連隊の娘
『連隊の娘』(れんたいのむすめ、La fille du régiment)は、ガエターノ・ドニゼッティが作曲した全2幕からなるオペラ・コミックである。
劇中の『さようなら』(Convien partir)が有名。舞台は、ナポレオン戦争当時のスイスのチロル地方である[1]。ヒロインのマリーは、幼い頃に両親(実は貴族)と生き別れ、フランス軍の連隊に育てられた娘である。
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概要[編集]
ドニゼッティは当初、このオペラをナポリで上演することを前提にフランス語からイタリア語へ訳詞を試みたが、その途中でオペラ『ポリウト』が政治的理由によって当局の検閲に触れてしまい、これを快く思わなかったため、忌避する形で1839年にナポリを去ってパリへと赴いた。パリに到着してからは、原詞であるフランス語で上演することとした。
1840年にパリで作曲されたが、作曲当時オペラ=コミック座のための作品を劇場の経営陣から依頼されたため、わずか4時間で完成されたと伝えられる。初演は同年の2月11日にオペラ=コミック座で行われた。この時観劇に来ていたベルリオーズは「全てがドニゼッティ氏の歌劇場となってしまった」と皮肉を込めて語っている。
日本初演は1914年2月に東京帝国劇場で、小林愛雄の訳詞、同劇場の専属歌劇団によって上演されている。
また1847年ロンドンで英語版の公演、イタリア語版にはイタリア人にあわせた変更箇所がある。
リブレット[編集]
ジュール=アンリ・ヴェルノワ・ド・サン=ジョルジュとジャン=フランソワ=アルフレッド・バイヤールのフランス語訳による共作。後にカリスト・バッシによってイタリア語に翻訳されている。
登場人物[編集]
| 人物名 | 声域 | 役 |
|---|---|---|
| マリー | ソプラノ | 酒保の娘 |
| トニオ | テノール | チロル人の青年、農夫 |
| ベルケンフィールト公爵夫人(ベルケンフェルト) | メゾソプラノ | |
| シュルピス(スルピツィオ) | バス | 軍曹 |
| オルタンシウス(オルテンシオ) | バス | 公爵夫人の執事 |
| 伍長 | バス | 第21連隊所属の軍人 |
| クラッケントルプ公爵夫人 | 台詞 | |
| 従者 | 台詞 | |
| 公証人 | 台詞 |
その他(合唱):チロルの農民たち、フランスの兵士たち、召使たち、結婚式に招待された大勢の客人
演奏時間[編集]
序曲:約7分、第1幕:約1時間、第2幕約:40分
楽器編成[編集]
あらすじ[編集]
時と場所:1815年頃におけるナポレオン戦争の時代。チロルの山地
第1幕 アルプス、チロル地方の野原[編集]
第2幕 ベルケンフィールトの館の客間[編集]
演奏例[編集]
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from Donizetti's opera La fille du régiment, performed by Atelier Vocal des Herbiers
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脚注[編集]
- ^ チロル地方がスイス領であったことはない。
参考資料[編集]
- 『最新名曲解説全集18 歌劇I』(音楽之友社)
- 『新グローブ オペラ事典』(スタンリー・セイディ著,白水社)