「チバニアン」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
加筆、整理 |
|||
| 1行目: | 1行目: | ||
{{第三紀}} |
{{第三紀}} |
||
'''中期更新世'''（ちゅうきこうしんせい、{{lang-en|Middle Pleistocene}}）は、[[地質時代]]の区分の一つで、78万1000年前から12万6000年前までの期間である<ref name=chart>{{Cite web |author= |date=2017-02 |url=http://www.geosociety.jp/uploads/fckeditor//name/ChronostratChart_jp.pdf|title=INTERNATIONAL CHRONOSTRATIGRAPHIC CHART （国際年代層序表） |
'''中期更新世'''（ちゅうきこうしんせい、{{lang-en|Middle Pleistocene}}）は、[[地質時代]]の区分の一つで、78万1000年前から12万6000年前までの期間である<ref name=chart>{{Cite web |author= |date=2017-02 |url=http://www.geosociety.jp/uploads/fckeditor//name/ChronostratChart_jp.pdf|title=INTERNATIONAL CHRONOSTRATIGRAPHIC CHART （国際年代層序表）|format=PDF||work= |publisher= [[日本地質学会]]|accessdate=2017-11-22}}</ref>。 |
||
| ⚫ | |||
== 総説 == |
|||
| ⚫ | '''中期更新統'''、'''中部更新世'''、'''中部更新統'''ともよばれ<ref name=chart/>、'''チバニアン（期/階）'''<ref>Chibanian。「千葉セクション」に由来する。</ref>もしくは'''イオニアン（期/階）'''<ref>Ionian。[[バルカン半島]]南部と[[イタリア半島]]南部との間に広がる[[イオニア海]]に由来する。</ref>と命名することが[[国際地質科学連合]]{{仮リンク|国際層序委員会|en|International Commission on Stratigraphy}}（IUGS-ICS）で検討されている<ref name=mainichi20170607>{{Cite web |author= |date=2017-06-07 |url=https://mainichi.jp/articles/20170608/k00/00m/040/081000c|title=地質時代 「チバニアン」命名申請 国際連合、来年結論 |format=||work= |publisher= [[毎日新聞]]|accessdate=2017-11-22}}</ref>。 |
||
先行する[[カラブリアン]]と中期更新世との境界は、[[地球史]]上最後の[[地磁気逆転]]である[[松山‐ブリュンヌ逆転]]の起きた時期である<ref name=nipr20170607>{{Cite web |author= |date=2017-06-07 |url=http://www.nipr.ac.jp/info/notice/20170607.html|title=千葉県市原市の地層を地質時代の国際標準として申請 認定されれば地質時代のひとつが「チバニアン」に |format=||work= |publisher= [[国立極地研究所]]|accessdate=2017-11-22}}</ref>。これを示す[[国際標準模式層断面及び地点]]の候補として、以下の3か所の地層が挙がっている<ref name=nipr20170607/>。 |
|||
* [[千葉県]][[市原市]]田淵の[[養老川]]沿いにある「千葉セクション」 |
|||
* [[イタリア]]・[[バジリカータ州]][[マテーラ県]]の「[[モンタルバーノ・イオーニコ]]セクション」<ref>{{en icon}}{{Cite web |author=N. Ciaranfi, G. Aiello, D. Barra, A. Bertini, A. Girone, P. Maiorano, M. Marino, P. Petrosino |date=2014-04-24 |url=https://link.springer.com/chapter/10.1007/978-3-319-04364-7_48|title=The Montalbano Jonico Section (Southern Italy): A Candidate for the GSSP of the Ionian Stage (Lower–Middle Pleistocene Boundary)|format=||work=STRATI 2013 |publisher= |accessdate=2017-11-23}}</ref> |
|||
* イタリア・[[カラブリア州]][[クロトーネ県]][[サン・マウロ・マルケザート]]の「ヴァレ・デ・マンケ（Valle di Manche）セクション」<ref>{{en icon}}{{Cite web |author=Luca Capraro, Patrizia Ferretti, Patrizia Macrì, Daniele Scarponi, Fabio Tateo, Eliana Fornaciari, Giulia Bellini, Giorgia Dalan |date=2017-06-01 |url=http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S027737911730286X|title=The Valle di Manche section (Calabria, Southern Italy): A high resolution record of the Early-Middle Pleistocene transition (MIS 21-MIS 19) in the Central Mediterranean|format=||work=Quaternary Science Reviews |publisher= |accessdate=2017-11-23}}</ref> |
|||
== 気候 == |
|||
* {{仮リンク|ギュンツ氷期|en|Gunz glaciation}}（47万年前 - 33万年前）<ref name=aono>{{Cite web |author=青野靖之 |date= |url=http://atmenv.envi.osakafu-u.ac.jp/aono/clihis/|title=これまでの気候の移り変わり（第四版） |format=||work=[[大阪府立大学]]緑地環境科学類生態気象学研究グループ |publisher= |accessdate=2017-11-23}}</ref> |
|||
* ギュンツ＝ミンデル[[間氷期]]（33万年前 - 30万年前） |
|||
* {{仮リンク|ミンデル氷期|en|Mindel glaciation}}（30万年前 - 23万年前）<ref name=aono/> |
|||
* {{仮リンク|ミンデル＝リス間氷期|en|Holstein interglacial}}（23万年前 - 18万年前） |
|||
* {{仮リンク|リス氷期|en|Riss glaciation}}（18万年前 - 13万年前）<ref name=aono/> |
|||
* {{仮リンク|エーミアン間氷期|en|Eemian}}（リス＝ヴュルム間氷期、13万年前 - 7万年前） |
|||
== 脚注 == |
== 脚注 == |
||
2017年11月23日 (木) 11:02時点における版
| 新 生 代 |
第 四 紀 |
完新世 | |
| 更新世 | |||
| 新 第 三 紀 |
鮮新世 | ピアセンジアン ザンクリアン | |
| 中新世 | メッシニアン トートニアン サーラバリアン ランギアン バーディガリアン アキタニアン | ||
| 古 第 三 紀 |
漸新世 | チャッティアン ルペリアン | |
| 始新世 | プリアボニアン バートニアン ルテシアン ヤプレシアン | ||
| 暁新世 | サネティアン セランディアン ダニアン | ||
| 中 生 代 |
白 亜 紀 |
後期 | マーストリヒチアン |
中期更新世（ちゅうきこうしんせい、英語: Middle Pleistocene）は、地質時代の区分の一つで、78万1000年前から12万6000年前までの期間である[1]。
総説
中期更新統、中部更新世、中部更新統ともよばれ[1]、チバニアン（期/階）[2]もしくはイオニアン（期/階）[3]と命名することが国際地質科学連合国際層序委員会（IUGS-ICS）で検討されている[4]。
先行するカラブリアンと中期更新世との境界は、地球史上最後の地磁気逆転である松山‐ブリュンヌ逆転の起きた時期である[5]。これを示す国際標準模式層断面及び地点の候補として、以下の3か所の地層が挙がっている[5]。
- 千葉県市原市田淵の養老川沿いにある「千葉セクション」
- イタリア・バジリカータ州マテーラ県の「モンタルバーノ・イオーニコセクション」[6]
- イタリア・カラブリア州クロトーネ県サン・マウロ・マルケザートの「ヴァレ・デ・マンケ（Valle di Manche）セクション」[7]
気候
- ギュンツ氷期（47万年前 - 33万年前）[8]
- ギュンツ＝ミンデル間氷期（33万年前 - 30万年前）
- ミンデル氷期（30万年前 - 23万年前）[8]
- ミンデル＝リス間氷期（23万年前 - 18万年前）
- リス氷期（18万年前 - 13万年前）[8]
- エーミアン間氷期（リス＝ヴュルム間氷期、13万年前 - 7万年前）
脚注
- ^ a b “INTERNATIONAL CHRONOSTRATIGRAPHIC CHART （国際年代層序表）” (PDF). 日本地質学会 (2017年2月). 2017年11月22日閲覧。
- ^ Chibanian。「千葉セクション」に由来する。
- ^ Ionian。バルカン半島南部とイタリア半島南部との間に広がるイオニア海に由来する。
- ^ “地質時代 「チバニアン」命名申請 国際連合、来年結論”. 毎日新聞 (2017年6月7日). 2017年11月22日閲覧。
- ^ a b “千葉県市原市の地層を地質時代の国際標準として申請 認定されれば地質時代のひとつが「チバニアン」に”. 国立極地研究所 (2017年6月7日). 2017年11月22日閲覧。
- ^ N. Ciaranfi, G. Aiello, D. Barra, A. Bertini, A. Girone, P. Maiorano, M. Marino, P. Petrosino (2014年4月24日). “The Montalbano Jonico Section (Southern Italy): A Candidate for the GSSP of the Ionian Stage (Lower–Middle Pleistocene Boundary)”. STRATI 2013. 2017年11月23日閲覧。
- ^ Luca Capraro, Patrizia Ferretti, Patrizia Macrì, Daniele Scarponi, Fabio Tateo, Eliana Fornaciari, Giulia Bellini, Giorgia Dalan (2017年6月1日). “The Valle di Manche section (Calabria, Southern Italy): A high resolution record of the Early-Middle Pleistocene transition (MIS 21-MIS 19) in the Central Mediterranean”. Quaternary Science Reviews. 2017年11月23日閲覧。
- ^ a b c 青野靖之. “これまでの気候の移り変わり（第四版）”. 大阪府立大学緑地環境科学類生態気象学研究グループ. 2017年11月23日閲覧。
 | この項目は、地球科学に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています（プロジェクト:地球科学／Portal:地球科学）。 |