2022年冬季オリンピックの開催地選考
本項では、2022年冬季オリンピックの開催地が選考されるまでの経緯について記述する。
2022年冬季オリンピックの立候補申請は2013年11月14日をもって締め切られた。2015年7月31日にクアラルンプールで開かれた第128次IOC総会において開催都市が北京に決定した。
選考過程(申請〜1次選考)
- 立候補の意思がある都市は、国内のオリンピック委員会(NOC)を通じて国際オリンピック委員会(IOC)に立候補申請の書簡を送付する。
- 立候補を申請した都市は「申請都市(APPLICANT CITY)」として、期限までに開催計画の概要を記した申請ファイルをIOCへ提出する。
- IOCのワーキンググループが各都市の開催能力を精査及び評価する。
- ワーキンググループの評価を元に、IOC理事会において1次選考が行われる。
- 2014年7月7日に行われた1次選考で、アルマトイ、北京、オスロの3都市が通過した。
立候補申請
2012年10月3日、国際オリンピック委員会(IOC)が各国のオリンピック委員会(NOC)に選考手順の書かれた書簡を送付し、2013年6月6日に立候補申請の受付を開始した。8月17日にカザフスタンのアルマトイが立候補を申請。その後、11月5日に中国の北京とウクライナのリヴィウが、11月6日にノルウェーのオスロ、11月7日にポーランドのクラクフ、11月11日にスウェーデンのストックホルムがそれぞれ立候補を申請した。立候補申請は11月14日に締め切られた。
選考過程(1次選考〜開催地決定)
- 1次選考を通過した都市は「立候補都市(CANDIDATE CITY)」となり、期限までに詳細な開催計画を記した立候補ファイルをIOCへ提出する。
- IOCの評価委員会が各都市を順次訪問し、会場予定地などを視察する。
- IOCの評価委員会が視察の結果を元に、各都市の評価報告書を作成し、公表する。
- 大会開催7年前に行われるIOC総会において、IOC委員の投票により開催地が決定する。
開催地決定投票
2022年冬季オリンピック開催地決定投票 | ||||||
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City | NOC | 1回目 | ||||
北京 | 中国 | 44 | ||||
アルマトイ | カザフスタン | 40 |
1回目の投票で44票の得票を得た北京が、2022年冬季オリンピックの開催地に決定した。事前には北京圧勝の見方もあったが、結果は4票の僅差での辛勝となった[1]。
立候補都市の概要
その他の都市
立候補後に断念した都市
- ストックホルム
- 2013年11月11日、スウェーデンオリンピック委員会がストックホルムの立候補申請を発表。ストックホルムは1912年夏季オリンピックを開催したため、開催地に選ばれれば史上初の夏冬両大会開催地となり、同国では初の冬季大会開催となっていた。また、馬術のみストックホルムで行われた1956年のメルボルンオリンピックを除くと同国で110年ぶりの五輪開催となる。しかし、2014年1月17日にスウェーデンの与党・穏健党は招致から撤退する方針を発表した。ボブスレーやリュージュの競技施設の建設に多大な費用がかかる上、大会後の用途が少ないことなどを理由に挙げている。
- クラクフ
- リヴィウ
- オスロ
立候補の意欲を示していた都市
- チロル州/ トレンティーノ=アルト・アディジェ州
- ケベック
- フィンランド
- バルセロナ、サラゴサ
- エステルスンド、オーレ
- サクラメント、デンバー、ソルトレイクシティ
- ジュネーブ、ベルン、グラウビュンデン (サンモリッツ/ダボス)
- ミュンヘン
- サラエボ
- ニース
- ブラショフ、プラホヴァバレー
関連項目
脚注
- ^ 北京辛勝、4票差でアルマトイ破る 22年冬季五輪朝日新聞
- ^ リビウが招致撤退 ウクライナの政情不安で - MSN産経ニュース、2014年7月2日閲覧