向精神薬に関する条約

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向精神薬に関する条約(こうせいしんやくにかんするじょうやく、Convention on Psychotropic Substances)は、向精神薬(アンフェタミンバルビツール酸系幻覚剤など)を管理するための国際条約である。1971年に採択され、日本は1990年に加盟している。略称は、向精神薬条約

条文にあるように、乱用による健康および社会上の問題を抑止することが目的である。

概要[編集]

1961年の麻薬に関する単一条約は、麻薬コカイン大麻を規制する意図をもった条約であった。それ以降、覚醒剤トランキライザーの乱用が問題となった。後続の条約として新たなオピオイド化合物や、覚醒剤、バルビツール酸系ベンゾジアゼピン系といった鎮静催眠薬、また幻覚剤を規制管理下に置く条約として制定された。

日本は1990年に批准しており遅れた理由は条約のスケジュールIIIおよびIVの薬物の規制の難しさである[1]。条約の付表III-IVは、バルビツール酸系やベンゾジアゼピン系がほとんどである[2]。こうして、19年遅れて1990年に日本において麻薬と向精神薬を規制管理下に置く麻薬及び向精神薬取締法が制定された[3]。2010年代にも入っても、いまだベンゾジアゼピンの安全神話があると称される状況である[4]

脚注[編集]

参考文献[編集]

  • 石郷岡純 「2.7薬物療法の歴史と現況・展望」『不眠の科学』 編集:井上雄一、岡島義、朝倉書店、2012年6月、78-86頁。ISBN 978-4254301120
  • 松下正明(総編集) 『薬物・アルコール関連障害』 編集:牛島定信、小山司、三好功峰、浅井昌弘、倉知正佳、中根允文、中山書店〈臨床精神医学講座8〉、1999年6月ISBN 978-4521492018

関連項目[編集]

外部リンク[編集]