クインテット (ゲーム会社)

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株式会社クインテットはかつて存在したコンシューマーゲーム機向けのソフトウェアメーカー1989年4月設立、所在地は東京都多摩市であった。

「プログラマー」・「企画」・「グラフィック」・「サウンド」・「プロデューサー」の5つの要素から音楽用語の5重奏「クインテット」が社名の由来であった。

会社概要[編集]

代表取締役社長は、日本ファルコムの『イース』、『イースII』のシナリオライターだった宮崎友好。他に同ゲームのメインプログラム担当だった橋本昌哉がメンバーにいる。その関係から、スーパーファミコン発売から間もなく発売された処女作『アクトレイザー』の音楽ではイースを手がけた古代祐三、キャラクターデザインは古代祐三の実妹である古代彩乃が担当し、特に古代祐三が担当したサウンドに関しては、オーケストラを髣髴させるということでユーザーから高い評価を受けた。

その後、スーパーファミコン用アクションロールプレイングゲームとして発売された『ソウルブレイダー』、『ガイア幻想紀』、『天地創造』(すべて発売はエニックス)はあわせて「ソウル三部作」または「クインテット三部作」と呼ばれ、同社独特の「創造と破壊」をテーマにした世界観を確立。多くの固定ファンをつけることになった。

しかし、2000年ごろを境に同社開発を明記したゲームは減少し、晩年はクレジット無しの開発下請けを行なっていた。

公式サイトの沈黙[編集]

クインテット公式サイトは2008年3月頃まで存在していたが、その後消滅し、旧URLは現在別会社のものとなっている。 また、消滅前の更新では2002年2月26日のものが最後であり、消滅まで長い間更新されなかった理由は不明である。

公式サイトには少なくとも2002年3月29日ゲームボーイアドバンスRPG、『マジカル封神』の発売日)までは掲示板が存在していた。だが同社の近況報告が全く出てこないことに痺れを切らしたファンによる、怒りの声が掲示板にあふれた。これに対し同社のスタッフから「現在は外部に提供できる情報がなく、また掲示板は閉鎖する」旨が書き込まれ、その後、掲示板は閉鎖された一幕もあった。

晩年の動向[編集]

同社の情報が公式に発表されなくなった以降の動きとして、2002年3月29日にコーエーより発売されたゲームボーイアドバンス用RPG『マジカル封神』の開発があげられる。 『マジカル封神』の著作権表記にはクインテットの名は一切ないが、開発者の一人がクインテットが開発したことを明らかにしている[1]。 また、ゲームボーイアドバンス用ゲームソフト『スーパーロボット大戦シリーズ』(ARDJ)のエンディングでサウンド担当として同社の名前が記載されている。

その他、ネット上の有志の手によって、ゲームのエンディングクレジットにクインテットスタッフの名前が掲載されているゲームソフトがいくつか確認されている。 このことからわかるように、晩年は、最盛期とは異なりクインテット製作を明記せずに、さまざまなソフトの部分的下請け開発を行なっていたようである。

フライトユニット[2]代表の安堂ひろゆきはTwitterにて「クインテットは倒産した」という旨のTweetをしている[3]

その他の情報[編集]

主要取引先[編集]

代表作[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 電脳遊戯(2003年3月26日時点のアーカイブ
  2. ^ FlightUNIT.co”. 株式会社フライトユニット. 2013年3月29日閲覧。
  3. ^ 「未払い倒産がクインテットの一件だけ。」 2012年5月4日。2013年2月22日閲覧