てんぽな
てんぽなまたはてんぽとは、大変な、とんでもない、とてつもない、途方もないなどの意味を表す日本語の形容動詞・形容詞である。共通語ではないものの、特定の限られた地域のみの俚言ではなく、日本の広い範囲の方言で用いられる。
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[編集] 語源
天保の大飢饉の惨状に由来するといわれ、稀に「天保な」と表記する人もある。
ただし、『史記』「老子韓非列伝」から、人の流浪や自棄することを「転蓬(てんぽう)[1]」という植物にたとえ、「すてんぽな奴」や「てんぽ酒」(やけ酒)、井原西鶴の『日本永代蔵』では「てんぽ」を「えい、ままよ」と運に任せるの意味で使われ[要出典]、後年の天保の飢饉の惨状や人がさまよう意味も加えて、庶民に広まったと考えられる。またさらに強調した意味で「天明天保な」も使われる。
天保時代以前からある四字熟語「天歩艱難」(てんぽかんなん)や「天保九如」(てんぽうきゅうじょ)の流用や転用の関連も否定しがたい。しかしながら、教養の薄い庶民が用いてきた言葉であることから考えて、天保の大飢饉に由来することを否定はできない。
[編集] 意味と使用地域
「てんぽな」と「てんぽ」は下記の地域で記録されている。強調した形の「てんぽな」は「てんぽ」に詠嘆の終助詞「な」を伴ったものと考えてよく[要出典]、地域にかかわらず両者の意味するところはほぼ同じと見てよい。大まかにいえば、東北地方や日本海側から近畿地方、さらに南下して四国地方とその瀬戸内側までの広い地域にわたる。全国的な分布であると同時に、関東地方・東海地方・九州地方ではほとんど使われないなど、地域の不連続性も見られる。
都があった近畿地方から北と西に広がったと推測されるものの、その伝播の歴史は明らかではない。天保の大飢饉の被害は全国に及んだが、この俚言が昔から、伝播や意味合いの多様化の経緯に疑問が残る。
- 「てんぽ」や「てんぽな」の意味とその使用地域:[2]。
- その他の変形、意味と地域:[4]。