すべり芸
すべり芸(すべりげい)とは一発ギャグやトークでその場を微妙な空気にしてしまう芸のこと。すべり芸を多用する芸人は、すべり芸人と呼ばれる。代表的な芸人としては、2007年6月8日放映の徹子の部屋において「すべり芸を確立させた芸人」として紹介された村上ショージが挙げられる。
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[編集] 解説
人がすべるという状況は普通なら興ざめした雰囲気を作り出すが、しかし決して笑いが起きないわけではなく、静まり返った後に失笑もしくは苦笑することがあり、またそのあきれた光景を傍で見ている人が笑う、といったことも起こる。そのような笑いを多くとる芸をすべり芸と呼ぶ。かつては「すべる」ことは、芸人として最低であるという評価を意味するダメ芸人の烙印であったが、2000年代後半になってすべり芸人は多くのバラエティ番組番組から呼ばれるようになった。『人志松本の○○な話』、『雨上がり決死隊のトーク番組アメトーーク!』、『踊る!さんま御殿』では必ず1人以上はこのタイプの芸人が配置されている。『あらびき団』に至ってはすべり芸のための番組とも評される。
バラエティでは“ツッコむ方”と“ツッコまれる方”というバランスを考えてキャスティングする。“ツッコむ方”の代表的な人物は今田耕司、東野幸治、雨上がり決死隊、品川庄司などがおり、そして“ツッコまれる方”の極北にあるのがすべり芸人である。グループショットで展開するのが主流のバラエティにおいて、全体を引っ張る存在の今田や東野が受け皿となったことで、すべってもツッコまれることによって笑いにつなげることができる。「たとえすべっていても、それで場が盛り上がれば番組としては大成功」という考えが番組制作側にはあるため、すべることによって結果的に番組全体が盛り上がりればその芸人の評価が上がることとなり、次の起用につながるという好循環が生まれている。
こうした芸風にたいして明石家さんまは、2008年5月13日に放映された、踊る!さんま御殿!!において「すべり芸なんてないからな。誰でもこの業界に入った人は(相手を)爆笑させようとしてるから」と、すべり芸を否定した発言をしている。しかし、明石家さんまは、すべり芸の第一人者と言われている村上ショージを見いだした人物であり、現在でも自身の番組において、重用している。
萩本欽一は、すべり芸を認めつつも、すべり芸で素人の勝る物はなしと語っている。これに対して、弟子筋に当たる小堺一機は、ただすべるのとすべり芸は違うとし、本当のすべり芸として村上ショージの名を上げ、実に奥が深い物と語っている。
[編集] 代表的なすべり芸人
- 岡田圭右(ますだおかだ)
- 上島竜兵(ダチョウ倶楽部)
- オモロー山下
- 狩野英孝
- 児嶋一哉(アンジャッシュ)
- 小島よしお
- シベリア文太
- 鈴木拓(ドランクドラゴン)
- たむらけんじ
- ダンディ坂野
- 出川哲朗
- ノッチ(デンジャラス)
- パッション屋良
- ひぐち君(髭男爵)
- ふかわりょう
- まいける
- 村上ショージ
- 山崎邦正
- 八木真澄(サバンナ)
- レイザーラモンRG(レイザーラモン)
- レッド吉田(TIM)
- ワッキー(ペナルティ)
[編集] 関連項目
[編集] 出典
- 『日経エンタテインメント!』「「スベる」が「モテる」になったワケ」日経BP社、2009年7月号。