天磐船
天磐船(あまのいわふね)とは日本神話において、天神である饒速日命が高天原から中津国(地上)に降りる際に使用したとされる船。
概要[編集]
『日本書紀』などの文献によると饒速日命が天磐船に乗って虚空を飛んでいると、後の大和国の辺りで地上を見て、その地を「虚空見日本(そらみつやまと)国」と名付け、また地上(『先代旧事本紀』によれば河内国河上哮ヶ峯)に降りて一帯を治めたという。 石切劔箭神社の社史によればこの時饒速日命らが乗ってきた天磐船は一隻だけではなく複数の船団だったという。
後に「やまと」は大和国に、「日本」は大化の改新で日本の国号となった。また饒速日命が乗って来たという天磐船は大阪府交野市の磐船神社と大阪府南河内郡河南町の磐船大神社にそれぞれ御神体として祭られており、参拝客が見物できる。大正時代には上記の説話にあやかって京都府八幡市に飛行神社が建立された。