JR貨物U31A形コンテナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
JR貨物U31A形コンテナ
正面のドア面側のみが開閉する珍しい構造の、U31A形コンテナ。 (106 ・ 中央通運所有) 1994年10月、東京(タ)
正面のドア面側のみが開閉する珍しい構造の、U31A形コンテナ。
(106 ・ 中央通運所有)
1994年10月、東京(タ)
基本情報
種別 有蓋コンテナ
所有者 日本フレートライナー水島臨海通運
製造メーカー 東急車輛製造日本車輌製造
製造年 1988年昭和63年)
主要諸元
全長(内寸法) 6,142 mm(6,004 mm)
全幅(内寸法) 2,490 mm(2,370 mm)
全高(内寸法) 2,500 mm(2,490 mm)
総重量 12.3 t 以下。【固体により異なる】
荷重 9.4 t【一例】
内容積 31.0 m3
自重 2.9 t【一例】
扉位置 片側側面、片側妻面
備考 寸法関係は【一例】である。
テンプレートを表示

U31A形コンテナ(U31Aがたコンテナ)は、1988年度に登場した、日本貨物鉄道(JR貨物)輸送用として籍を編入している20 ft級・標準内容積31 m3私有コンテナドライコンテナ)である。

概要[編集]

本形式の数字部位 「 31 」は、コンテナの容積を元に決定される。このコンテナ容積31 m3の算出は、厳密には端数四捨五入計算の為に、内容積30.5 m3 - 31.4 m3の間に属するコンテナが対象となる[1]。また形式末尾のアルファベット一桁部位「A」は、コンテナの使用用途(主たる目的)が「普通品の輸送」を表す記号として付与されている[2]

特記事項[編集]

  • カンガルーライナーNF64
愛知県名古屋(タ)福岡県福岡(タ)間で、2021年3月29日より特定時間帯の貨物列車24両編成のうち、往復ともに夫々で16両分の枠を西濃運輸専用枠として通年を通して借り上げた。この16両の借り上げ枠で、片道辺り30 ft級の各種コンテナ(現在は、汎用コンテナのみ)を、最大32個(往復64個)輸送する計画として名付けられた。『 NF64 』の由来は、ローマ字読みで名古屋と、福岡との頭文字に、往復で64個運べると言う意味合いを組み合わせている[3]

番台毎の概要[編集]

0番台[編集]

  • 106 - 110 : 中央通運所有。総重量11.5 t。
  • 111 - 116 : 福山通運所有(中外物流借受)。総重量12.3t。
  • 117・118 : (不明)
  • 119 : 福山通運所有。総重量12.3 t。
  • 120・121 : (不明)
  • 122 : 福山通運所有。総重量12.3 t。
  • 123 : (不明)
  • 124 - 132 : 福山通運所有。総重量12.3 t。
  • 133 : (不明)
  • 134・135 : 福山通運所有。総重量12.3 t。
  • 136・137 : (不明)
  • 138 - 144 : 福山通運所有。総重量12.3 t。
  • 145 : (不明)
  • 146 - 152 : 福山通運所有。総重量12.3 t。
  • 153 - 155 : (不明)
  • 156 - 158 : 福山通運所有。総重量12.3 t。
  • 159 : (不明)
  • 160 - 164 : 福山通運所有。総重量12.3 t。
  • 165 : (不明)
  • 166 : 福山通運所有。総重量12.3 t。
  • 167 : (不明)
  • 168 - 172 : 福山通運所有。総重量12.3 t。
  • 173 : (不明)
  • 174 - 198 : 福山通運所有。総重量12.3 t。
  • 199 - 201 : (不明)
  • 202 - 204 : 福山通運所有。総重量12.3 t。
  • 205 - 209 : (不明)
  • 210 : 福山通運所有。総重量12.3 t。
  • 211 - 216 : 松岡満運輸所有。総重量12.3 t。
  • 217・218 : (不明)
  • 219 : 松岡満運輸所有。総重量12.3 t。
  • 220 - 223 : (不明)
  • 224 - 240 : 松岡満運輸所有。総重量12.3 t。
  • 241 : 仙台運送所有。総重量12.3 t。後に日本石油輸送所有へ変更。
  • 242・243 : 仙台運送所有。総重量12.3 t。
  • 244 : 仙台運送所有。総重量12.3 t。後に日本石油輸送所有へ変更。
  • 245 : 仙台運送所有。総重量12.3 t。後に日本石油輸送所有(堀場製作所借受)へ変更。
  • 246 - 250 : 仙台運送所有。総重量12.3 t。
  • 251 - 281 : 日本フレートライナー所有。総重量12.3 t。
  • 282・283 : (不明)
  • 284 - 290 : 日本フレートライナー所有。総重量12.3 t。
  • 291 - 299 : 西濃運輸所有。総重量11.5 t。
  • 320 : (不明)
  • 321 : 日本フレートライナー所有。総重量12.3 t。
  • 322 : (不明)
  • 323 - 328 : 日本フレートライナー所有。総重量12.3 t。
  • 329 : (不明)
  • 330 - 342 : 日本フレートライナー所有。総重量12.3 t。
  • 343 : (不明)
  • 344 - 350 : 日本フレートライナー所有。総重量12.3 t。
  • 351 - 354 : 日通商事所有(アクロストランスポート借受)。総重量12.3t。
  • 355 - 369 : 日本フレートライナー所有。総重量12.3 t。
  • 370 : (不明)
  • 371 - 378 : 日本フレートライナー所有。総重量12.3 t。
  • 379・380 : (不明)
  • 381・382 : 日本フレートライナー所有。総重量12.3 t。
  • 383 : 日本フレートライナー所有(中越運送借受)。総重量12.3 t。
  • 384 - 392 : 日本フレートライナー所有。総重量12.3 t。
  • 393 : 日本フレートライナー所有(中越運送借受)。総重量12.3 t。
  • 394 - 416 : 日本フレートライナー所有。総重量12.3 t。
  • 417 : (不明)
  • 418 - 423 : 日本フレートライナー所有。総重量12.3 t。
  • 424 : (不明)
  • 425 : 日本フレートライナー所有。総重量12.3 t。
  • 426 : 日本フレートライナー所有(中越運送借受)。総重量12.3 t。
  • 427 - 434 : 日本フレートライナー所有。総重量12.3 t。
  • 435・436 : アクロストランスポート所有。総重量12.3 t。
  • 437 - 456 : 日本フレートライナー所有。総重量12.3 t。
  • 457 : 中央通運所有。総重量11.2t。
  • 458 : 中央通運所有(東芝物流借受)。総重量11.2 t。
  • 459 - 497 : 日本フレートライナー所有。総重量12.3 t。
  • 498 : 日本フレートライナー所有(中越運送借受)。総重量12.3 t。
  • 499 - 511 : 日本フレートライナー所有。総重量12.3 t。
  • 512 : 日本フレートライナー所有(中越運送借受)。総重量12.3 t。
  • 513 - 542 : 日本フレートライナー所有。総重量12.3 t。
  • 543 : 日本フレートライナー所有(中越運送借受)。総重量12.3 t。
  • 544 - 583 : 日本フレートライナー所有。総重量12.3 t。
  • 584 - 588 : アクロストランスポート所有。総重量12.3 t。
  • 589 - 638 : 西濃運輸所有。総重量11.5 t。「カルちゃん」の印刷がある。
  • 639 - 688 : 西濃運輸所有。総重量11.5 t。
  • 689・690 : 鳥取県所有。鳥取県原子力防災資機材コンテナ。
  • 691 - 715 : 西濃運輸所有。総重量11.5 t。「カルちゃん」の印刷がある。
  • 716 - 740 : 西濃運輸所有。総重量11.5 t。
  • 741 - 790 : 西濃運輸所有。総重量11.5 t。「カルちゃん」の印刷がある。
  • 791 - 990 : 西濃運輸所有。総重量11.5 t。639 - 688、716 - 740とはカンガルーのロゴの場所が異なる。また790-890の2020年に製造されたグループは一部『カンガルーライナーNF64』向けに製造されている。

5000番台[編集]

  • 5001・5002 : 日輸所有。総重量13 t。

脚注[編集]

出典[編集]

参考文献[編集]

  • 貨車技術発達史編纂委員会『日本の貨車-技術発達史-』(初版)日本鉄道車輌工業会、2008年3月1日。 
  • 『トラベルMOOK 新しい貨物列車の世界』交通新聞社、2021年10月28日。ISBN 978-4-330-05421-6 

関連項目[編集]