ウチワヤンマ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ウチワヤンマ
Sinictinogomphus clavatus
Sinictinogomphus clavatus
高知県四万十市トンボ自然公園、2010年7月10日)
保全状況評価[1]
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 LC.svg
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: トンボ目 Odonata
亜目 : トンボ亜目 Epiprocta
下目 : Anisoptera
上科 : ヤンマ上科 Aeshnoidea
: サナエトンボ科 Gomphidae
亜科 : ウチワヤンマ亜科 Lindeniinae
: ウチワヤンマ属 Sinictinogomphus
: ウチワヤンマ S. clavatus
学名
Sinictinogomphus clavatus
(Fabricius1775)
シノニム

Ictinogomphus clavatus
(Fabricius1775)[2]

和名
ウチワヤンマ
英名
golden flangetail

ウチワヤンマ(団扇蜻蜒、学名: Sinictinogomphus clavatus)は、トンボ目サナエトンボ科昆虫の一種。

分布[編集]

中国朝鮮半島日本ネパールミャンマータイベトナムロシア北東部に分布する[1]

日本の本州四国九州に分布する[3]

形態[編集]

全長70-87mmで、腹長が49-60mm、後翅長が40-51mmになる。脚には黄斑がある[4]。 オス、メスともに腹部の第8節には、黄色を黒色で縁取ったうちわ状の広がりがある[5]タイワンウチワヤンマにも同様な広がりがあるが、色は黒色のみであり、大きさも少し小さい[4]

生態[編集]

オスは水辺の岸近くの枝先などに留まる。平地、丘陵地の深くて水面の開けた池や湖(湖底は砂泥で少し汚れた水質)に生息する[5]。 成熟したオスは縄張りをもち、水面から出た杭などの突起物の先端に静止して占有する。交尾も同様な場所の先端で静止して行う。その後、交尾態のまま飛び回って産卵場所となる水面の浮遊物を探し、見つけると連結を解いて産卵する。産卵はメス単独で行われ、ホバリングをしながら腹部の先で間欠的に浮遊物を打つ。卵は、糸で連なっている。卵の期間は、1-2週間程度であり、幼虫で1-2年間を過ごす。幼虫は水深の深いところで生活する。[4]

保全状況評価[編集]

国際自然保護連合(IUCN)により、軽度懸念(LC)の指定を受けている[1]

また以下の都道府県により、レッドリストの指定を受けている[6]

近縁種[編集]

タイワンウチワヤンマ Ictinogomphus pertinax

海外では、亜種S. c. phaleratus (Selys1854)が記載されているが、分類の検討がなされていない[4]

脚注[編集]

[ヘルプ]
  1. ^ a b c IUCN 2012. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2012.1. (Sinictinogomphus clavatus)” (英語). IUCN. 2012年8月28日閲覧。
  2. ^ 日本産昆虫学名和名辞書(DJI)”. 昆虫学データベース KONCHU. 九州大学大学院農学研究院昆虫学教室. 2011年8月24日閲覧。
  3. ^ トンボのすべて (1999)、134-135頁
  4. ^ a b c d 日本のトンボ(2012)
  5. ^ a b トンボのすべて (1999)、52頁
  6. ^ 日本のレッドデータ検索システム「ウチワヤンマ」”. (エンビジョン環境保全事務局). 2012年8月28日閲覧。 - 「都道府県指定状況を一覧表で表示」をクリックすると、出典元の各都道府県のレッドデータブックのカテゴリー名が一覧表示される。
  7. ^ 東京都の保護上重要な野生生物種(本土部)2010年版 (PDF)”. 東京都. pp. 65 (2010年). 2012年8月28日閲覧。
  8. ^ 改訂・熊本県の保護上重要な野生動植物-レッドデータブックくまもと2009- (PDF)”. 熊本県. pp. 359 (2009年). 2012年8月28日閲覧。
  9. ^ 青森県レッドデータブック(2010年改訂版) (PDF)”. 青森県. pp. 253 (2010年). 2012年8月28日閲覧。
  10. ^ 千葉県レッドデータブック-動物編(2011年改訂版) (PDF)”. 千葉県. pp. 234 (2011年). 2012年8月28日閲覧。

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]