星守る犬

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星守る犬
漫画
作者 村上たかし
出版社 双葉社
掲載誌 漫画アクション
発表号 2008年8月5日号 - 2009年11月17日
巻数 全2巻
映画
監督 瀧本智行
制作 「星守る犬」製作委員会
封切日 2011年6月11日日本の旗
上映時間 128分
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星守る犬』(ほしまもるいぬ)は、村上たかしによる日本漫画作品。『漫画アクション』(双葉社)にて連載された。2011年現在、単行本は2巻(『続・星守る犬』)で完結している。映画化され、2011年に公開された。

平成20年度第12回文化庁メディア芸術祭マンガ部門審査委員会推薦作品。他に雑誌『ダ・ヴィンチ』における「ダ・ヴィンチ ブック・オブ・ザ・イヤー(BOOK OF THE YEAR)2009」の「泣ける本ランキング」と「読者が選ぶプラチナ本」の二部門で共に第1位を受賞した他[1]、『このマンガがすごい!2009』(宝島社)オトコ編 第4位、『THE BEST MANGA 2010 このマンガを読め!』(フリースタイル) 第5位に選出されている。2013年には、英訳版である『Stargazing Dog』NBM Publishing、2011年、が米国図書館協会の若者向けサービス部門(YALSA)が選出する「12歳から18歳向けの優秀なグラフィック・ノベル 2013年(2013 Great Graphic Novels for Teens)」のベスト10に選ばれた。[2]

タイトルともなっている『星守る犬』は、「犬がもの欲しそうに星を見続けている姿から、手に入らないものを求める人のことを指す」という意味の言葉であると作中で語られている。

ストーリー[編集]

1巻『星守る犬』は「星守る犬」とその後日談である「日輪草(ひまわりそう)」の二部構成となっている。

2巻『続・星守る犬』は「双子星」と「一等星」と「星守る犬/エピローグ」からなっている。

星守る犬
2008年8月5日号から8月19日号連載。
「おとうさん」の家に拾われた捨て犬「ハッピー」の視点で描かれている物語[3]。仕事を失い、病を患い、家族と住む家も失った「おとうさん」(仮名:前田義男[4])が、愛犬ハッピーと共に旅に出て死ぬまでのさまを描いた作品。
日輪草
2009年1月20日号から2月3日号に連載
とある町にケースワーカーとして勤める「奥津京介」が、発見された「おとうさん」の遺体の傍らに、共に死んでいた犬がいたことに興味をおぼえ、わずかな手掛かりを元におとうさんの身元と死ぬまでの道行を調べようとする話[5][6] 。奥津が過去に飼っていた犬の思い出を交えて描かれている。
双子星
2009年8月4日号に掲載
ハッピーの弟犬「チビ」が、今まで人に頼る事を拒んできた独り暮らしのおばあさん「長野さん」に拾われ、チビの心臓の病の手術・回復と共に、おばあさんが世間との関わりを取り戻していく物語。
一等星
2009年10月20日号から11月17日号に連載
「おとうさん」から財布を盗んで逃げた少年「川村哲男」の幼少期からおとうさんとの出会い、そして北海道のお祖父ちゃんの家に帰っていき、そして祖父とともにお詫びの旅に出る物語。その旅の途中でパグ犬「ハッピー」と出会う。そしてお詫びの旅の途中で「長野さん」に出会い、そこで「チビ」は「ハッピー」に間違われる。
星守る犬/エピローグ
単行本・描き下ろし
「長野さん」と「チビ」がおとうさんの娘「みくちゃん」とそのおかあさんに出会う話。この時もみくちゃんにチビは「ハッピー」と間違われる。

単行本[編集]

  1. 『星守る犬』(双葉社、2009年7月発行)ISBN 978-4-575-30143-4
  2. 『続・星守る犬』(双葉社、2011年3月発行)ISBN 978-4-575-30300-1 

小説[編集]

小説 星守る犬
原田マハ著、双葉社、2011年6月1日発行、ISBN 978-4-575-23728-3

映画[編集]

星守る犬
Star Watching Dog
監督 瀧本智行
脚本 橋本裕志
製作 市川南
服部洋
雨宮俊武
諸角裕
喜多埜裕明
北川直樹
石田耕二
製作総指揮 塚田泰浩
出演者 西田敏行
玉山鉄二
川島海荷
音楽 稲本響
主題歌 「夢のむこうで」平井堅
撮影 浜田毅
編集 高橋信之
製作会社 「星守る犬」製作委員会
配給 東宝
公開 日本の旗 2011年6月11日
上映時間 128分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
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2011年6月11日より東宝系で公開の、主演西田敏行の感動ドラマ映画。監督は『スープ・オペラ』の瀧本智行。他に、玉山鉄二川島海荷らが出演。「おとうさん」の旅は原作と違い、東北へと北上する。北海道名寄市東北地方で撮影が行われた。

キャッチコピーは、「望みつづけるその先に、きっと希望があると思う。」。

全国317スクリーンで公開され、2011年6月11、12日の初日2日間で興収1億4,408万2,600円、動員11万9,297人になり映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第6位となった[7]。また、ぴあ初日満足度ランキングでも第2位になるなど好評価されている。

キャスト[編集]

スタッフ[編集]

主題歌・挿入歌[編集]

DVD[編集]

  • 品番 - TDV21409D
  • 発売元 - 電通
  • 販売元 - 東宝
  • 発売日 - 2011年12月16日
初回限定封入特典:原作者・村上たかし描き下ろしの「2012年カレンダー」
本編128分+映像特典58分

脚注[編集]

  1. ^ 『ダ・ヴィンチ 2010年 01月号』メディアファクトリー、2009年12月。
  2. ^ “YALSA names 2013 Great Graphic Novels for Teens” (プレスリリース), 米国図書館協会, (2013年2月4日), http://www.ala.org/news/pr?id=12351 2013年2月8日閲覧。 
  3. ^ 「一等星」の中に出てくるの車のナンバープレートが川崎ナンバーだった事から「おとうさん」の家は神奈川県川崎市だと思われる(実は「星守る犬」と「一等星」のナンバープレートは別番号で、「星守る犬」は「※※-863 ※5-57」、「一等星」は「川崎 つ3-28」である)。
  4. ^ 「一等星」の中の「おとうさん」の免許証より名前等の一部が判明、「※川信行」、昭和33(1958)年5月17日生まれである。46歳没。住所の一部で「美目町303-8」とある。
  5. ^ 「日輪草」に出てくる奥津の原付バイクのナンバープレートが東広島ナンバー「東広島市 あ・366」だった事から、「おとうさん」の亡くなった町は広島県東広島市だと思われる。因みに作者は広島県東広島市在住。
  6. ^ 奥津が図書館に行った日7月29日(カウンターの上の日付表示より)が土曜日(図書館司書との会話より)の年が2006年。逆算すると、おとうさんがハッピーと旅に出たのが2004年の夏頃、亡くなったのが2005年の初め頃、哲男と祖父がお詫びとお礼の旅で長野さんに出会ったのが2005年春頃、ハッピーが死んだのが2006年の春から初夏頃と推定される。
  7. ^ 『パイレーツ』が公開24日目で興収60億突破! 100億が見えてきた! 『スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』もランク入り!シネマトゥデイ 2011年6月15日

外部リンク[編集]