レビー小体型認知症

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レビー小体型認知症(レビーしょうたいがたにんちしょう、: Dementia with Lewy Bodies; DLB)は、変性性認知症のひとつである。以前は、びまん性レビー小体病と呼ばれていた。日本ではアルツハイマー型認知症脳血管性認知症と並び三大認知症と呼ばれている。認知障害だけでなく、パーキンソン病のような運動障害も併発するのが特徴である。

目次

症状 [編集]

この疾患特有の症状として、幻覚妄想などがあげられる。やがて、アルツハイマー型認知症のような認知障害と、パーキンソニズムと呼ばれるパーキンソン病様の運動障害の両方が症状として表れる。徐々に進行し、最終的には寝たきりになる。この疾患はアルツハイマー型認知症に比べ10倍も寝たきりになるのが早いともいわれている[1]。 初期の段階では診断が難しく、アルツハイマー型認知症やパーキンソン病、うつ病などと診断されることがある。また、薬物に過敏に反応し(薬物過敏性)、アルツハイマー型認知症やパーキンソン病の治療薬を通常量で投与することは逆に症状の悪化を招くことが多い。早期発見と適切な治療によって進行を遅らせ、症状を和らげることができる。

歴史 [編集]

レビー小体型認知症は日本で発見されたとされ、1976年以降に医師の小阪憲司によって世界的に知られるようになった。レビー小体とはドイツの神経学者フレデリック・レビー英語版によってパーキンソン病変の脳幹で発見され名付けられた封入体であり、大脳皮質にこれが多く認められることから、小阪によってびまん性レビー小体病(びまんせいレビーしょうたいびょう、: diffuse Lewy body disease; DLBD)と名付けられた。その後1995年イギリスにて行われた国際ワークショップにて現在の名称になった。

疫学 [編集]

頻度は報告によって様々であるが、有病率は0~5%、認知症に占める割合は 0~30.5%と報告されている [2]

治療 [編集]

認知症に対する治療とパーキンソン症状に対する治療がある。

認知症
コリンエステラーゼ阻害薬が効果を示すとされている。
ドネペジルはパーキンソン症状を増悪させずに認知症に対する効果を示すと考えられている。
リバスチグミン中核症状だけでなく周辺症状(BPSD)の悪化を有意に抑制したとの報告がある[3]
漢方薬である抑肝散は臨床治験で効果を示すことが示されつつある[4]
パーキンソン症状
レボドパドーパミン受容体作動薬が用いられる。

脚注 [編集]

  1. ^ 認知症大講義 第6週コウノ博士の認知症大講義より
  2. ^ レビー小体型認知症は日本でも患者数が多いか? 精神神経学雑誌 (2009) 111巻 1号 pp. 37-42
  3. ^ McKeith I, Del Ser T, Spano P, Emre M, Wesnes K, Anand R, Cicin-Sain A, Ferrara R, Spiegel R. Efficacy of rivastigmine in dementia with Lewy bodies: a randomised, double-blind, placebo-controlled international study. Lancet. 2000 Dec 16;356(9247):2031-6.
  4. ^ 日医雑誌 139(6): 1280-2, 2010

関連項目 [編集]

外部リンク [編集]