クサガメ
| クサガメ | ||||||||||||||||||||||||||||||
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クサガメ(オス) Chinemys reevesii
クサガメ(メス) Chinemys reevesii
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| 保全状況評価[a 1][a 2] | ||||||||||||||||||||||||||||||
| ENDANGERED (IUCN Red List Ver.2.3 (1994)) (中華人民共和国) |
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| 分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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| 学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
| Chinemys reevesii (Gray, 1831) | ||||||||||||||||||||||||||||||
| シノニム | ||||||||||||||||||||||||||||||
| Emys reevesii Gray, 1831
Emys vulgaris picta Schlegel, 1844 |
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| 和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
| クサガメ | ||||||||||||||||||||||||||||||
| 英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
| Chinese three-keeled pond turtle Reeve's pond turtle |
クサガメ(臭亀、Chinemys reevesii)は、動物界脊索動物門爬虫綱カメ目イシガメ科クサガメ属に分類されるカメ。別名リーブスクサガメ、キンセンガメ、ゼニガメ(幼体)。
目次 |
[編集] 分布
大韓民国、中華人民共和国(東部から南東部にかけて、香港)、中華民国(台湾)、日本(本州、四国、九州、佐渡島、淡路島、壱岐、隠岐、対馬、五島列島など)[1][2][3][4]。北海道南西部、奄美大島、沖縄島、久米島、諏訪之瀬島などに移入[4]。
[編集] 形態
最大甲長30センチメートル[3][4]。オスよりもメスの方が大型になり、オスは最大甲長19.9センチメートル(正確な計測値がないが日本で甲長21センチメートルの発見例もあり)[4]。日本の個体群は大型になるとされ[1]、中華人民共和国の個体群はメスの最大甲長23.6センチメートル、オスの最大甲長14.6センチメートル[4]。背甲はやや扁平で、上から見るとやや細長く角張った楕円形や俵型[4]。椎甲板と肋甲板に3つずつ筋状の隆起(キール)があり[1]、特に椎甲板のキールは顕著[4]。背甲の色彩は主に褐色、灰褐色、暗褐色、黒[4]。左右の喉甲板の間と左右の肛甲板の間に切れこみが入らない[4]。背甲と腹甲の継ぎ目(橋)や腹甲の色彩は暗褐色や黒で、甲板の継ぎ目(シーム)周辺は薄灰褐色や黄褐色、薄黄緑色[4]。
頭部はやや大型か非常に大型で、大型個体(特にメス)では頭部が巨大化(巨頭化)する個体もいる[1][4]。吻端はやや突出し、上顎の先端は鉤状に尖ったり凹むことはない[3]。咬合面は幅広いが、稜や突起はない[4]。後頭部は細かい鱗で被われる[4]。頭部の色彩は暗褐色や濃灰褐色、褐色、黒で、黄色や薄黄緑色の不規則な斑紋や斑点が入る[1][4]。
幼体はシームが黄色い個体が多い[4]。オスの成体は虹彩も含めた全身が黒化(メラニスティック)し[2]、斑紋が消失する[1][4]。メスも成長に伴い体色が暗くなるが、斑紋が消失することはまれ[4]。
[編集] 分類
核DNAおよびミトコンドリアDNA、短鎖散在反復配列(SINE法)による分子系統学的解析からクサガメ属がニホンイシガメやハナガメ属と単系統群を形成すると推定され、本種をイシガメ属やハナガメ属に含める説もある[5]。
巨頭化する個体をオオアタマクサガメC. megalochephalaとする説もある[1][4]。しかしミトコンドリアDNAの分子系統学的解析では通常の個体と巨頭化した個体に遺伝的差異は無いかほぼなく、個体変異あるいは多型として本種のシノニムとする説が有力[1][4]。
[編集] 生態
流れの緩やかな河川、湖、池沼、湿原、水たまり、水田などに生息する[1][2][3][4]。昼行性だが、夏季は薄明薄暮性、夜行性傾向が強くなる個体もいる[4]。日光浴を行うことを好む[4]。陸づたいに水場を移動する個体もいる[3]。
食性は雑食[2][4]。大型個体は貝類や大型の甲殻類も噛み砕いて食べる[4]。主に水中で採食を行う[4]。
繁殖形態は卵生。オスは水中でメスの吻端に頭部や前肢を擦りよせるような行動で求愛し、メスが動きを止めオスを受け入れると交尾する[3]。水辺から離れた地面を掘り、日本では6-8月に1回に1-14個の卵を1-3回に分けて産む[4]。卵は2か月で孵化する[2]。幼体は夏季から初秋にかけて地表に現れる個体もいるが、多くの幼体は孵化後に地中で越冬し翌年の春季に地表へ現れる[3][4]。
[編集] 人間との関係
種小名reevesiiは模式標本を入手したJ. R. Reeves, Jr.への献名で、英名と同義[4]。
日本の個体群に関しては化石の発見例がない、江戸時代中期以前に本種に関する確実な記録がない、明治時代では希少で西日本や南日本にのみ分布する種だったとされる記録などから人為的に移入されたとする説もある[4]。
開発による生息地の破壊、食用や薬用、ペット用の乱獲などにより生息数は激減している[4]。大韓民国、中華人民共和国、台湾では保護の対象とされている[4]。日本では生息数が多いと考えられているが、それらは多くが近年中華人民共和国から移入された個体もしくはそれらの個体による遺伝子汚染を受けている可能性がある[4]。また北海道や南西諸島でも人為的移入・定着している[4]。
ペットとして飼育されることもあり、日本にも輸入されている。日本国内の野生個体および飼育下繁殖個体、中華人民共和国からの飼育下繁殖個体が流通する。主に中華人民共和国から孵化直後の養殖個体が「ゼニガメ」の商品名で多く流通するが[1]、日本産の個体を元に養殖された可能性もある[4]。メスは比較的大型になるため、大型のケージが用意できない場合は一般家庭での飼育には向かない[4]。アクアリウムで飼育される。幼体は皮膚が弱いため注意が必要[1]。
[編集] 参考文献
- ^ a b c d e f g h i j k 海老沼剛 『爬虫・両生類ビジュアルガイド 水棲ガメ2 ユーラシア・オセアニア・アフリカのミズガメ』、誠文堂新光社、2005年、11頁。
- ^ a b c d e 千石正一監修 長坂拓也編著 『爬虫類・両生類800図鑑 第3版』、ピーシーズ、2002年、311頁。
- ^ a b c d e f g 深田祝監修 T.R.ハリディ、K.アドラー編 『動物大百科12 両生・爬虫類』、平凡社、1986年、158頁。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj 安川雄一郎 「イシガメ属 イシガメ属とその近縁属の分類と自然史(後編)」『クリーパー』第40号、クリーパー社、2007年、14-16、46-55頁。
- ^ 安川雄一郎 「イシガメ属 イシガメ属とその近縁属の分類と自然史(前編)」『クリーパー』第39号、クリーパー社、2007年、28-29頁。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- ^ CITES homepage
- ^ The IUCN Red List of Threatened Species
- Asian Turtle Trade Working Group 2000. Mauremys reevesii. In: IUCN 2010. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2010.4.