ハンス・ホッター

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ハンス・ホッター

ハンス・ホッターHans Hotter, 1909年1月19日 - 2003年12月6日)は、ドイツのバスバリトン歌手である。

略歴[編集]

Audio examples[編集]

  • [1] Richard Wagner: Der fliegende Holländer - 1. act
  • [2] Richard Wagner: Der fliegende Holländer - 2. act
  • [3] Richard Wagner: Der fliegende Holländer - 3. act

Daland: Kurt Böhme, Senta: Helene Werth, Erik: Bernd Aldenhoff, Mary: Res Fischer, Steuermann: Helmut Krebs, Holländer: Hans Hotter - Chor und Sinfonieorchester des Norddeutschen Rundfunks - Wilhelm Schüchter - Hamburg 1951

歌唱など[編集]

ホッターは偉大なヴァーグナー歌いとして広く認められ、とりわけ『ニーベルングの指環』の神々しいヴォータン、『ニュルンベルクのマイスタージンガー』の慈愛に満ちたハンス・ザックス、『パルジファル』のグルネマンツ、オランダ人など主要作品の要となる役柄において高い評価を受けた。

また、ホッターはオペラの舞台のほか、シューベルトR.シューマンヴォルフなどのドイツ歌曲においても、その洞察力に富んだ解釈で深い感動を与えた。1962年以来、日本でもたびたびリサイタルを行い、多くの聴衆の支持を受けた。

特にシューベルトの『冬の旅』、『白鳥の歌』が広く愛聴されているが、バス・バリトンという自身の声域からレパートリーを制限し、『美しき水車小屋の娘』やシューマンの『詩人の恋』などは歌わなかった。

引退後、ミュンヘンのホッターのもとにはさまざまな歌手が勉強に訪れ、クリスタ・ルートヴィヒが女性が『冬の旅』を歌う事について尋ねた際には「良いと思うよ。私は『女の愛と生涯』を歌おうとは思わないけど」と語った。後にナタリー・シュトゥッツマンも『冬の旅』を勉強しにホッターのもとを訪れた。