M89 (天体)
M89 | |
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星座 | おとめ座 |
観測データ | |
種別 | 楕円銀河 |
赤経 (RA, α) | 12h35.7m (J2000.0) |
赤緯 (Dec, δ) | +12° 33' (J2000.0) |
距離 | 5500万 光年 |
視等級 | 9.8 |
視直径 | 4' |
物理的性質 | |
直径 | _ 光年 |
絶対等級 | _ |
特性 | _ |
その他の名称 | NGC 4552 |
M89(NGC4552)はおとめ座にある楕円銀河である。おとめ座銀河団に属している。
1781年メシエによって発見された。彼は「星のない星雲。極端に微かで青色。見るのが困難」と記した。ジョン・ハーシェルは「かなり明るく、大きく円形。中央は次第に明るくなっている」とした。ダレストは「非常に美しくまるく直径45"。核の明るさは10等星にも匹敵する」とした。フランマリオンは「やや星雲状。M87ほどおおきくもない。明るさもない。中心部が明るい」とした。
口径5cmの望遠鏡で、好条件でみることができる。口径10cmでは恒星をぼかしたように見える。M90と同視野に見え、形状の違いをはっきり認識することができる。口径20cmで典型的な楕円銀河に見える。
楕円の長軸が銀河系の方向を向いているため、見かけは球のように見える。弱い電波を発している。銀河外層のガスが北西方向に噴出している構造になっている。M86のようにおとめ座銀河団の中心方向に強く引かれているのではないかと考えられている。
参考文献
- 中野繁 星雲星団の観測 恒星社、1978年
- 浅田英夫 星雲星団ウォッチング 地人書館、1996年
- ニュートン別冊 メシエ天体のすべて、2007年