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地球史年表(ちきゅうしねんぴょう)では、地球の歴史に関する簡潔な年表を掲げる。
- この項目ではなるべく平易な説明にとどめ、学術的な年代区分や詳細な説明・年表は別にゆずる。
- 時代区分については地質時代を参照。
- 仮説や現在、議論されている項目も含んでいる点に注意。
[編集] 地球誕生前
- 太陽は、過去の超新星爆発で散らばった星間物質がふたたび集まって形成された種族Iの星である[1]と考えられている。また、太陽系には鉄や金、ウランといった重元素が多く存在している[2]。これらの重元素の成因としては、質量の大きな高温の星の内部での元素合成とその後に発生する超新星爆発によって作られ、宇宙空間にまき散らされた、という過程が最も可能性が高いシナリオだからである[2]。
[編集] 地球誕生 〜 生命誕生
先カンブリア時代(46億〜5億4200万年前)
- 太陽系の隕石や月の岩石の生成年代から、この頃、原始地球が形成されたと考えられている。月の形成時期も、45億5000万年前とされる。
- 地球の形成は太陽系の形成と進化での説明が詳しい。月の形成仮説の1つとして、地球に原始惑星が衝突して形成されたとするジャイアント・インパクト説がある。また、地球の形成位置は、後に生命を育むことができる液体の水を保持することができるハビタブルゾーンに位置していた。
- 地球が誕生して間もない45億5000万年前から44億5000年前のマントルに由来する溶岩が、カナダ・バフィン島とグリーンランド西部で見つかったと、米カーネギー研究所の研究チームが2010年8月『ネイチャー』に発表した。
- 地球大気の歴史については、確証は得られていないが、以下のようなことが考えられている。地球が誕生した46億年前頃の原始大気は、主にヘリウムと水素からなり、高温高圧だった。これは現在の太陽の大気と似た成分である。これらの軽い成分は、原始太陽の強力な太陽風によって数千万年のうちにほとんどが吹き飛ばされてしまったと考えられている。やがて、太陽風は太陽の成長とともに次第に弱くなってくる。この頃には、地表の温度が低下したことで地殻ができ、地殻上で多くの火山が盛んに噴火を繰り返していた。この噴火にともなって、二酸化炭素とアンモニアが大量に放出された。水蒸気と多少の窒素も含まれていたが、酸素は存在しなかった。この原始大気は二酸化炭素が大半を占め、微量成分として一酸化炭素、窒素、水蒸気などを含む、現在の金星の大気に近いものであったと考えられている。100気圧程度と濃く、高濃度の二酸化炭素が存在した[3]。地球が十分に冷却されていなかった時期の原始大気には大量の水蒸気が含まれていたと考えられる[4]。
- 46億年前 - 38億年前 冥王代、この頃に地球が形成され、地殻と海ができ、最初の生命が誕生したと考えられている[5]。
- 44億年前 - 現在、知られている最古の岩石鉱物が現れる。
- 西オーストラリア州のジャック・ヒルで発見されたジルコン粒子のうち最古の物(44億400万±800万年前)。
- 古い変成岩に含まれる堆積岩の痕跡などから、43~40億年前頃に海洋が誕生したとみられる。この海洋は、原始大気に含まれていた水蒸気が、火山からの過剰な噴出と温度低下によって凝結して、雨として降り注いで形成されたものであった。初期の海洋は、原始大気に含まれていた亜硫酸や塩酸を溶かしこんでいたため酸性であったが、陸地にある金属イオンが雨とともに流れ込んである程度中和されたと考えられている。ある程度中和されると二酸化炭素が溶解できるようになるため、大量の二酸化炭素を吸収していった。地球全体は還元的な雰囲気下にあり、鉄は2価鉄のイオンとして溶解していた。水蒸気が紫外線を受けて光分解することで酸素が生成されてはいたが、2価鉄が3価鉄への酸化により発生した酸素がすぐに吸収されたため、大気中にはほとんど残らなかった。
- 40億年前(±2億年) - この頃、原始生命が誕生したと考えられている。 → 生命の起源
- 38億年前 - 現在、知られている最古の堆積岩が現れる。
- グリーンランドのイスア地方(約38億年前)など。堆積作用があったことから、この頃には海が存在していたと考えられている。
- 共通祖先に近い原始的な生物は好熱性を示すものが多く見られる。例えば、真正細菌の根に一番近いのは超好熱性水素細菌である。古細菌でも根に近いものは好熱性のものに占められている。
- 35億年前 - 地球上での最古の化石(西オーストラリア・ピルパラ地域からのバクテリアの化石)[10]
- 32億年前 - 光合成をする生物が現れる。藍藻(シアノバクテリア)。
- ストロマトライトとして痕跡を残した。ストロマトライトは藍藻(シアノバクテリア)の活動で形成された岩石。また、これよりも古い時代とする説もある。遅くとも32億年前までには光合成をする生物が現れ、海中に酸素を供給しはじめた。
- 二酸化炭素光合成を行う生物が誕生すると、それらは二酸化炭素を酸素に変換するようになる。さらに、二酸化炭素が生物の体内に有機物として蓄積されるようになり(炭素固定)、長い時間をかけて過剰な炭素は化石燃料、生物の殻からできる石灰岩などの堆積岩といった形で固定される。
- この頃のシアノバクテリアの化石が大量に見つかっている。酸素の供給量が増加。
- シアノバクテリアの活動で海中の酸素量が増加し、海中の2価の鉄イオンが3価鉄に酸化して沈殿したため形成される。縞状鉄鉱層の形成がおよそ19億年前まで続き、これ以後は形成されなくなる。
- 24億〜22億年前 - 現在分かっている最古の氷期。→ ヒューロニアン氷期
- 20数億年前? - 大気中の酸素の増加。酸素は初期の生物の大量絶滅と酸素を効果的に利用した生物のさらなる進化を導いた。
- 海中の鉄イオン濃度が低下し、海中の鉄イオンが酸化し尽くされると縞状鉄鉱層の形成も停止し、余剰となった海中の酸素が大気中にも多く供給されるようになった。
- 大気中の酸素は紫外線と反応しオゾンをつくった。酸素濃度が低かったころは地表にまで及んでいたオゾン層は、濃度の上昇とともに高度が高くなり現在と同じ成層圏まで移動した。これにより地表に到達するDNAを破壊する有害な紫外線が減少し、生物が陸上にあがる環境が整えられた。
- 大陸移動説によれば、大陸は数億年程度の周期で離散集合を繰り返していると考えられ、この頃、ヌーナ大陸と名づけられた超大陸が出現したと考えられている。
- 約10億〜7億年前 - ロディニア大陸誕生
- 10億〜6億年前 - この頃、多細胞生物が出現したと考えられている。多細胞生物は原口 (生物学)の獲得により強力な捕食能を有するに至った。
- 8億5000万年前頃 - この頃の1年は約435日。
- ストロマトライトからの計測結果による。
- → ジャイアント・インパクト説
- 8億〜6億年前 - 大規模な氷河時代であったとされる。
- 雪球地球(スノーボールアース)仮説。スノーボールアースの地理的な隔離の間、どのように捕食するか、どのように捕食から逃れるかの観点から多細胞生物は多様性を形成し、これがエディアカラ生物群やバージェス動物群のような多様性を形成し、スノーボールアース終結からカンブリア爆発まで、少なくとも3200万年も経過していることから、その間、全地球的な捕食と被捕食の生存競争が存在したと考えられる[12]。
- 大型の軟体性の生物群であるエディアカラ生物群は、地球全体が氷に覆われていた時期(スノーボールアース)の直後に出現し、その大部分がカンブリア紀の始まる前に絶滅した[13]。バージェス動物群に見られるアノマロカリスやオパビニアなどの大型捕食動物の出現とともに、カンブリア爆発の際には堅い外骨格をまとった動物が多く見られるようになった。エディアカラ生物群は、新たなに出現した捕食動物に食い尽くされて絶滅したとも言われている[14][15]。
[編集] 古生代(約5億7000万〜約2億5000万年前)
生命の多様化、カンブリア爆発
- 短期間(約1000万年の間)に生物の種類を多く増やした。この頃から多くの化石が発見されるようになる。
- 北海道もアンモナイトの世界的な産地の1つで、約1億年前頃の化石が多く発見されている。
- 氷河の消滅。この頃、大森林が各地に形成され、石炭の元になったとされる。地質時代では石炭紀という名称がついている。
- ゴキブリもこの頃に出現。身近な生きている化石とされる。
- 地球史の中で何度か生じた生物の大量絶滅の中で最大とされる。海生生物のうちの95 - 96%、全ての生物種で見ても90% - 95%が絶滅したとされる。 → P-T境界
[編集] 中生代(約2億5000万〜約6500万年前)
- カナダにある北アメリカ最大のクレーター(直径約100km)。
- 隕石の落下による環境の激変を原因とする説が有力と考えられている。→ K-T境界、チクシュルーブ・クレーター
[編集] 新生代(約6500万年前 - 現代)
[編集] 約6500万年前 〜 1000万年前
- 約5500万年前に現れたアダピス類が初期の霊長類と考えられている。これより前の約7000万年前に北米に出現したプレシアダピス類のプルガトリウスを最古とする考え方もある。
- 霊長目でビタミンC合成能力が失われたのは約6300万年前であり、直鼻猿亜目(合成能力なし)と曲鼻猿亜目(合成能力あり)の分岐が起こったのとほぼ同時である。ビタミンC合成能力を失った直鼻猿亜目にはメガネザル下目や真猿下目(サル、類人猿、ヒト)を含んでいる。ビタミンC合成能力を有する曲鼻猿亜目には、キツネザルなどが含まれる[23]。
- これ以前は非常に温暖な時期だった。 → 古第三紀、海水準変動
- 約2500万年前 - アルプス・ヒマラヤ地帯などで山脈の形成がはじまる。
- テチス海が消滅し、造山運動により隆起。→ 新第三紀、Geology of the Himalaya
- アフリカのケニヤで発見された。
- バイカル湖、タンガニーカ湖。→ 古代湖
- 「ステゴロフォドン」の頭骨化石の一部が茨城県常陸大宮市で2011年12月に発見された[24][25]。
- 現在のドイツ・バーデン=ヴュルテンベルク州にあるリース隕石孔、シュタインハイム・クレーター。
- 1300万年前 - この頃からヨーロッパ、南アジア、東アジアなどユーラシア各地にも類人猿の化石が現れる。
[編集] 1000万年前 〜 100万年前
- 人類誕生に大きな影響を与えたとする説がある。
- 琵琶湖は世界に現存する湖の中では3番目に古い湖と考えられている。
- ヒト亜科とチンパンジー亜科の分岐。ヒト上科参照。
- 猿人の出現。直立二足歩行の開始。
- 最初の人類とされる。
- 約250万〜180万年前 - この頃、石器の使用がはじまった。
- 丹沢山地の大爆発(約250万年前)面積1万1750km2、降下火山灰のみの体積は2.8km3を超え、火山爆発指数VEIは5。
- オルドヴァイ文化、オルドワン石器
[編集] 100万年前 〜 10万年前
- 地球磁場は10〜100万年ぐらいの不規則な周期で何度も逆転している。この頃の逆転が直近のものである(ブリュンヌ期、約78万年前〜現在)。これより前の逆転は約250万年前(松山期、約250万〜78万年前)。
- なお、松山期には数回の地磁気逆転イベントが存在する(約100万年前のハラミヨ亜期など)。
- この頃から10万年周期の気候変動が見られるようになる(詳細は氷期・間氷期を参照)。
- この後、緩やかに寒冷化へと向かい、14万年前頃に氷期のピークとなった。
- アフリカに出現、10万年前頃にユーラシア大陸にも拡大したと考えられている。
- この後、急速に温暖化へと向かった。
- 現在よりも温暖であったと考えられている。この後、急速に寒冷化し、約11万年前頃から緩やかに上下を繰り返しながら徐々に氷期へと向かった。
[編集] 10万年前 〜 1万年前
- ここ10万年ほどでは最大級の噴火とされ、地球の気温が数年間3〜3.5度低下した。ヒトのDNAの解析によれば、7万年ほど前に人類の人口が一万人以下に激減し、遺伝的な多様性の多くが失われ現在の人類につながる種族のみが残った「ボトルネック効果(遺伝子多様性減少)」があったと考えられるが、これがトバ火山の大噴火に関連すると考えられている。→ トバ・カタストロフ理論
- 現在知られている古いものでは、南フランスのショーヴェ洞窟壁画(約3万年前?)がある。また、ラスコー(約1万8000年〜1万6000年前)、アルタミラ(約1万4000年〜1万3000年前)など多くの洞窟壁画がある。
- 氷河期の時代にベーリング海峡は地続きになっていた。この頃、ユーラシア大陸から無人のアメリカ大陸に人類が移り住んだと考えられている。約1万年前頃までには、南アメリカ大陸の南端地域まで到達した。→ アメリカ州の先住民族参照。
- 2万5000年前頃 - 姶良火山が大爆発を起こす。
- 約2万年前 - ウルム氷期(最終氷期)のピーク。気温は年平均で7〜8℃も下がった。そのため地球上で氷河が発達し、海水面が現在よりも100mから最大で130mほど低かったと考えられている(海水準変動を参照)。その後、温暖化と寒冷化の小さな波をうちながら、長期では徐々に温暖化に向かった。
- 約1万8000年前 - 日本海に津軽海峡を通って寒流である親潮が流入し、この影響で朝鮮海峡あるいは対馬海峡から表層水が流出した。
- 約1万6000年前 - 東南アジアにあったとされるスンダランドが、海面上昇により徐々に後退。
- 海面の上昇により、他にも、アラスカとロシアの間にあるベーリング海峡(氷期には陸続きだった)の海没や、大陸と地続きだった日本も徐々に島化が進んだ。
- 約1万4000〜約1万年前 - この頃までにイヌを飼い慣らしたと考えられている。
- 約1万3000年前 - 日本列島が大陸から完全に離れ、ほぼ今の形を整えたと考えられている。マイナス約60mの宗谷海峡が海水面下に没した。対馬暖流は一進一退を繰り返しながら日本海に流入していき、約1万から8千年前の間に、現在と同じような海洋環境になったと考えられている。
- 約1万3000〜1万年前、温暖化が進行しつつあったが寒冷気候に戻った時期である。北ヨーロッパなどでは「新ドリアス期」と呼ばれている。
- 約1万2000年前 - この頃は、こと座(七夕の織り姫星付近)が北極星だった。
- 地球の歳差運動により、北極星は25,920年周期で変化している。
- 解凍した氷河の水で滝の形成がはじまった。初期の滝は現在より10kmほど下流にあり、年1mほどのペースで後退しながら現在の姿となった。
- 約1万2000年前 - イスラエルのヒラゾン・タクティット洞窟遺跡で農耕開始以前の人々が宴会を開いていた証拠が見つかっている[28]
[編集] 1万年前 〜 現在
- 約1万年前 - この頃、最後の氷期(最終氷期)が終わったとされる。
- 約1万年前 - この頃、ヨーロッパ中部の火山活動が終息へ。
- アイフェル高地(ドイツベルギー)や中央高地(フランス)の火山活動がおおむね終息。ピュイ=ド=ドームは約8,000年前まで活動を続けた。
- 人類史上、重大な事件の1つとされる。この時期より主に磨製石器が使われたことから新石器革命(新石器時代)とも。
- 日本周辺でここ1万年間の火山活動の中では大規模なものとされている。 → テフラ参照。
- この頃、海面は現在よりも数m(4mから10mまで諸説あり)程度高かったと考えられている。→ 海面上昇、縄文海進。
- 前3000年頃(5000年前)初期の文明が現れる。
- 古代エジプト文明、メソポタミア文明など。
- 塩害、塩類集積、森林破壊、レバノン杉など参照。
- 多くの史書に記録されている。日中でも観測できるほどの明るさに輝いたとされる。
- 最近のものでは、もっとも活動が低下した時期とされる。
- シベリアのツングースカで彗星か隕石と思われる天体が落下し、大爆発を引き起こした。近年の天体衝突では比較的大規模なもの。仮に数時間ずれていたら、ヨーロッパに落下していた。
[編集] 脚注
[編集] 参考文献
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク