAQUOSケータイ中最小である。サブディスプレイにはneon(W42T)と同様のLEDを採用しており、これまでのAQUOSケータイと一線を画している。またアシンメトリー(左右非対称)デザインを採用したW51SHとは異なり、他社向けのAQUOSケータイ同様直線的なデザインとなっている。W51SHの鑑定的な後継機種という見方があるが、コンセプトイメージやメインディスプレイのサイズ、更に初期の本体のカラーバリエーションなどはauの2007年夏モデルである「W52SH」に近いものである。

標準でプリセットされているアプリはケータイコミック「DEATH NOTE」などである。

日本語入力システムも本機種ではW51SH、W52SHのケータイShoin5からケータイShoin6にバージョンアップされている。SH905i同様に名刺リーダーも新たに搭載された。

前モデルであるAQUOSケータイW51SHと比較して全体的にサイズが小さくなっている。また前述のとおり、他社のような3インチ以上のディスプレイかつフルワイドVGA解像の液晶の搭載を見送っている。 これは、本端末のコンセプトが『カジュアル&ジャストサイズ』・『オーセンティックモダン(モダン×本物感)』であり、女性を中心とする幅広いユーザーの確保かつ手に馴染み易いコンパクトなボディを追求したためとされる。そのコンパクトな仕様に適したディスプレイサイズやQVGAの解像度が、他社の廉価版に見受けられる節もある。

カラーバリエーションに合わせて、外箱が5種類ある。なお、ホワイトのボディーカラーが用意されている唯一のau向けAQUOSケータイである。

機能[編集]

au初のAQUOSケータイだったW51SHと比べるとEZ FeliCaやオープンアプリプレイヤー[1]などの機能を新たに搭載した[2]。しかし、それと引き換えにHello Messenger(2009年8月31日でサービス終了)・テレビ出力機能・FM・デジタルラジオ放送受信機能(2011年3月31日で放送中止)やディスプレイの小型化など省かれた機能もある[3]。なお本機の内蔵スピーカーはセリフなどの音声を聞こえやすくする理由でW51SHと同様ヒンジの内側に組み込まれたモノラルスピーカーを採用する。また、「フェイク着信機能」をau向けの端末に導入したのはこの機種からである。

外部メモリにはmicroSDが利用出来るが製品仕様にはSDカードの利用可能の最大容量が表記されていないこともありSDHCは認識されない。

沿革[編集]

対応サービス[編集]

ほか

不具合[編集]

2008年4月25日に以下の不具合の修正がケータイアップデートにより行われた。

  • 緊急地震速報が正しく表示されない場合がある
  • 消費電力を抑える機能が正しく動作しない場合がある
  • EZweb後、Eメール送信に失敗する場合がある

初期製造ロット(~2008年3月頃までに製造)個体では、赤外線ポート・お知らせLED付近にヒビが入ったり、天板のシルバーの部分の塗装がボロボロと剥がれ落ちることがある。落下などの衝撃を与えなくてもヒビが入ることがあると報告されている。また、酷い場合はひび割れの進行によって外装が欠け、内部が剥き出しになることもある[4]

その他[編集]

シャープが中国向け(チャイナテレコム向け)に販売しているSH9110Cは当機種と同じデザインである。

脚注[編集]

  1. ^ シャープ製端末としても初の搭載になる。
  2. ^ この他、新800MHz帯への対応もau向けAQUOSケータイとしては初となる(W51SHは2012年7月22日以降、周波数再編の影響で2GHzエリア以外では使用不可となる)。
  3. ^ 開発コスト軽減を理由とした一部機能の退行・省略は本機種に限らず、auの他端末や他キャリア向けの端末でも見受けられる。
  4. ^ The クラッシュ! 今週のクラッシュ: au W61SHImpress ケータイ Watch

関連項目[編集]

外部リンク[編集]