2023年のMotoGP

2023年のMotoGPは、FIMロードレース世界選手権第75回大会の最高峰クラスとなる。

エントリーリスト

チーム コンストラクター 車両 No. ライダー アプリリア・レーシング アプリリア RS-GP 12 マーベリック・ビニャーレス 41 アレイシ・エスパルガロ クリプトデータ・アプリリアRNF MotoGPチーム 25 ラウル・フェルナンデス 88 ミゲル・オリベイラ ドゥカティ・レノボ・チーム ドゥカティ デスモセディチ GP23 23 エネア・バスティアニーニ 63 フランチェスコ・バニャイア プリマ・プラマック・レーシング 5 ヨハン・ザルコ 89 ホルヘ・マルティン ムーニーVR46レーシングチーム デスモセディチ GP22 10 ルカ・マリーニ 72 マルコ・ベッツェッキ グレシーニ・レーシングMotoGP 49 ファビオ・ディ・ジャンナントーニオ 73 アレックス・マルケス LCRホンダ・イデミツ LCRホンダ・カストロール ホンダ RC213V 30 中上貴晶 42 アレックス・リンス レプソル・ホンダ・チーム 36 ジョアン・ミル 93 マルク・マルケス レッドブルKTMファクトリーレーシング KTM RC16 33 ブラッド・ビンダー 43 ジャック・ミラー ガスガス・ファクトリーレーシング ガスガス 37 アウグスト・フェルナンデス 44 ポル・エスパルガロ モンスターエナジー・ヤマハMotoGP ヤマハ YZR-M1 20 ファビオ・クアルタラロ 21 フランコ・モルビデリ Source:

凡例 レギュラーライダー ワイルドカード参戦 代役参戦

• 全車ミシュランタイヤ使用

チームの変更

• スズキは経営資源の再配分により、2022年を以て撤退を発表した。
• RNFレーシングはヤマハとの契約を終了し、アプリリアのサテライトチームへ移行した。
• テック3 KTMファクトリーレーシングはKTM傘下のガスガスと契約を結び、チーム名を「ガスガス・ファクトリーチーム」へ変更した。チーム名およびコンストラクターはガスガスとなっているが、マシンはKTM・RC16を引き続き使用する。

ライダーの変更

• ジャック・ミラーはドゥカティ・レノボ・チームからレッドブルKTMファクトリーレーシングへ移籍した。彼の後任には、グレシーニ・レーシングMotoGPからエネア・バスティアニーニが昇格した。
• アレックス・マルケスはLCRホンダ・カストロールからグレシーニ・レーシングMotoGPへ移籍した。 彼の後任には、アレックス・リンスが加入した。
• ポル・エスパルガロはレプソル・ホンダ・チームからガスガス・ファクトリーチームへ移籍した。彼の後任には、ジョアン・ミルが加入した。
• ミゲル・オリベイラはレッドブルKTMファクトリーレーシングから、ラウル・フェルナンデスはテック3 KTMファクトリーレーシングからクリプトデータ・アプリリアRNF MotoGPチームへそれぞれ移籍した。
• アウグスト・フェルナンデスはガスガス・ファクトリーレーシングに加入し、最高峰クラスへステップアップした。
• レミー・ガードナーは1年でテック3を離脱し、スーパーバイク世界選手権に参戦する。
• ダリン・ビンダーはMoto2クラスへ降格した。

競技規定の変更

2022年8月20日、国際モーターサイクリズム連盟はモーターサイクルスポーツ製造者協会およびドルナスポーツと共に、2023年シーズンからMotoGPクラスに「スプリントレース」を導入することを発表した。
各グランプリの土曜日に開催され、それに伴い新たな週末のフォーマットが発表された。

昨シーズンまで4回行われていたフリープラクティスは3回に縮小し、金曜に2度のプラクティスセッションを実施、走行時間はFP1は45分、FP2は60分に拡大され、2回のセッション内タイムを組み合わせることで公式予選への進出を決定する。そして、土曜の午前にFP3を行う。これは、昨シーズンのFP4と同様のセッションとして、30分間実施される。その後、昨シーズン同様の公式予選が実施され、15時からスプリントレースが開催される。

グリッドは公式予選で決定したものがスプリントレース・グランプリレースに適用され、スプリントレースの順位はグランプリレースのグリッドには反映されない。走行距離はグランプリレース距離の50%、競技規則はグランプリレースと同じとなる。また、プラクティス・公式予選でのペナルティ等は、通常スプリントレースには適用されず、グランプリレースにてペナルティが科せられる。

ポイントはスーパーバイク世界選手権のスーパーポールレースで使用されているシステムと同様に、1位から9位まで与えられる。

順位	1位	2位	3位	4位	5位	6位	7位	8位	9位
ポイント	12	9	7	6	5	4	3	2	1

グランプリ

現在発表されているグランプリは以下の通り。

Rd.	決勝日	レース名称	グランプリ	サーキット
1	3月26日	Grande Prémio Tissot de Portugal	ポルトガルGP	アウトードロモ・インテルナシオナル・ド・アルガルヴェ
2	4月6日	Gran Premio de la República Argentina	アルゼンチンGP	アウトドローモ・テルマス・デ・リオ・オンド
3	4月16日	Grand Prix of The Americas	アメリカGP	サーキット・オブ・ジ・アメリカズ
4	4月30日	Gran Premio de España	スペインGP	ヘレス・サーキット
5	5月14日	Grand Prix de France	フランスGP	ブガッティ・サーキット
6	6月11日	Gran Premio d'Italia	イタリアGP	ムジェロ・サーキット
7	6月18日	Motorrad Grand Prix Deutschland	ドイツGP	ザクセンリンク
8	6月25日	TT Assen	オランダGP	TTサーキット・アッセン
9	7月9日	Kazakhstan motorcycle Grand Prix	カザフスタンGP	ソコル・インターナショナル・レーストラック
10	8月6日	Monster Energy British Grand Prix	イギリスGP	シルバーストン・サーキット
11	8月20日	Motorrad Grand Prix von Österreich	オーストリアGP	レッドブル・リンク
12	9月3日	Gran Premi de Catalunya	カタルーニャGP	カタロニア・サーキット
13	9月10日	Gran Premio di San Marino e della Riviera di Rimini	サンマリノGP	ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリ
14	9月24日	Grand Prix of Bharat	インドGP	ブッダ・インターナショナル・サーキット
15	10月1日	Grand Prix of Japan	日本GP	モビリティリゾートもてぎ
16	10月15日	Grand Prix of Indonesian	インドネシアGP	マンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキット
17	10月22日	Australian Motorcycle Grand Prix	オーストラリアGP	フィリップ・アイランド・サーキット
18	10月29日	Thailand Grand Prix	タイGP	チャーン・インターナショナル・サーキット
19	11月12日	Grand Prix of Malaysia	マレーシアGP	セパン・インターナショナル・サーキット
20	11月19日	Grand Prix of Qatar	カタールGP	ロサイル・インターナショナル・サーキット
21	11月26日	Gran Premio de la Comunitat Valenciana	バレンシアGP	バレンシア・サーキット

2022年からの変更

• カタールグランプリは、ロサイル・インターナショナル・サーキットのパドックエリアとサーキット施設の大規模な改修と改造のため、オープニングラウンドから除外された。
• イギリスグランプリは、シルバーストン・サーキットの南西側に位置する「ハミルトン・ストレート」（インターナショナル・パドック）にスタート/フィニッシュラインが設定され、「アビー」を1コーナーとする。スタート/フィニッシュラインが当ストレートに設置されるのは2012年以来11年振りで、2013年から2022年までは、サーキット北側に位置するストレート（ナショナル・パドック）にスタート/フィニッシュラインが設定され、「コプス」を1コーナーとしていた。
• カザフスタングランプリはソコル・インターナショナル・レーストラックにて、インドグランプリはブッダ・インターナショナル・サーキットにて、それぞれ初開催される。
• ハンガリーグランプリは、1992年以来31年振りにMotoGPカレンダーに復帰するする予定だったが、デブレツェン郊外に建設予定のサーキットの建設が完了していないため、少なくとも2024年まで延期された。
• アラゴングランプリは、2010年の初開催以来初めてMotoGPカレンダーから除外された。
• フィンランドグランプリは2023年に開催する契約を結んでいたが、2022年のロシアによるウクライナ侵攻の安全性を考慮して暫定カレンダーから除外された。同GPは、2021年からMotoGPカレンダーに復帰するする予定だったが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大やホモロゲーション作業が不完全などの理由で過去2年とも開催中止となっていた。