第6施設群
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第6施設群 | |
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創設 | 1973年(昭和48年)3月27日 |
所属政体 | 日本 |
所属組織 | 陸上自衛隊 |
部隊編制単位 | 群 |
兵科 | 施設科 |
人員 | 約500名 |
所在地 | 愛知県 豊川市 |
編成地 | 豊川 |
上級単位 | 第4施設団 |
担当地域 | 東海地方、北陸地方 |
第6施設群(だいろくしせつぐん、JGSDF 6th Engineer Group(Construction))は、愛知県豊川市の豊川駐屯地に主力が駐屯する陸上自衛隊第4施設団隷下の施設科部隊である。
概要
[編集]92式地雷原処理車や施設器材(大型ドーザ、ショベルカーなど)を装備する施設科部隊である[1]。さまざまな災害派遣や国際貢献活動で活躍しており、1992年(平成4年)、我が国初の国連平和維持活動(PKO)に参加した部隊である[1]。
愛知県の豊川駐屯地に群本部と2個中隊、福井県の鯖江駐屯地と岐阜県の岐阜分屯地にそれぞれ1個中隊が駐屯する。整備・補給は中部方面後方支援隊第104直接支援大隊整備第1直接支援中隊の支援を受ける。
群長は1等陸佐。第372施設中隊(鯖江駐屯地)、第402施設中隊(岐阜分屯地)の中隊長がそれぞれの駐屯地司令、分屯地司令を兼ねる。
沿革
[編集]第504建設大隊
第101建設大隊
- 1954年(昭和29年)
- 7月1日:第504建設大隊が第101建設大隊に称号変更。
- 10月27日:第101建設大隊が豊川駐屯地に移駐。
- 1958年(昭和33年)12月1日:第313地区施設隊(豊川駐屯地)が新編。
- 1960年(昭和35年)3月25日:中部方面隊に編合。第318地区施設隊(久居駐屯地)が新編。
- 1961年(昭和36年)8月17日:第4施設団新編に伴い、同団隷下に編入。
- 1962年(昭和37年)1月18日:第322地区施設隊(大久保駐屯地)が新編。
- 1963年(昭和38年)3月31日:第313地区施設隊が豊川駐屯地から岐阜駐屯地(現・守山駐屯地岐阜分屯地)に、第322地区施設隊が大久保駐屯地から金沢駐屯地鯖江分屯地(現・鯖江駐屯地)にそれぞれ移駐。
第6施設群
- 1973年(昭和48年)3月27日:第101建設大隊を基幹として、第6施設群が豊川駐屯地において編成完結。
- ※ 編成(群本部、本部中隊、第311施設中隊~第313施設中隊、第308施設器材中隊、第310ダンプ車両中隊、第313地区施設隊(岐阜分屯地)、第318地区施設隊(久居駐屯地))
- 1985年(昭和60年)3月25日:第310ダンプ車両中隊(豊川駐屯地)を廃止。
- 1990年(平成 2年)3月26日:第313地区施設隊を第348施設中隊(岐阜分屯地)に改編。第318地区施設隊(久居駐屯地)を廃止。
- 1993年(平成 5年)3月30日:第322地区施設隊を廃止し、第302施設隊(鯖江駐屯地)を新編。第6施設群に編合。
- 2004年(平成16年)3月27日:機能別中隊に改編[2]。
- 第311施設中隊~第313施設中隊(豊川駐屯地)、第348施設中隊(岐阜分屯地)、第308施設器材中隊(豊川駐屯地)、第302施設隊(鯖江駐屯地)を廃止。
- 第369施設中隊「築城」(岐阜分屯地)、第370施設中隊「障害」、第371施設中隊「機動支援」(豊川駐屯地)および第372施設中隊「交通」(鯖江駐屯地)を新編。
- 後方支援体制移行に伴い、整備部門を中部方面後方支援隊第104施設直接支援大隊第1直接支援中隊に移管。
- 2019年(平成31年)3月26日:第369施設中隊(岐阜分屯地)及び第370施設中隊(豊川駐屯地)を廃止し、第402施設中隊「築城・障害」(岐阜分屯地)を新編。
- 2024年(令和 6年)3月21日:第10特科連隊廃止に伴い、豊川駐屯地司令職を継承[3]。
部隊編成・駐屯地
[編集]- 編成
- 第6施設群本部
- 本部管理中隊「6施群-本」
- 中隊本部
- 群本部勤務班
- 偵察班
- 通信班
- 衛生班
- 第371施設中隊「371施」(機動支援)
- 第372施設中隊「372施」(交通)
- 第402施設中隊「402施」(築城・障害)
整備支援部隊
[編集]- 中部方面後方支援隊第104施設直接支援大隊第1直接支援中隊:2004年(平成16年)3月27日から
主要幹部
[編集]官職名 | 階級 | 氏名 | 補職発令日 | 前職 |
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第6施設群長 兼 豊川駐屯地司令 |
1等陸佐 | 長田雄一 | 2022年 ※2024年3月21日 駐屯地司令兼務発令 |
8月 1日自衛隊大阪地方協力本部募集課長 |
代 | 氏名 | 在職期間 | 前職 | 後職 |
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1 | 久保井正行 | 1973年 | 3月27日 - 1975年 3月16日第4施設団本部付 | 第3施設団副団長 |
2 | 伊丹義夫 | 1975年 | 3月17日 - 1977年 3月15日陸上幕僚監部第2部地誌班長 | 北部方面総監部第4部長 |
3 | 佐々木忠治 | 1977年 | 3月16日 - 1978年 7月31日北部方面総監部施設課長 | 第5施設団副団長 |
4 | 藤岡隆 | 1978年 | 8月 1日 - 1980年 7月31日陸上自衛隊施設学校勤務 | 陸上自衛隊施設学校教育部長 |
5 | 新山勲 | 1980年 | 8月 1日 - 1982年 8月 1日陸上幕僚監部装備部施設課 器材班長 |
陸上自衛隊施設学校総務部長 |
6 | 永嶋一利 | 1982年 | 8月 2日 - 1985年 3月15日陸上幕僚監部装備部施設課 器材班長 |
陸上自衛隊施設補給処企画室長 |
7 | 東野良平 | 1985年 | 3月16日 - 1987年 3月15日陸上幕僚監部人事部補任課 人事第2班長 |
陸上自衛隊施設学校総務部長 |
8 | 虎尾幹司 | 1987年 | 3月16日 - 1989年 3月15日中部方面総監部人事部人事課長 | 陸上自衛隊施設学校学校教官 |
9 | 山田浩二 | 1989年 | 3月16日 - 1991年 7月31日第1施設団本部高級幕僚 | 自衛隊奈良地方連絡部長 |
10 | 松本達成 | 1991年 | 8月 1日 - 1993年11月30日北部方面総監部装備部後方運用課長 | 札幌駐屯地業務隊長 |
11 | 菅谷敏彦 | 1993年12月 | 1日 - 1996年 6月30日陸上幕僚監部装備部施設課 建設班長 |
陸上幕僚監部装備部施設課長 |
12 | 高倉文敏 | 1996年 | 7月 1日 - 1998年 8月 2日陸上幕僚監部調査部調査第2課 調査第4班長 |
北部方面総監部調査部長 |
13 | 初森輝好 | 1998年 | 8月 3日 - 2001年 3月31日陸上幕僚監部調査部調査課 保全班長 |
青森駐屯地業務隊長 |
14 | 山下高憲 | 2001年 | 4月 1日 - 2002年 7月31日第101後方支援隊長 | 陸上自衛隊富士学校管理部長 |
15 | 秋山淳 | 2002年 | 8月 1日 - 2005年 3月31日陸上自衛隊幹部学校学校教官 | 陸上自衛隊補給統制本部施設部長 |
16 | 小平隆弘 | 2005年 | 4月 1日 - 2006年 8月 3日東部方面総監部装備部施設課長 | 防衛施設庁建設部設備課長 |
17 | 岸川公彦 | 2006年 | 8月 4日 - 2007年 7月 2日陸上幕僚監部装備部装備計画課 後方計画班長 |
陸上幕僚監部監理部総務課 広報室長 |
18 | 松村利宏 | 2007年 | 7月 3日 - 2008年 7月31日陸上幕僚監部防衛部防衛課勤務 | 第1施設団副団長 |
19 | 藤本康之 | 2008年 | 8月 1日 - 2010年 7月31日陸上自衛隊幹部学校学校教官 | 陸上自衛隊研究本部主任研究開発官 |
20 | 小田英明 | 2010年 | 8月 1日 - 2012年 7月31日陸上自衛隊研究本部研究員 | 陸上自衛隊研究本部主任研究開発官 |
21 | 大足卓也 | 2012年 | 8月 1日 - 2014年 7月31日統合幕僚学校教育課第1教官室 学校教官 |
西部方面指揮所訓練支援隊長 |
22 | 土屋甲吉 | 2014年 | 8月 1日 - 2016年 3月22日陸上自衛隊研究本部研究員 | 千僧駐屯地業務隊長 |
23 | 鮫島昭一 | 2016年 | 3月23日 - 2018年 3月22日陸上幕僚監部防衛部施設課 総括班長 |
陸上自衛隊幹部学校主任教官 |
24 | 栗木茂幸 | 2018年 | 3月23日 - 2020年 3月15日防衛装備庁プロジェクト管理部 装備技術官付装備技術調整官 |
陸上幕僚監部防衛部防衛課開発室長 |
25 | 奥和昌 | 2020年 | 3月16日 - 2022年 7月31日陸上幕僚監部運用支援・訓練部 運用支援課運用支援班長 |
陸上幕僚監部防衛部防衛協力課長 |
26 | 長田雄一 | 2022年 | 8月 1日 -自衛隊大阪地方協力本部募集課長 |
主要装備
[編集]廃止された部隊
[編集]- 第310ダンプ車両中隊(豊川駐屯地):1985年(昭和60年)3月25日廃止。
- 第313地区施設隊(岐阜分屯地):1990年(平成 2年)3月26日廃止、第348施設中隊(岐阜分屯地)に改編。
- 第318地区施設隊(久居駐屯地):1990年(平成 2年)3月26日廃止。
- 第322地区施設隊(大久保駐屯地):1993年(平成 5年)3月30日廃止し、第302施設隊(鯖江駐屯地)に改編。
- 第311施設中隊(豊川駐屯地:2004年(平成16年)3月27日廃止。
- 第312施設中隊(豊川駐屯地):2004年(平成16年)3月27日廃止。
- 第313施設中隊(豊川駐屯地):2004年(平成16年)3月27日廃止。
- 第348施設中隊(岐阜分屯地):2004年(平成16年)3月27日廃止。
- 第308施設器材中隊(豊川駐屯地):2004年(平成16年)3月27日廃止。
- 第302施設隊(鯖江駐屯地):2004年(平成16年)3月27日廃止。
- 第369施設中隊(岐阜分屯地):2019(平成31年)3月26日廃止し、第402施設中隊(岐阜分屯地)を新編。
- 第370施設中隊(豊川駐屯地):2019(平成31年)3月26日廃止。
脚注
[編集]- ^ a b 陸上自衛隊豊川駐屯地 駐屯地部隊の紹介
- ^ 全国の施設群で5番目。従来中隊は、同一編成であったが、この改編にて築城・障害・機動支援・交通の機能編成に改められた。
- ^ 防衛省発令(1佐職人事)2024年3月21日付
出典
[編集]- “防衛省人事発令”. 2014年8月1日閲覧。