ウィットリー郡 (ケンタッキー州)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ケンタッキー州ウィットリー郡
Whitley County, Kentucky Courthouse.JPG
ウィリアムズバーグ市にあるウィットリー郡庁舎
ウィットリー郡の位置を示したケンタッキー州の地図
郡のケンタッキー州内の位置
ケンタッキー州の位置を示したアメリカ合衆国の地図
州のアメリカ合衆国内の位置
設立 1818年1月17日
郡庁所在地 ウィリアムズバーグ
面積
 - 総面積
 - 陸
 - 水

1,153 km2 (445.15 mi2)
1,140 km2 (440.15 mi2)
13 km2 (4.99 mi2), 1.12%
人口
 - (2010年)
 - 密度

35,637人
31人/km2 (81人/mi2)
標準時 東部: UTC-5/-4
ウェブサイト www.whitleycountyfiscalcourt.com

ウィットリー郡: Whitley County)は、アメリカ合衆国ケンタッキー州の南部に位置するである。2010年国勢調査での人口は35,637人であり、2000年の35,865人から0.6%減少した[1]郡庁所在地ウィリアムズバーグ市(人口5,245人[2])であり、同郡で人口最大の都市はコービン市(人口7,304人[3])である。郡の地区裁判所(限られた司法権のある第一審裁判所)はウィリアムズバーグ、コービン両市にある。

ウィットリー郡はロンドン小都市圏に属している。

歴史[編集]

ウィットリー郡は1818年1月17日に、隣接するノックス郡から分離して設立された[4]。独立した郡として設立される前の年月で、インディアンと地域の狩猟者は罠猟師の間に多くの戦闘が行われた。郡名は、地域のこういった戦闘の多くを戦い、荒野の道路の自警団となり、また米英戦争に従軍してテムズの戦いで戦死したことで有名だったウィリアム・ウィットリー大佐に因んで名付けられた。郡庁所在地のウィリアムズバーグもこのウィットリー大佐に因んだ命名であり、最初の郡庁舎は初期住人であるサミュエル・コックスの家屋だった[5]

ウィットリー郡は岩がちの地形に深い森があり、インディアンとの抗争の歴史もあったので、郡の成長は大変鈍かった。1800年代に後半に地域で石炭鉱業が発展すると、近くの州から貧しい人々が流入して人口が急増し、現在でも郡内最大の町であるコービンの町が作られることになった。

郡域のすぐ北、コービンの北隣にあるノースコービンの町 (North Corbin, Kentuckyノックス郡ローレル郡にまたがる)は、ケンタッキー・フライドチキン発祥の地である。1930年、ハーランド・デイビッド・サンダース(通称カーネル・サンダース)は、この地に「サンダース・カフェ」を開いた。「サンダース・カフェ」は現在博物館 (Harland Sanders Café and Museumとなっており、アメリカ合衆国国家歴史登録財となっている。

汚職[編集]

2009年から2011年、コービンを本拠にする「タイムズ・トリビューン」の若いジャーナリストのアダム・サルフリッジとその編集者サマンサ・スウィンドラーがウィットリー郡保安官部の汚職を暴いた。保安官のバジル・"ローレンス"・ホッジはまず2002年に選出された。ホッジは犯罪と闘うタフな者として評判を取ったが、この保安官が被告に保釈を認める代わりに金を受け取っていたことを住民の大半は知らなかった。「タイムズ・トリビューン」とアルコール・タバコ・武器・爆発物管理局が提出した宣誓供述書に拠れば、ホッジは捕獲した武器や薬物の証拠を盗んでいた。

ウィットリー郡特別大陪審はホッジがまだ保安官であった2010年11月8日に21件の告訴を差し戻していた。ホッジは2010年末まで保安官の職を務めた。2011年春、ホッジはケンタッキー州ロンドン市のアメリカ合衆国地区裁判所に出頭し、ある「情報」に対して抗弁した。同年夏、ホッジは、薬物不正取引、公金着服、逮捕者に対する自白強要の罪で連邦刑務所での15.5年の服役を宣告された。これに連座してウィリアムズバーグの弁護士ロニー・W・レイノルズも連邦刑務所での3年の服役を宣告された。

ケンタッキー州監査官は、ホッジ保安官の公式会計から少なくとも20万ドルが盗まれるか不明になったと判断した。

地理[編集]

アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、郡域全面積は445.15平方マイル (1,152.9 km2)であり、このうち陸地440.15平方マイル (1,140.0 km2)、水域は4.99平方マイル (12.9 km2)で水域率は1.12%である[6]

カンバーランド滝

ウィットリー郡はケンタッキー州南東部、カンバーランド高原の中にあり、州東部炭田地帯ににも入っている。カンバーランド山地の中にあるという位置づけにより、標高は723フィート (220 m) から2,220フィート (680 m) まで変化している[7]。郡西部の38,000エーカー (150 km2) の領域はダニエル・ブーン国立の森のなかで保護されている。カンバーランド滝州立公園の中にあるカンバーランド滝は州内最大の滝である。ダニエル・ブーン国立の森もカンバーランド滝州立公園も郡内にあるケンタッキー州州立公園体系が運営してる。ローレル川とカンバーランド川という2つの水流が郡内を蛇行して流れている。

特徴的な地形[編集]

主要高規格道路[編集]

  • US 25W.svg アメリカ国道25号線西
  • Elongated circle 11.svg ケンタッキー州道11号線
  • Elongated circle 26.svg ケンタッキー州道26号線
  • Elongated circle 90.svg ケンタッキー州道90号線
  • Elongated circle 92.svg ケンタッキー州道92号線
  • Elongated circle 312.svg ケンタッキー州道312号線
  • ケンタッキー州道904号線

空港[編集]

  • ウィリアムズバーグ・ウィットリー郡空港(W38)

隣接する郡[編集]

国立保護地域[編集]

  • ダニエル・ブーン国立の森(部分)

経済[編集]

ウィットリー郡の経済は天然資源、特に石炭と木材に常に依存してきた。地域は深い森に覆われ、山岳部には豊富な天然資源がある。他にも鉄、石油が産出し、少量だが銀も出ている。カンバーランド山地が作る荒々しい地形のために農業は小規模のものに限られてきた。特定地域でタバコとトウモロコシが栽培されている。

人口動態[編集]

人口推移
年度 人口 変動率
1820 2,340
1830 3,806 62.6%
1840 4,673 22.8%
1850 7,447 59.4%
1860 7,762 4.2%
1870 8,278 6.6%
1880 12,000 45.0%
1890 17,590 46.6%
1900 25,015 42.2%
1910 31,982 27.9%
1920 27,749 −13.2%
1930 29,730 7.1%
1940 33,186 11.6%
1950 31,940 −3.8%
1960 25,815 −19.2%
1970 24,145 −6.5%
1980 33,396 38.3%
1990 33,326 −0.2%
2000 35,865 7.6%
2010 35,637 −0.6%
http://ukcc.uky.edu/~census/21235.txt

以下は2000年国勢調査による人口統計データである。

基礎データ

  • 人口: 35,865人
  • 世帯数: 13,780 世帯
  • 家族数: 9,894 家族
  • 人口密度: 32人/km2(82人/mi2
  • 住居数: 15,288軒
  • 住居密度: 14軒/km2(35軒/mi2

人種別人口構成

年齢別人口構成

  • 18歳未満: 25.8%
  • 18-24歳: 10.8%
  • 25-44歳: 27.3%
  • 45-64歳: 23.2%
  • 65歳以上: 12.9%
  • 年齢の中央値: 35歳
  • 性比(女性100人あたり男性の人口)
    • 総人口: 93.3
    • 18歳以上: 89.6

世帯と家族(対世帯数)

  • 18歳未満の子供がいる: 33.7%
  • 結婚・同居している夫婦: 54.9%
  • 未婚・離婚・死別女性が世帯主: 13.0%
  • 非家族世帯: 28.2%
  • 単身世帯: 25.2%
  • 65歳以上の老人1人暮らし: 10.2%
  • 平均構成人数
    • 世帯: 2.52人
    • 家族: 3.01人

収入[編集]

収入と家計

  • 収入の中央値
    • 世帯: 22,075米ドル
    • 家族: 27,871米ドル
    • 性別
      • 男性: 26,518米ドル
      • 女性: 17,001米ドル
  • 人口1人あたり収入: 12,777米ドル
  • 貧困線以下
    • 対人口: 26.4%
    • 対家族数: 21.6%
    • 18歳未満: 34.1%
    • 65歳以上: 19.0%

都市と町[編集]

都市[編集]

未編入の町[編集]

  • カナダタウン
  • カーペンター
  • ガットリフ
  • ゴールドバグ
  • ジュリップ
  • パッカード
  • パイニーグローブ
  • プレザントビュー
  • ロックホールズ
  • サクストン
  • サイラー
  • ウォッフォード
  • ウッドバイン
  • イェイデン

教育[編集]

公共教育学区[編集]

郡内の公共教育は下記3つの教育学区が管轄している。

  • ウィットリー郡教育学区[8]は最大の学区であり、コービン市とウィリアムズバーグ市を除く全郡を管轄している。
  • ウィリアムズバーグ独立教育学区[9]はウィリアムズバーグ市を管轄し、幼稚園生から12年生までの学校が1つあるだけである。
  • コービン独立教育学区[10]はコービン市を管轄する。その区域が他の郡に跨ることでは、州内で数少ない学区の1つである。

高等教育機関[編集]

カンバーランド大学(元はカンバーランド・カレッジ)がウィリアムズバーグ市にあり、州内最大の私立大学、かつ郡内では唯一の主キャンパスがある大学である。この大学のスポーツチームは全米大学スポーツ協会(NAIA)に加入しており、地域でも大学スポーツの試合が開催される。この他、コービンしの郡内に入っている領域には東ケンタッキー大学が支部キャンパスを運営している。

アルコール飲料の販売[編集]

ウィットリー郡は昔から「ドライ郡」(禁酒郡)だったが、現在公式には「モイスト郡」に分類されている。住民投票でアルコール飲料の販売が認められない限り、原則はドライである。販売が認められているのは下記のとおりである。

  • コービン市は2012年2月の住民投票で、市域内ではアルコール飲料の販売が認められるようになった。それ以前の2006年には資格付けされたレストランでの販売が認められていた[11]
  • ウィリアムズバーグ市は2012年3月の住民投票で、100席以上があるレストランで、売り上げの70%以上が料理による場合に飲料としてのアルコール販売を承認した[12]

脚注[編集]

  1. ^ Quickfacts.census.gov - Whitley County - accessed 2011-12-06.
  2. ^ Quickfacts.census.gov - Williamsburg, Kentucky - accessed 2011-12-06.
  3. ^ Quickfacts.census.gov - Corbin, Kentucky - accessed 2011-12-06.
  4. ^ [1]
  5. ^ [2]
  6. ^ Census 2010 U.S. Gazetteer Files: Counties”. United States Census. 2011年11月5日閲覧。
  7. ^ [3]
  8. ^ Whitley County School District
  9. ^ Williamsburg Independent School District
  10. ^ Corbin Independent School District
  11. ^ Noble, Jeff (2012年2月15日). “Corbin says 'Yes'”. The Times-Tribune (Corbin, Kentucky). http://thetimestribune.com/x913137168/Corbin-says-Yes 2012年4月17日閲覧。 
  12. ^ Noble, Jeff (2012年3月21日). “Williamsburg votes 'Yes'”. The Times-Tribune (Corbin, Kentucky). http://thetimestribune.com/x223905865/Williamsburg-votes-YES 2012年6月23日閲覧。 

外部リンク[編集]

座標: 北緯36度46分 西経84度09分 / 北緯36.76度 西経84.15度 / 36.76; -84.15