アカガシラサギ

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アカガシラサギ
Chinese Pond Heron in Summer.jpg
アカガシラサギ(夏羽) Ardeola bacchus
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 LC.svg
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: コウノトリ目 Ciconiiformes
: サギ科 Ardeidae
亜科 : サギ亜科 Ardeinae
: アカガシラサギ属 Ardeola
: アカガシラサギ A. bacchus
学名
Ardeola bacchus (Bonaparte, 1855)
和名
アカガシラサギ
英名
Chinese pond heron

アカガシラサギ(赤頭鷺、Ardeola bacchus)は、動物界脊索動物門鳥綱コウノトリ目サギ科アカガシラサギ属に分類される鳥類。

分布[編集]

インドネシアスマトラ島北部、ボルネオ島)、カンボジアタイ中華人民共和国南東部、台湾日本ベトナムマレーシアミャンマー東部、ラオス

夏季に中華人民共和国中東部で繁殖し、冬季になると東南アジアへ南下し越冬する。英名Chineseは中華人民共和国で繁殖する事に由来する。中華人民共和国南部では周年生息する。日本では冬季に越冬のため主に南西諸島に少数飛来(冬鳥)する。兵庫県神戸市でも越冬記録がある。まれに渡りの途中に飛来(旅鳥)し、秋田県熊本県千葉県では繁殖例がある。

形態[編集]

全長42-45cm。翼開張75-90cm。腹部は白い羽毛で被われる。尾羽や翼の色彩は白い。

嘴の色彩は黄色く、先端が黒い。後肢の色彩はオレンジがかった黄色や黄緑色。

夏季は頭部から頸部が赤褐色、胴体上面は青みがかった灰黒色、胸部が紫褐色の羽毛で被われ(夏羽)、和名の由来になっている。冬季は夏季は頭部から頸部、胸部、胴体上面が黒褐色の羽毛で被われ、淡褐色の縦縞が入る(冬羽)。

生態[編集]

河川湿原干潟水田などに生息する。夜行性

食性は動物食で、魚類甲殻類水生昆虫両生類などを食べる。

繁殖形態は卵生。集団繁殖地(コロニー)を形成する。しばしば他種と混成でコロニーを作る。雄が巣材を集め、雌が竹林などの樹上に巣を作る。1腹3-6個の卵を産み、抱卵期間は18-22日である。抱卵、育雛とも雌雄共同で行う。雛は孵化後約30日で飛べるようになるが、その後6日程の間は親から給餌される。

人間との関係[編集]

種小名bacchusはローマ神話の酒神「バッカス」の意で、夏羽の色彩が赤ワインを連想させる事に由来する。

画像[編集]

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • 安部直哉 『山溪名前図鑑 野鳥の名前』、山と溪谷社2008年、20頁。
  • 桐原政志 『日本の鳥550 水辺の鳥』、文一総合出版2000年、79頁。
  • 黒田長久監修 C.M.ペリンズ、A.L.A.ミドルトン編 『動物大百科7 鳥類I』、平凡社1986年、179頁。
  • 高野伸二 『フィールドガイド 日本の野鳥 増補改訂版』、日本野鳥の会2007年、110-111頁。
  • 中村登流監修 『原色ワイド図鑑4 鳥』、学習研究社1984年、130、170頁。
  • 真木広造、大西敏一 『日本の野鳥590』、平凡社、2000年、65頁。
  • 『小学館の図鑑NEO 鳥』、小学館2002年、24頁。
  • 叶内拓哉 『山溪ハンディ図鑑7 日本の野鳥』、山と溪谷社、1998年
  • 『世界の動物|分類と飼育 コウノトリ目+フラミンゴ目』、財団法人東京動物園協会、1985年、28頁

外部リンク[編集]