ハードコア (ポルノ)

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ハードコア: Hardcore)はポルノグラフィの一形態で、性行為をあからさまに取り扱ったもの。ハードコア・ポルノグラフィ(Hardcore pornography)とも呼ばれ、ソフトコアと対比される。媒体写真ビデオ映画(若しくは動画)等だが、これ以外のものでも定義の範疇に入る。

一般的には実際の性行為が伴う物を指し、日本では大多数のアダルトビデオなどが該当する。ポルノ映画は他国では日本で言うところのアダルトビデオとの境界が曖昧なことが多いが、日本製のものは性行為を抽象的に演出するソフトコア・ポルノであることが少なくない。

現代のハードコア・ポルノは20世紀後半の西欧諸国で隆興し、1969年デンマークを皮切りに各国で流通の合法化が進められた。2000年ごろまでには大多数の自由民主主義国家で合法となったが、日本では刑法175条のわいせつ物頒布罪により2012年時点でも違法とされている。

ただし、映像の該当箇所に対してモザイク処理等の修正を行い、映像的な明示性を薄めたものについては実質的に合法流通が可能となっているため、各分野の企業は映像倫理審査団体を設立して自主規制にあたっている。刑法175条など関連法案の改正によってハードコア・ポルノ全面解禁を目指す大きな動きは現時点では見られないものの、インターネットポルノの普及普遍化によって、現状の規制を続ける必然性・現実性は薄れつつある。これを受けて各倫理審査団体の審査基準も年々緩和される傾向はあるものの、今後しばらくは「状況にあわせた現実的適応」が続くと考えられている。

一方、海外に目を向けると、世界最大のハードコア・ポルノ市場を有するアメリカでは、業界の自主規制によってレイプやSMなどの暴力的な表現を極力抑えた性行為の映像が主流となっている。欧州では、各国の法律や業界の自主規制によって表現に大きな幅がある。ドイツやオランダなどでは、その過激さ故に国内外から批判されている日本のハードコア・ポルノを超える内容のコンテンツが流通している。

関連項目[編集]