FMラインウェーブ

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FMラインウェーブ株式会社
FM RHINEWAVE Co., Ltd.
愛称 FMらら(FM rara)
コールサイン JOZZ6BA-FM
周波数/送信出力 76.8 MHz/10 W
本社・所在地
〒509-0214
岐阜県可児市広見7丁目90番地
設立日 2012年5月1日
開局日 2012年7月24日
演奏所 本社と同じ
送信所 可児市西帷子(鳩吹山)
中継局 なし
放送区域 可児市、美濃加茂市、御嵩町および周辺市町の各一部
ネット配信 FM++
公式サイト http://fm768.jp/
FMラインウェーブ株式会社
本社の入居するケーブルテレビ可児本社
本社の入居するケーブルテレビ可児本社
種類 株式会社
本社所在地 日本の旗 日本
509-0214
岐阜県可児市広見7丁目90番地
北緯35度25分18秒 東経137度3分59.8秒 / 北緯35.42167度 東経137.066611度 / 35.42167; 137.066611座標: 北緯35度25分18秒 東経137度3分59.8秒 / 北緯35.42167度 東経137.066611度 / 35.42167; 137.066611
設立 2012年5月1日
業種 情報・通信業
法人番号 8200001028260 ウィキデータを編集
事業内容 放送法に基づく超短波放送事業及びその他の放送関連事業
代表者 谷口公一
資本金 3,000万円
純資産 ▲324万4000円(2023年3月期)[1]
外部リンク http://fm768.jp/
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本社サテライトスタジオ

FMラインウェーブ株式会社(エフエムラインウェーブ)は、岐阜県可児市美濃加茂市可児郡御嵩町の各一部地域を放送対象地域[2]として超短波放送FM放送)をする特定地上基幹放送事業者である。

FMらら(FM rara)の愛称でコミュニティ放送を運営している。

概要[編集]

2012年7月24日開局。「FMらら」の愛称は、「ラインウェーブ」の頭文字に、音階のうち良い印象を与えるとされる「ラ」の音を組み合わせたもの[2]

当地では2004年6月にかにかも放送が開局したが、2009年末に制作体制が終了してしまった。2010年7月15日の平成22年梅雨前線豪雨、2011年3月11日の東日本大震災のあと、地域の新たな情報発信手段への要望が高まり[3][4]、地元2市1町などのバックアップによってFMラインウェーブの設立に至った。

本社・演奏所(スタジオ)を可児市広見ケーブルテレビ可児に置く。サテライトスタジオとして、美濃太田駅に「みのかもHOTスタジオ」、御嵩町御嵩に「御嵩ミーモスタジオ」がある。

放送エリアは可児市、美濃加茂市、御嵩町、その他周辺市町村と称している[2]送信所は可児市西帷子の鳩吹山にあり、空中線電力10W。放送区域は可児市、美濃加茂市、御嵩町および周辺市町。また、FM++によるインターネット配信も行っている。

沿革[編集]

  • 2011年(平成23年)12月22日 - 設立準備室を開設[要出典]
  • 2012年(平成24年)
    • 2月22日 - 新FM放送会社設立に向けた第1回発起人会実施[5]
    • 4月17日 - 放送機器搬入[6]
    • 4月23日 - FMラインウェーブ株式会社創立総会を開催[7]
    • 4月 - 6月にかけてパーソナリティー募集・新聞や広報誌や地域ボランティアの参加を呼びかける[8]
    • 5月1日 - FMラインウェーブ株式会社設立。
    • 6月14日 - 特定地上基幹放送局の予備免許取得[9]
    • 6月27日 - 試験放送開始。
    • 7月12日 - ステーションネーム(愛称)が「FMらら(FM rara)」に決定。
    • 7月18日 - 特定地上基幹放送局の免許取得[10]
    • 7月24日 - 開局[11][12]。午前10時46分、可児Aスタジオから本放送を開始。
      • 同時に2市1町と下記の協定を締結[11]
        • 可児市との間で「災害時におけるFM局の緊急放送に関する協定書」[13]
        • 美濃加茂市との間で「災害時の緊急放送に関する協定書」[14]
        • 御嵩町との間で「災害時における緊急放送に関する協定書」[15]
  • 2013年(平成26年)
    • 4月 - 美濃加茂商工会館にサテライトスタジオ「みのかもHOTスタジオ」を開設[16]
    • 7月 - 中山道御嶽宿にサテライトスタジオ「御嵩ミーモスタジオ」を開設[17]
    • 10月18日 - ケーブルテレビ可児・可児レピータハムクラブと「アマチュア無線による災害時の情報伝達に関する協定」締結[18]
    • 12月11日 - FMらら公式ファンクラブ「ららサポ」設立[19]
  • 2014年(平成26年)1月 - 広報誌「ららマガジン」創刊[20]
  • 2015年(平成27年)4月1日 - FM++によるインターネット配信開始[注 1]
  • 2016年(平成28年)
  • 2017年(平成29年)
    • 7月23日 - 開局5周年。翌24日まで、特別番組「24時間放送・ありがとう!FMらら開局5周年記念スペシャル」を放送[26]。26日にはNHK岐阜ほっとイブニングぎふ」でも紹介された。
    • 12月 - 美濃加茂市が緊急情報伝達システムを稼動[27][28]。美濃加茂市民に対して、防災ラジオが貸与される[29]
  • 2018年(平成30年)
    • 1月 - 岐阜国道事務所、多治見砂防国道事務所及び高山国道事務所と「通行規制における道路情報提供に関する協定」を締結[30]
    • 4月 - 可児市が緊急情報伝達システム稼動[31][28]
    • 9月30日 - 人工知能(AI)技術を活用した合成音声アナウンスシステム運用開始[32][33]
    • 10月1日 - ケーブルテレビ可児11chにてラジオ・テレビの同時放送を開始[34]
  • 2019年(平成31年/令和元年)
  • 2020年(令和2年)6月 - 富加町向け防災情報のアプリ通知開始[37]
  • 2022年(令和4年)
    • 2月 - 富加町と「災害時におけるFM局の緊急放送に関する協定」を締結[38]
    • 7月24日 - 開局10周年。特別番組「10年ありがとう 繋げよう、明日へのたすき ~Go, Do Continue~」を放送[39]

主な番組[編集]

開局当初より平日帯番組、土曜ワイド番組の編成で24時間放送を行っている。自社製作番組以外の時間は、基本的にミュージックバードのコミュニティFMチャンネルより編成している。

一部の番組ではケーブルテレビ可児での映像付き放送がある。また一部地域向け番組はポッドキャスト配信されているほか、緊急放送に関する協定を結んだ地域では、通常放送を中断して割り込み放送が実施される[28]

帯番組[編集]

自社制作番組のみ記載。

FMらら モーニングライン
月-金(8:00-10:00)の生放送。水曜日はCTY-FMとの交流番組を放送。
  • 月曜モーニングライン(月曜)
  • 火曜は御嵩ミーモスタジオから!(火曜)
  • 木曜モーニングライン(木曜)
  • 金曜はみのかもHOTスタジオから!(金曜)
FMらら ハロー!ライン
月-木(11:00-13:00)、金(12:00-13:00)の生放送。
  • 月曜の空はららら色(月曜)
  • 昼ドキッ!ワンダーランド☆(火曜)
  • リフレッシュアワー"キラメキ"(水曜)
  • もくもく!おしゃべりランチ(木曜)
FMらら ティータイムライン
月-金(16:00-18:00)の生放送。
  • Eikoの音楽サロン(月曜)
  • 4時です!火曜はカモトピ(火曜)
  • ONE TWO HAPPY(水曜)
  • Music Charm(木曜)
  • ROCKぱわーすてーしょん(金曜)

ワイド番組[編集]

土曜日の編成は一日を通して『FMらら サタデーライン』と冠したワイド番組編成になっている。時刻は本放送開始時間のみを記載。

  • まち元気部ラジオ(第2週土曜、9:00)
  • モコモコグラフィティ(土曜、13:00)
  • だいがくせい日記(第2週土曜、18:00)
  • 大学生は見た!(第4週土曜、18:00)
  • スタスク(第1・3・5週土曜、19:30)
  • トムずクルーズfor You(第2・4週土曜、19:30)
  • ~お茶の間 吹奏楽部~ららブラス(土曜、20:00)[注 3]
  • 田中慈人の慈しまれへん!!!(土曜、21:00)
  • Radioトレンド会ギ室(土曜、21:30)
  • うめちゃんの"ちょい呑み!"(土曜、22:00)
  • Hora de Choro(土曜、22:30)
  • ♪BLUE RHYTHM♪(土曜、23:30)

その他の番組[編集]

帯番組内で放送される箱番組も含む。時刻は本放送開始時間のみを記載。

  • FMらら パワープレイ(随時)[注 4]
  • おはようございます(月-金、5:55)
  • おはよう可児市役所(月-金、8:00)
  • みのかもヘッドライン(月-金、8:05)
  • パパママおやすみ♡(月-金、20:00)
  • 天気予報(月-金、20:55)
  • Radio junction(月曜、18:00)
  • よってりゃあ みたけ情報局(火曜、8:20)
  • エキサイティング!PGAチャンピオンシップ2024(第3週火曜、13:00)
  • Let's Makeover(火曜、16:40)
  • さかほぎ なう!(第3週火曜、18:00)
  • ヤゴーはシラカワ(第4週火曜、18:00)
  • 美濃加茂市長_tv(第2週火曜、18:20)
  • 防災ラジオ起動試験(第3週水曜、10:55)
  • ドクターに、聞いてみよう(第4週水曜、12:20)
  • とうしんからエール!(第3週水曜、18:00)
  • 平日、Tタイム(第4週水曜、18:00)
  • 可児市役所からこんにちは(第1・3・5週木曜、11:20)
  • 塚本明里のあかりぃ話♪(第2・4週木曜、11:20)
  • 攻めていこーぜ!(第3週木曜、12:20)
  • ららサポ ラジオマガジン(木曜、14:00)
  • 明里と純のごちゃまぜD&I(木曜、14:30)
  • That’s awesome!(第1・3・5週木曜、15:00)
  • ららコレ(第2・4週木曜、15:00)
  • 随想みのかも(金曜、7:55)
  • こちらは加茂・可児警察です(第4週金曜、9:20)
  • かにみた!うらららじお(第1・3週金曜、10:30)
  • やおつまるごと宝ジオ(第1週金曜、18:00)
  • 東白川こりゃほんね!ラジオ(隔月第4週金曜、18:00)

終了した番組[編集]

  • 懐かしの昭和歌謡(2024年3月終了)[25]
  • ぐっと!ナイト(2024年3月終了)[25]
  • FMらら ワールドライン(2024年3月終了)[25]

防災ラジオ[編集]

美濃加茂市は、緊急情報伝達システム稼働[28]にあわせて、市内在住の世帯や要配慮者利用施設の希望者に防災ラジオ(緊急告知FMラジオ)を無償貸与している[29]。FMラインウェーブ以外の地元のFM放送・AM放送も受信でき、緊急割込放送を受信すると自動的に起動する[40]

関連項目[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 報道では「スマホアプリがリリースされる」[21]というものだったが、バックエンドはFM++を利用しており[22]、事実としてIPサイマル配信への対応である。
  2. ^ 2024年3月末に終了した。[25]
  3. ^ CTY-FMでは、翌日15:00放送
  4. ^ ミュージックバードの音楽枠に挿入される自社制作枠。

出典[編集]

  1. ^ 貸借対照表” (PDF). FMラインウェーブ. 2023年12月24日閲覧。
  2. ^ a b c 会社概要|FMらら”. 2023年12月27日閲覧。
  3. ^ 第6回 可児市総合計画審議会議事の概要(市民生活の充実・地域コミュニティ創造部会)”. 2014年5月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月26日閲覧。 “可児市とFM局の間で災害時の緊急放送について協定を結んでいたが、経営上のアクシデントで事実上放置されている状況だ。万が一の時機能が活かされなければ、これは社会的損失となる。災害時に支援措置を発令できるよう、このまま放置せずしっかりと仕組みを立て直し、施策を詰めて欲しい。”
  4. ^ 美濃加茂市 平成23年6月定例会(第2回)06月09日-02号”. 2023年12月26日閲覧。 “被災地の住民への情報提供において、このような地域FM局こそ災害時には必要ではないかと考え、いま一度、関係自治体が協力して復興させるということはできないのか。”
  5. ^ FM開局・発起人会 - CTK ケーブルテレビ可児”. 2014年6月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月24日閲覧。
  6. ^ FMラインウエーブ 放送機器鳩吹山搬送 | CTK ケーブルテレビ可児”. 2015年6月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月24日閲覧。
  7. ^ FMラインウェーブ創立総会 | CTK ケーブルテレビ可児”. 2015年6月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月24日閲覧。
  8. ^ 地域の生活、災害情報発信 可児で来月1日設立 コミュニティーFM「ラインウェーブ」開局へ パーソナリティー募る」『中日新聞』、2012年4月20日、朝刊可児版、16面。2023年12月24日閲覧。オリジナルの2012年4月20日時点におけるアーカイブ。
  9. ^ 可児市に開設するコミュニティ放送局の予備免許(東海総合通信局 報道発表資料 平成24年6月14日)”. 2014年1月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月24日閲覧。
  10. ^ 可児市に開設するコミュニティ放送局の免許(東海総合通信局 報道発表資料 平成24年7月18日)” (2012年7月18日). 2013年3月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月24日閲覧。
  11. ^ a b 中日新聞:地域ラジオ局「FMらら」が放送開始:岐阜(CHUNICHI Web)”. 2012年7月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月24日閲覧。
  12. ^ FMラインウェーブ開局 | CTK ケーブルテレビ可児”. 2015年6月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月24日閲覧。
  13. ^ 災害協定について/可児市”. 2023年12月27日閲覧。
  14. ^ 防災関係協定書・覚書一覧”. 2022年4月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月27日閲覧。
  15. ^ 地域防災計画 資料編”. 2023年12月27日閲覧。
  16. ^ 広報みのかも 平成25年5月1日号”. p. 11. 2023年12月24日閲覧。
  17. ^ 広報紙「ほっとみたけ」2013年9月号”. 2023年12月24日閲覧。
  18. ^ CTKとFMららが可児レピータハムクラブと災害時の情報伝達協定 - CTK ケーブルテレビ可児”. 2014年6月14日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月24日閲覧。
  19. ^ @FM_Rhinewave (2013年12月11日). "FMらら情報::FMららが、新しい地域密着サービスを始めます!!". X(旧Twitter)より2023年12月24日閲覧
  20. ^ ららサポのごあんない”. 2014年3月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月24日閲覧。
  21. ^ 「スマホでFMらら」『中日新聞』、2015年3月24日、朝刊可児版、20面。
  22. ^ FM++ ご利用のコミュニティFM一覧”. 2023年12月27日閲覧。 “2015年4月1日 放送開始”
  23. ^ @FM_Rhinewave (2016年3月31日). "FMらら「みのかもHOTスタジオ」が~美濃太田駅構内へ移転~致しました!". X(旧Twitter)より2023年12月27日閲覧
  24. ^ @FM_Rhinewave (2016年10月5日). "「ららワールドライン」の放送をNHK国際放送局と共同でスタート致しました". X(旧Twitter)より2023年12月26日閲覧
  25. ^ a b c d 番組終了のお知らせ”. 2024年4月16日閲覧。
  26. ^ 「FMらら開局5周年 防災見つめる24時間 あす 生放送と局制作番組」『中日新聞』、2017年7月22日、朝刊可児版、16面。
  27. ^ 「緊急情報伝達システム」定期試験放送実施について”. 2018年1月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月28日閲覧。
  28. ^ a b c d 緊急放送システムについて”. 2023年12月28日閲覧。
  29. ^ a b 美濃加茂市防災ラジオの貸与について | 美濃加茂市”. 2023年12月26日閲覧。
  30. ^ 道路情報の発信強化に努めます!!〜岐阜県内3国道事務所と岐阜県内コミュニティFMラジオ放送局連絡協議会との間で「通行規制等における道路情報提供に関する協定」の締結式を実施します!〜”. 2023年12月25日閲覧。
  31. ^ FMららを活用した緊急情報伝達システムについて/可児市”. 2023年12月28日閲覧。
  32. ^ 「可茂情報 AIアナウンス 県内局で初「FMらら」運用開始 天気予報や災害時 取得文字を音声変換」『中日新聞』、2019年2月14日、朝刊岐阜版、24面。
  33. ^ 合成音声アナウンスシステム 運用開始について”. 2018年11月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月25日閲覧。
  34. ^ 「FMらら 」のスタジオの様子を試験放送 - CTK ケーブルテレビ可児”. 2023年12月26日閲覧。
  35. ^ FMらら×CTY-FM 交流番組スタート♪”. 2023年12月26日閲覧。
  36. ^ 10月新番組のご案内 | CTY-FM(シー・ティー・ワイ エフエム)76.8MHz”. 2023年12月26日閲覧。
  37. ^ FMららアプリPUSH通知に対応しました! - 富加町”. 2023年12月25日閲覧。
  38. ^ 広報とみか vol.579”. 2023年12月25日閲覧。
  39. ^ @FM_Rhinewave (2022年7月23日). "祝 おかげさまで開局10周年". X(旧Twitter)より2023年12月29日閲覧
  40. ^ 月刊「B-maga」編集部(編)「特集 災害時に求められる地域の情報とは : その情報収集力と発信力」『B-maga』第220巻、2020年9月、9-22頁。 

外部リンク[編集]