JR貨物UR17A形コンテナ

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UR17A形コンテナ(UR17Aがたコンテナ)は、日本貨物鉄道(JR貨物)輸送用として籍を編入している12ft級・内容積17m3鉄道私有コンテナ冷蔵コンテナ)である。

概要[編集]

本形式の数字部位 「 17 」は、コンテナの容積を元に決定される。このコンテナ容積 17m3の算出は、厳密には端数四捨五入計算の為に、内容積16.5 - 17.4m3の間に属するコンテナが対象となる[1]

また形式末尾のアルファベット一桁部位「A」は、コンテナの使用用途(主たる目的)が「普通品の輸送」を表す記号として付与されている[2]

特記事項[編集]

2021年(令和3年)3月31日現在、日本石油輸送所有の個体は、70000番台のみで249個が日本石油輸送に籍を置き、使用されている。

番台毎の概要[編集]

  • 番台は0番台、500番台、2500番台、70000番台の4種類に分けられている。

0番台[編集]

1
日本石油輸送所有
2 - 10
函館運送所有。総重量6.7t

500番台[編集]

501 - 2500
日本石油輸送所有。総重量6.8t。

2500番台[編集]

2501 - 2510
函館運送所有。総重量6.8t。扉位置は片妻開き。

70000番台[編集]

70001 - 70250
日本石油輸送所有。全高2,500mm、全長3,715mm、全幅2,490mm(規格外)、床面積7.8m2、内容積16.5m3、総重量6.8t、荷重4.7t、自重2.2t[注 1]。扉位置はL字二方開き。
真空断熱パネル採用により、高い断熱性能を実現した。それまでUF15A形UF16A形などの冷凍コンテナで行ってきた低温輸送や、常温での定温輸送を置き換えている。「SUPER UR」の愛称がある。
70251 - 70255
メディセオ所有。扉位置はL字二方開き。70251 - 70253が赤、70254・70255が青。2022年7月より運用開始。低温状態を120時間以上維持可能な、「va-Q-proof(バキュプルーフ)」を導入している[3]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ コンテナの標記での値。日本石油輸送のカタログ[要文献特定詳細情報]では2.1tとされている。

出典[編集]

参考文献[編集]

  • 貨車技術発達史編纂委員会(編著)『日本の貨車 技術発達史 明治5(1872)年〜平成16(2004)年』社団法人日本鉄道車輌工業会、2008年3月。全国書誌番号:21465967 
  • 福田孝行『新しい貨物列車の世界』株式会社交通新聞社、2021年10月。 

外部サイト[編集]

関連項目[編集]