Kiss Destination
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Kiss Destination | |
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出身地 | 日本 |
ジャンル |
J-POP R&B ヒップホップ |
活動期間 |
TRUE KiSS DESTiNATiON (1998年 - 1999年) Kiss Destination (1999年 - 2001年) |
レーベル |
TRUE KiSS DiSC (1999年 - 2000年) Rojam Entertainment (2000年) フライトマスター(ポニーキャニオン) (2001年) |
共同作業者 |
DJ DRAGON (DJ・マニピュレーター) |
メンバー |
吉田麻美 (ボーカル・ダンサー) 小室哲哉 (シンセサイザー・ラップ・ボーカル) |
Kiss Destination(キス ディスティネーション)は、2人組音楽ユニット。当初はTRUE KiSS DESTiNATiON(トゥルー キス ディスティネーション)であったが、5枚目のシングルから改名した。
メンバー
- 吉田麻美(よしだ あさみ、1975年3月5日 - )ボーカル、作詞
- 小室哲哉(こむろ てつや、1958年11月27日 - )作詞、作曲、ラップ、ボーカル、コーラス、トラックメイカー
- コーラスのみでなく、ラッパーとしても楽曲に深く関わった。アルバム『AMARETTO』においては自身がメインボーカルの楽曲も発表した(「DON'T GIVE IT UP」,「DEAR MY CLOSE FRIEND (TK Version)」)。
概要
- 「今までのいきなりデビューから多額の宣伝費をかけるやり方ではなく、吉田が経てきたヒップホップのアンダーグラウンドなステージでもちゃんと理解して共感してもらえて、着々と広まっていくのを目指すインディーズのノウハウを駆使した実験室」[1]「リサーチやマーケティングから生まれたメガヒット系のサウンドに飽き足らない客層に、マーケットの法則に縛られない新しいサウンドを届けて、ティーンの反応を確かめるプロジェクト」[2]「小室ファミリーとしてのブランドで買われる事を拒絶し、純粋に音だけで評価される作り方」[3]「積極的にカバーを発表する」[4]を活動の際のコンセプトにしていた。
- ユニットのレコーディングに入ったのは、「RENDEZ-VOUS '98 ELECTRONIC NIGHT」を終えた直後だった。ローリン・ヒル・ティンバランド・R・ケリーの仕事に深く惹かれて、創作意欲をかきたてられてロサンゼルスで音色作りを始めたが、「本場はここではない。発信している場所で相当どっぷり浸って作らないと店で違う棚に置かれて、出す意味もなくなる」という理由からすぐに制作拠点をニューヨークに移し、内輪の関係者にも企画の内容を全て知らせないままレコーディングに没頭した。アイディアが止めどなく溢れ、作った音色がすぐに古くなってしまうので作り直しの連続だった。その中で構築された音色作りのテーマはヒップホップの流れを汲むものだが、「昔の音ネタをループ等サンプリングの素材に使う」といった手法をとらず、サウンドの軸はベース・キック・スネア・歌とした。これまでの厚く重ねるようなサウンドメイクはせず[5]、「ドライで骨組みの見えるスカスカさ」を個性とし、その上で日本語のボーカル・コーラス・声質が気持ちよく浮遊するように演出した。そのために「バックビートを感じられて、メロディアスさのある声質」と語る吉田麻美を起用した[6][3][7]。
- インディーズ時代より、小室が手がけたバックトラックが「海外でも通じる本場のR&B・ヒップホップにも遜色ないサウンド作り」と認められるために、ニューヨークで活動する様々なアーティストに小室の手がけたバックトラックを聴かせて音だけで判断してもらい、お世辞無しに認めてもらった上でリミックス・歌・ラップ等でコラボレーションを行っていた[8]。
来歴
- 1998年12月、ポカリスエット協賛によるライブツアー「TRUE KiSS DESTiNATiON NITE」を開催する。振り付けはマイケル・ジャクソンやウィル・スミスとのコラボレーションで有名なファティマ・ロビンソンが担当した[9]。
- 1999年1月、ニューヨークに設立したTRUE KiSS DiSC(後にSME傘下となる)より、クラブDJ向けのLPをインディーズ流通・日本ではCISCO RECORDS限定、小室・吉田の名は出さずに覆面ユニットとしてリリース[3]。
- 1999年4月、「AFRiCA」にてメジャーデビュー。
- 1999年11月、同じ略称の所属レーベルと混同されないため・予定調和的なリズムを否定し、新しいリズム遊びを行う事をテーマにグループ名をKiss Destinationに改名[10][11]。
- 2001年にフライトマスター(ポニーキャニオン)に移籍した。
- 2001年に2人は結婚し、吉田の妊娠・出産により活動休止。翌2002年に離婚したことにより、自然解散。
ディスコグラフィー
アナログシングル
- PRECiOUS MOMENTS -WHEN WILL I SEE YOU AGAIN- (1999/01/19) ザ・スリー・ディグリーズ「When will I see you again」のカヴァー
- PRECiOUS MOMENTS REMiX (1999/01/26)
- ViCTiM (1999/02/09)
- ViCTiM REMiX (1999/02/16)
- HOW DO YOU THINK? (1999/03/02)
シングル
- AFRiCA (1999/04/07) フォードCMソング、TOTOの同名の曲のカヴァー
- Girls, be ambitious! (1999/05/12)(8cm,12cm) フジテレビ系ドラマ『ナオミ』主題歌
- OVER & OVER (1999/06/30) マイクロソフトCMソング
- Everybody's Jealous (1999/08/25) この曲までTRUE KiSS DESTiNATION名義
- FUTURE OF THE DAY (1999/11/03) インテルCMソング、この曲からKiss Destination名義
- DEDICATED TO YOU (1999/12/01)
- MA・BA・TA・KI (2000/05/17) J-PHONE東海CMソング(小室哲哉出演)
- 口笛に咲く花 (2000/10/25) Rojam Entertainmentよりインターネット販売限定
- Sweet Memories (2000/11/27) Rojam Entertainmentよりインターネット販売限定
- WAVE OF LOVE (2001/03/07) フライトマスター(ポニーキャニオン)に移籍
- DEAR MY CLOSE FRIEND (2001/06/20)
アルバム
- TRUE KiSS DESTiNATiON (1999/02/17、インディーズ流通)
- GRAVITY (1999/11/17)
- AMARETTO (2001/04/25)
その他
- Dancing Stage featuring TRUE KiSS DESTiNATiON 同ユニットをフィーチャーしたアーケードゲーム。
ラジオ
- TOKYO FM系列 『MIX IN KD presented by TK』 (2001年)
出典
- ^ 日経BP刊『日経エンタテインメント!』1999年4月号180P-181Pより。
- ^ 「ぴあ」2001年5月7日号「Interview Kiss Destination 小室哲哉激白!! 『次の10年へ向けた出発点なんだ』」130Pより。
- ^ a b c ソニー・マガジンズ刊『WHAT's IN?』1999年3月号「Special Feature TRUE KiSS DESTiNATiON」85Pより。
- ^ 「TRUE kiss destination『Girls, be ambitious!』」プロモーション盤のライナーノーツより。
- ^ ただし、リズムはそれまで通りスウィングするようにした。
- ^ 角川書店刊「CDでーた」1999年2月5日号「小室哲哉が新ユニット結成! TRUE KiSS DESTiNATiON」40Pより。
- ^ 文藝春秋刊 『考えるヒット2』 近田春夫著 355P-357Pより。
- ^ ソニー・マガジンズ刊『WHAT's IN?』1999年10月号「Worldwide Music Press SPECIAL BLAQUE IVORY with TK」187Pより。
- ^ ソニー・マガジンズ刊『ギターブック』1999年7月号「TRUE KiSS DESTiNATiON Girls, be ambitious!」164Pより。
- ^ 日経BP刊『日経エンタテインメント!』1999年11月号39Pより。
- ^ 日経BP刊『日経エンタテインメント!』2000年2月号より。