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釣りバカ日誌20 ファイナル

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
釣りバカ日誌20 ファイナル
監督 朝原雄三
脚本 山田洋次
朝原雄三
原作 やまさき十三(作)
北見けんいち(画)
出演者 西田敏行
三國連太郎
音楽 信田かずお
撮影 近森眞史
編集 石島一秀
配給 松竹
公開 日本の旗 2009年12月26日
上映時間 117分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 8.4億円[1]
前作 釣りバカ日誌19 ようこそ!鈴木建設御一行様
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釣りバカ日誌20 ファイナル』(つりバカにっしにじゅう ファイナル)は、2009年公開の日本映画

概要

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釣りバカ日誌シリーズ』第22作(レギュラーシリーズ第20作)であり、シリーズ最終作である。

佐々木和男 役の谷啓は本作公開後の2010年に事故により急逝したため、これが遺作となった[注釈 1]

あらすじ

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相次ぐリストラ・倒産といった先行き不透明な景気低迷の社会情勢。その不況の波は鈴木建設にも押し寄せようとしていた。その鈴木建設を一代で育て上げた会長のスーさんこと鈴木一之助は、自社の業績が回復するまでの間、自らの報酬(給料)を無期限で全額返還すると宣言し、重役たちを驚愕させる。その噂は社内外に広まり、やがて普段は仕事に対して執着心がないハマちゃんこと浜崎伝助の耳にも入り、これにはさすがの伝助も絶句してしまう。そこで妻・みち子や親友・八郎の後押しもあり、伝助も一之助のためにひと肌脱ごうと、釣り仲間の人脈を活かして、鈴木建設過去最大とも言える大型受注に成功する。

やがて、その功績を称えられ「会長賞」を受賞した伝助。ご褒美として一之助行きつけの料亭に招待された伝助は、そこで働く美人女将・葉子を紹介される。会社の業績不振に加え、自宅では実娘らによって自身の遺産相続を巡る争いに頭を悩ませている一之助にとって、葉子とその娘・裕美は実の子、孫のような存在であった。

「会長賞」の一環として特別有給休暇を得た伝助は、一之助と共に裕美が獣医として働く北海道へ釣り旅行に出掛ける。だが、旅先で裕美の男性問題に混乱する葉子から相談を持ちかけられた2人。そこで伝助は両家の仲介に入り、何とか葉子に裕美たちの結婚を承諾させる。そして翌日、一之助は葉子を伴って彼女の父の墓参りに行く。葉子の父は一之助の親友であり、一之助が北海道へやって来たもう一つの目的でもあった。亡き親友の墓前に手を合わせる一之助は、今までの人生・これからのことなど、様々な思いを馳せるのであった。

キャスト

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浜崎家
鈴木家
メインゲスト
  • 沢村葉子(料亭「沢むら」の女将) - 松坂慶子
  • 沢村裕美(葉子の娘・獣医) - 吹石一恵
  • 久保俊介(裕美の恋人・久保牧場の跡取り息子) - 塚本高史
鈴木建設
その他
  • 太田八郎(ハマちゃんの隣人) - 中本賢
  • 久保克臣(俊介の父) - 平田満
  • 久保弘恵(俊介の母) - 角替和枝
  • 原(旧今村繊維総務部長→イマムラ・トレーディングス常務取締役) - 岸部一徳
  • 岩田益男(旅館「藤や」の主人) - 六平直政
  • 死に装束の男(三途の川の亡者) - 海原はるか

スタッフ

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ロケ地

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  • 西田は「スーさんとモンゴルを旅して、幻の魚イトウを釣りたい」と希望していたが、三國が大の飛行機嫌いであり、健康面で「異国のロケでは、もしもの事態に対応が難しい」ということで、作り手側がここでないとと北海道釧路地方を選んだ[2]
  • ロケは北海道の中標津町厚岸町などで行われた。

地上波放送履歴

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回数 テレビ局 番組名 放送日
初回 TBS - 2011年1月9日
2回目 水曜プレミアシネマ 2012年8月8日
3回目 月曜ゴールデン 2013年12月2日
4回目 日本テレビ - 2024年11月4日(3日深夜)[注釈 2]

脚注

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注釈

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  1. ^ ただし、谷が登場するのはラストである三國演じるスーさんこと鈴木会長の退任式後、出演者全員の舞台挨拶での1シーンのみであり、ストーリー上の直接的な出演シーンはなかった。エンドクレジットには名前も記載されている。
  2. ^ 2024年10月17日に死去した西田の追悼企画。関東ローカル。

出典

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  1. ^ 「2010年 日本映画・外国映画 業界総決算 経営/製作/配給/興行のすべて」『キネマ旬報2011年平成23年)2月下旬号、キネマ旬報社、2011年、190頁。 
  2. ^ 「映画の旅人」『朝日新聞』朝日新聞社、2014年10月4日。

外部リンク

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