JR貨物UT06C形コンテナ

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UT06C形コンテナ(UT06Cがたコンテナ)は、日本貨物鉄道(JR貨物)輸送用として籍を編入している20ft私有コンテナタンクコンテナ)である。2007年(平成19年)4月現在、25個在籍している。

概要[編集]

本形式の数字部位 「 06 」は、コンテナの容積を元に決定される。このコンテナ容積6 ㎥の算出は、厳密には端数を四捨五入計算の為に、内容積が5.5 - 6.4 ㎥の間に属するコンテナが対象となる[1]。また形式末尾のアルファベット一桁部位 「 C 」は、コンテナの使用用途(主たる目的)が 「 危険品の輸送 」を表す記号として付与されている[2]

特記事項[編集]

番台毎の概要[編集]

0番台[編集]

1
日陸(旧・日本陸運産業)が所有しクラレが借受けるクロロスルホニルイソシアナート専用コンテナ。
2
保土谷化学工業が所有する塩化ベンジル専用コンテナ。

5000番台[編集]

UT06C-5005
UT06C-5026
5001, 5002
日本石油輸送が所有するリン酸専用コンテナ。
5003 - 5008
トクヤマが所有するクロルスルホン酸専用コンテナ。かつては三菱化学物流が所有していた。
5009
日本曹達が所有するオキシ塩化リン専用コンテナ。
5010, 5011
日陸が所有するニトロシル硫酸溶液専用コンテナ。
5012, 5013
日本石油輸送が所有し住友精化が借受ける塩化チオニール専用コンテナ。総重量は12.5t、自重は2.5t。
5014 - 5016
日陸が所有し日産化学工業が借受ける濃硫酸専用コンテナ。総重量は13.3t。
5017 - 5019
日本石油輸送が所有し、住友精化が借受ける塩化チオニール専用コンテナ。総重量は12.5t、自重は2.5t。
5020, 5021
日陸が所有し、日産化学工業が借受ける硫酸専用コンテナ。総重量は13.3t。
5022
三菱マテリアル電子化成が所有するFSA専用コンテナ。総重量は13.0t。かつてはジェムコが所有していた。
5023
住友精化が所有する塩化チオニール専用コンテナ。
5024、5025
住友精化が所有する塩化スルフリル専用コンテナ。

脚注[編集]

出典[編集]

参考文献[編集]

  • 貨車技術発達史編纂委員会(編著)『日本の貨車 技術発達史 明治5(1872)年〜平成16(2004)年』社団法人日本鉄道車輌工業会、2008年3月。全国書誌番号:21465967 
※参考白黒写真掲載ページ → ---項。

外部サイト[編集]

関連項目[編集]