金 (朝鮮人の姓)

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キム
Distribution of South Korean family names.svg
大韓民国の姓の分布(2000年)
  金 (21.6%)
各種表記
ハングル
漢字
発音: キム
日本語読み: きん
ローマ字 Kim
英語表記: Gim, Kim, Kym, Geem, Keem
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(きん、キム: )は、朝鮮人の姓英語版の一つ。朝鮮最大のである。2000年に行われた韓国の国勢調査によれば、国内における金氏の人口は1892万5949人で、これは韓国の人口の約2割を占める。

朝鮮最大の氏族集団である金海金氏をはじめとして、285の本貫がある。

発音・表記[編集]

朝鮮の漢字音は通常一つの文字に対して一種類であり、「金」の文字は通常「クム」()と発音されるが、姓および地名(金海金泉金浦など)に使われる「金」は「キム」()と発音される。

姓や地名の「金」も古くは「クム」と発音していたが、朝鮮王朝時代に発音が「キム」に変化した[1]。これは、王である李氏の姓に「木」が含まれ、五行思想では「金」が「木」を滅ぼす(金剋木)とされるところから、これを避けるために姓や地名の「金」の発音が変えられたのだという[1]

金姓の中で、まれに「クム」()と発音する場合がある。音楽家の金守賢韓国語版(クム・スヒョン、1919年 - 1992年)は、本来の発音に戻すとして、姓の読みを「キム」から「クム」に改めた[1]。その子で、ともに指揮者になったクム・ナンセ韓国語版クム・ノサン韓国語版も「クム」で活動している。

ラテン文字表記は、Kim のほか Gim など多様な形で行われてきた。北朝鮮ではマッキューン=ライシャワー式をベースにした転記 Kim が用いられている。韓国で制定された文化観光部2000年式では Gim となるが、人名表記は規範化の例外とされている。このため、韓国では依然多様なラテン文字転記が用いられている。

著名な人物[編集]

韓国の人物
北朝鮮の人物

氏族[編集]

金海金氏は、駕洛国(金官伽倻)の王・首露王を始祖とする氏族で、朝鮮で最も人口が多い氏族である。慶州金氏新羅王家の子孫で、6世紀に金海金氏と婚姻を結んだ縁から「金氏」を称するようになった。安東を本貫とする安東金氏のうち「新安東金氏」は、朝鮮王朝後期に権勢を振るったことで知られる。

氏族(地域) 創始者 割合 (%) (2000年)
江陵金氏韓国語版  
固城金氏韓国語版
加平金氏
甘川金氏
江南金氏
江東金氏
江西金氏
江原金氏
康津金氏
江華金氏
開城金氏韓国語版 
慶山金氏
慶州金氏 
高霊金氏
光陽金氏
光州金氏
光山金氏韓国語版 
錦山金氏韓国語版 
金寧金氏韓国語版 
金海金氏 
羅州金氏韓国語版 
茂朱金氏韓国語版 
扶安金氏韓国語版 
交河金氏
金堤金氏
楽安金氏
南良金氏
南平金氏
唐岳金氏
唐津金氏
大邱金氏
徳水金氏
道康金氏
東莱金氏
溟州金氏
文化金氏
密陽金氏
保寧金氏
富平金氏
盆城金氏
泗川金氏韓国語版 
三陟金氏韓国語版 
瑞興金氏韓国語版 
善山金氏 
宣城金氏韓国語版 
雪成金氏韓国語版 
順天金氏韓国語版 
始興金氏韓国語版 
新川金氏
商山金氏
尚州金氏
寿安金氏
水原金氏
唐岳金氏
牙山金氏
安老金氏
安山金氏
楊根金氏
楊州金氏
梁山金氏
長淵金氏
全義金氏
尚州金氏
定州金氏
珍島金氏
鎮岑金氏
晋州金氏
鎮川金氏
昌原金氏
昌平金氏
鉄山金氏
青松金氏
清州金氏
春陽金氏
忠州金氏
兎山金氏
麗水金氏
塩州金氏
盈徳金氏
嶺東金氏
霊岩金氏
寧越金氏
永川金氏
醴泉金氏
烏川金氏
竜宮金氏
竜潭金氏
牛峰金氏
昌原金氏
原州金氏
月城金氏
殷栗金氏
安東金氏 
安城金氏韓国語版 
延安金氏韓国語版 
霊光金氏韓国語版 
英陽金氏韓国語版 
礼安金氏韓国語版 
友鹿金氏韓国語版 
蔚山金氏韓国語版 
義城金氏韓国語版 
全州金氏 
清道金氏韓国語版 
清風金氏韓国語版 
太原金氏韓国語版 
通川金氏韓国語版 
海豊金氏韓国語版 
坡平金氏
豊基金氏
豊山金氏
風川金氏
漢南金氏
咸昌金氏
海南金氏
海陽金氏
海平金氏
海豊金氏
花開金氏
熙川金氏
安岳金氏
白川金氏
玉川金氏
燕岐金氏
金化金氏
彦陽金氏
海州金氏
洪州金氏
梁山金氏
海平金氏
漆原金氏
草渓金氏
定山金氏
報恩金氏
茂長金氏
信州金氏
務州金氏
公州金氏
海陽金氏
一善金氏
金山金氏

脚注[編集]

  1. ^ a b c [오목대] 김씨, 금씨?” (韓国語). 全北日報 (2006年1月17日). 2013年5月12日閲覧。

関連項目[編集]